サイダーが嫌いだ
パチパチと口の中を刺すような痛み
少し酸っぱい味がする
それに
それ、美味しい?
うん、懐かしい味
…そっか
1口飲む?
私は、苦手
何事も挑戦だよ?
じゃあ、1口
少し…少しだけ飲める気がした
それ、結局無理だって事遠回しに言ってるの?
バレた?
なんだか、サイダーに溺れそう
何それ
ちょっとは自分で考えなー
いつも考えてないみたいな言い方やめてくれますー?
事実でしょ
なんて、君の前では笑って見せたけれど
サイダーは、君が私の知らない『誰か』を思い出すから。
私の痛みを分かってくれないから
なんでも見透かされた気持ちになるから
サイダーのような弾けた笑顔で笑う君が嫌いだから
君が泡みたいに消えて行くから
私は