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もうほんと最高ですっっ!!!! 最近見つけたのですがもう、あなた様の各作品が大好きです!!!(語彙力)
雫希
雫希
涙希
雫希
涙希
雫希
雫希
涙希
雫希
ごめんなさいごめんなさいっっ!! こんなに早く♡500いくと思わなかったんですぅぅぅぅ 続き書くのめんどくさいな〜って思ってサボろうと((((殴 頑張って早めに書きたいんですが 遅筆なんです! (誇らしく言うことではない) とにかく頑張るので!とりあえず リクエスト書きますぅぅぅ すみませんでしたァァァァ
雫希
涙希
雫希
雫希
雫希
・ご本人様とは一切関係ありません ・日本語がおかしなところやエセ関西弁が出てきます ・結構ドロドロ恋愛なのでお気をつけください ・もう一度言いますが,これはA littlemisunderstandingを読まないと全く内容が分からなくなります ・通報はしないでください!
雫希
雫希
行ってらっしゃい
ないこ
ないちゃんがそう言ったとき,馬鹿だなぁって思った
初兎
ないこ
ないこ
今思えば,この時ないちゃんは既に 余命のことを知っていたのかなって思う
りうら
りうちゃんが悲しそうな声を必死に作ってるけど嬉しそうなの,僕だけが知ってる
ないこ
ほとけ
初兎
ほとけ
嘘,ただただifくんからの愛が 欲しかっただけ
ないちゃんのためなんかじゃない
初兎
……初兎ちゃんは嘘が下手くそだったよね
悠佑先生に会う口実が欲しかっただけのくせに
ないこ
りうら
りうら
りうちゃん,僕にはバレバレだよ? 本当はないちゃんとifくんが別れて欲しいから手伝うなんて言ってるん でしょ?
ほとけ
ないこ
初兎
りうら
ほとけ
ないこ
あ〜あ,ないちゃん騙されちゃった
腹黒い僕らがご褒美もなしに手助けなんてするはずないでしょう?
僕の親は詐欺師だった
高齢の人とかを狙って,お金を稼いでいた
昔は悪いことをしている両親がすっごく嫌だったけど,騙し方,演技力は 教えて貰って良かったかななんて思う
そして嘘を吐き続けるうちに嘘をつく人がわかるようになった
少し話せばすぐボロが出る だから話せば嘘をついていることがすぐわかった
ほとけ
ほとけ
人間は嫌いじゃない
クズでどうしようもない人たちを見ていると,面白いって思う
初兎ちゃんに振られたのは正直辛かったけど,そんなどうしようもなく酷いところも好きだったから
ほとけ
ほとけ
幼い頃から体が弱かった
ないこ
風邪を拗らせて入院するなんてことはよくあって,その度に両親はすごく 傷ついた顔をする
それが申し訳なくって,いつしか俺が体調を崩す=他人を傷つける だと思うようになった
だから高校に入る頃には日常生活が送れるくらい健康になったことにすごくほっとした
モブA
ないこ
学校に通えるのが楽しくて楽しくて,俺は委員会に入ったり…彼氏を作ったりした
その委員会で初兎ちゃんと 仲良くなり,初兎ちゃんの紹介で ほとけっちとも仲良くなれた
まろという優しくて賢い彼氏が出来た
幸せだった
でもやっぱり,幸せは長くは続かない
医者
ないこママ
ないこパパ
医者
それで検査をたくさん受けて, 毎晩毎晩なおりますようにと祈った
けど……そんなのは無駄だった
医者
ないこママ
ないこパパ
聞いてしまった
夏休みが終わる頃に死ぬことを
外で待ってろと言われたのに待たずに中を覗いたのにバチが当たったんだ
なんだか別の世界の出来事のようで上手く現実を飲み込めなくて
俺は死なないと思い込んだ 絶対なおると思い込んだ
けれど…自分の体調は悪くなる一方で
ないこ
現実に向き合い始めた頃にはもう夏休みに入ろうとしているところだった
ないこ
ないこ
だから俺は嘘をついた
ないこ
ないこ
ただ予想外だったのは3人が手伝うって言ったことだった
けれどまろにちゃんと別れを告げることが出来るか不安だった俺は3人の 優しさを借りた
りうらには俺の好きな人になって貰って
いむしょーには俺たちの仲良い所を まろに見せつけて貰うことにした
まろを振るところまでは大成功だった
でも母さんと父さんが3人に余命のことを話してしまったことは失敗だったかもしれない
でも結局りうらを幸せにすることができるなら失敗なんかじゃなかったのかもしれない
ないこ
完全に受け入れられていなかった現実に目を向けて,誰かを幸せにして逝くことができるなんて,なんて幸せなんだろう
ないこ
ないこ
俺はゆっくりと目を閉じた
死ぬのはまだ怖いけど,でもやれるだけのことはやった
きっと……みんな大丈夫だ
ないこ
ないちゃんのお葬式で1番泣いていたのはやっぱりりうちゃんだった
りうら
りうら
初兎
そんなりうちゃんを初兎ちゃんは 泣きながら必死に慰めていた
ほとけ
僕だって悲しかった ないちゃんとは一緒に話すことが多くて楽しかったから
でも…それでも,ifくんは僕のものだ
罪悪感なんて感じるな…僕は…ifくんのことを愛しているから
大丈夫 僕はifくんを愛してるから
ほとけ
ほとけ
僕はゆっくりと目を開く
ないこ
いつもいつも同じ夢を見る
僕の過去とないちゃんの過去が混ざったような夢 その後にお葬式の時の断片的な記憶
そして目を開けば,いつもないちゃんは目の前にいる
ほとけ
ないこ
ここにいるないちゃんは僕の脳が作り出したものなのか,それとも成仏出来なかったないちゃんが僕の夢に来てるのか
ほとけ
ほとけ
ないこ
ほとけ
ほとけ
ないこ
ほとけ
ないこ
ほとけ
ないこ
ほとけ
ほとけ
ないこ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ないこ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ないこ
ほとけ
ないこ
ギリと歯を食いしばる
途中で覚めることもあるのに…今日は全部見なくちゃいけないの?
ほとけ
ないこ
ほとけ
なんだかいつもの夢とは違うな,と 違和感を覚える
……辛くなんかない 今までだって幸せだった
ただ一緒にいる人が少し変わっただけ
今も僕と初兎ちゃんは付き合ってる 僕は浮気のことを知りながらずっと 気づかないふりをしてる
初兎ちゃん…僕の前では笑わなくなったね
でも僕にはifくんがいる 学校以外の場所に行かせてもらえないけど
毎晩毎晩体を重ねているせいで体は ずっと昔から悲鳴をあげてるけど
でもそれも愛してくれている証拠だから
ほとけ
初兎ちゃんとは別れたくない でもifくんのことをもっと好きになりたいから別れたい
僕はずっとこの狭間で反復横跳びしてる
ほとけ
1滴,1滴と少しずつ涙がこぼれる
おかしいな,なんで僕は泣いてるんだろう
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
あぁ……なんでこんなにないちゃんは優しいんだろう?
僕は酷いこと言って八つ当たりしてるのに
ほとけ
ほとけ
あぁ……また,止まれない
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
こんなの八つ当たりだ ないちゃんはなんにも悪くない
なのに……
ないこ
ないこ
ないこ
ないちゃんは大粒の涙をこぼして謝り続ける
ほとけ
ほとけ
あぁ……きっと僕がifくんに近づいていなかったらないちゃんは成仏できてたのかもなぁ
でも……それでも
決めたんだ,彼のためなら悪魔になるって 彼が愛してくれるのなら,僕も愛を注ぐって
ほとけ
ないこ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ないこ
ほとけ
こんなに優しい気持ちになれたのは 久しぶりかもしれない
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
ほとけ
ないこ
ないこ
いたずらっ子のような笑みを浮かべてないちゃんは僕を救ってくれた
ほとけ
どうして神様はこんなに優しい人を 殺めてしまうのだろう
今までずっと拒絶してきた
別れるもんかって強がって,ないちゃんの気持ちなんか全然聞かなかった
でも…本当は僕のことを心配してこうして夢の中に出てきてくれてたんだね
どうして…どうして今まで気づかなかったんだろう
どうして僕は自分が辛くならないと 人の優しさに気づけないんだろう
ほとけ
ほとけ
死んでも尚僕らの心配をしてくれる 優しい君に
神様,どうか休息を与えてあげてください
ないこ
ないこ
綺麗な眩しい笑顔を見て,僕はこの 優しい人柄に惹かれたから友達になったんだと思い出す
涙が止まらない お互い顔もぐちゃぐちゃで,でも笑顔だ
ほとけ
ないこ
ゆっくり目を開けると,いつもの見なれたダブルベッドのシーツが見えた
ほとけ
if
ほとけ
if
ifくんはいつも裸のまま力尽きて 寝ちゃうからなぁ
ほとけ
if
ほとけ
ほとけ
if
ほとけ
ダンッ
ほとけ
if
さっきのふわふわしたifくんは消え,獣のような瞳が僕を射抜く
でもないちゃんに勇気は貰ったから,ここで怯む訳にはいかない
ほとけ
if
ほとけ
if
ほとけ
ifくんはまだ知らない ないちゃんがりうちゃんのことを好きだと言ったことは嘘で……
ないちゃんはもう この世にはいないということを
ほとけ
ほとけ
ほとけ
だから僕は今日も大得意な嘘をつく
ほとけ
ほとけ
ほとけ
泣きそうな顔を作ってifくんの様子をうかがう
if
ifくんも思うところがあったのか黙り込んでしまう
ほとけ
ほとけ
if
ほとけ
きっとこれで…ないちゃんの思いが伝わってないちゃんのことを思い出してくれるよね?
ほとけ
ドンッ
if
ほとけ
if
現実はそう上手くいかない
ほとけ
僕は土曜日,学校に忘れ物をしたと ifくんに嘘をついてりうちゃんの 家に来ていた
ほとけ
ピンポンを押すと,隈と寝癖が酷い りうちゃんがでてきた
りうら
鋭い声が前の可愛らしいりうちゃんの声とは違っていて戸惑ってしまう
ほとけ
りうら
あんなにボロボロでも僕を家に入れてくれてお茶まで出してくれる
ifくんと同じでみんな本当は人のために動ける優しい人たちなんだ
だからきっと,ないちゃんの言葉も 届くはずだ
りうら
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
りうら
ほとけ
りうら
りうら
りうら
ほとけ
ほとけ
りうら
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ガタンッ
ほとけ
りうら
りうら
ほとけ
りうら
あぁ…また失敗しちゃった…
ほとけ
初兎
2日後,僕は初兎ちゃんに校舎裏に 来てもらった
ほとけ
少し気まずくて口ごもってしまう
初兎
ほとけ
初兎
初兎ちゃんのおかげで気まずい空気がガラッと変わる
……やっぱり初兎ちゃんも優しい
好きだなぁと改めて思う でも……今日で恋人ごっこは終わりだ
ないちゃんの言葉を伝えたら初兎ちゃんとは別れる
僕はりうちゃんに話したことと同じ 内容を初兎ちゃんに伝えた
初兎ちゃんは時々困惑したような顔をしながらも真剣に聞いてくれた
ほとけ
そんな淡い期待を抱きながら全て話した
初兎
ほとけ
初兎
ほとけ
初兎
ほとけ
初兎
初兎
ほとけ
初兎
ほとけ
初兎
初兎
初兎
ほとけ
初兎
初兎
初兎
嘘だ……だって初兎ちゃんはあんなにアニキのことが好きだったのに
ほとけ
ほとけ
あれ?でも僕だってifくんと浮気してるよね?
ほとけ
初兎
初兎ちゃんから僕が好きだと告白してくれる
これは何度も夢見た願望じゃん
今までifくんの束縛に耐え抜いてきたご褒美じゃん
ほとけ
ほとけ
初兎
ほとけ
ほとけ
初兎
初兎
これこそHappyENDなのに… なんでモヤモヤするんだろう?
初兎ちゃんの笑顔が曇っているように見えるのは気のせいなのかな
いや,きっと大丈夫 だって初兎ちゃんは僕と付き合ってるし,好きだって言ってくれたもん
初兎
ほとけ
僕は笑って初兎ちゃんの涙を拭う
そしてそのままキスをした
溺れてしまうほどに甘くてとろけそうなキスだった
初兎ちゃんの目から光が消えていくのを僕は見えないふりをした
普通に考えたらおかしい だって初兎ちゃんはアニキのことがあんなに好きだったのに
急に僕のことが好きだなんて意味がわからない
でも嘘でもいいの 自分を愛してくれる人が好きなんて嘘
僕は初兎ちゃんが好きなんだ
きっと初兎ちゃんは後悔するんだろうなぁ
ほとけ
嫌いだって振ることが出来たらどんなに良かっただろう
ほとけ
ほとけ
初兎
ほとけ
僕は初兎ちゃんと話した帰りにアニキを見つけた
ほとけ
アニキは僕のその声に少しビクつきながら振り向いた
アニキ
ほとけ
アニキ
別れたの?という言葉を言う前に アニキが頭を思いっきり下げた
ほとけ
アニキ
ほとけ
ほとけ
僕はりうちゃんと初兎ちゃんに話したないちゃんのことを伝える
アニキ
ほとけ
ほとけ
アニキ
アニキ
ほとけ
アニキ
ほとけ
アニキ
ほとけ
アニキ
ほとけ
アニキ
アニキ
アニキ
ほとけ
アニキ
ほとけ
アニキ
アニキは僕の頭を少し撫でてから歩いていった
僕はしばらく動けなかった
ほとけ
近くの公園のベンチに腰掛け,空を見上げる
僕はifくんと付き合うことになってからifくんと一緒に住んでいた
でも今はifくんには会いたくなかった
ほとけ
ほとけ
……僕はなに被害者ヅラしてるんだろ
ほとけ
ifくんとりうちゃんとはもっとちゃんと話せばわかってくれたかもしれないのに
初兎ちゃんを後悔させようとしたのは最終的には僕なのに
アニキにももっとかける言葉があったかもしれないのに
それに僕は初兎ちゃんに黙ってifくんと付き合ってる
ほとけ
ほとけ
「無理しないで」
ほとけ
みんな嘘をついていた
でも根は優しくて暖かい人達だ
なのに……
ほとけ
きっと僕らはないちゃんの言葉を守れない 幸せになんかなれない
ほとけ
結局僕はないちゃんの願いを叶えられない
ほとけ
空にそう叫んでもないちゃんの声は 聞こえない
ほとけ
僕は謝って泣くことしか出来なかった
if
まさか浮気してるんやないか?
ほとけは俺のものや 俺がすごく苦しかった時にほとけだけはずっとそばにいてくれた
愛してるって,大好きだって言ってくれた
俺たちは毎晩体を重ねて,愛してるって伝えあっている
「ボロボロになるくらい愛してね?」
……うん,愛してるよ
ちゃんと愛してるから…俺の傍から離れんなよ?
本当は学校にも行かせたくない
本当は家から出ないで欲しい
でもほとけが信じて欲しいと言ったから
俺は沸きあがる不安を抑えて学校だけ許可している
if
俺はほとけのスマホに着いているGPSを見る
if
いやでも,公園で他の男と会っているかもしれん
if
あんなに俺の事を愛してくれてるほとけは浮気なんてしないだろうけど
やっぱり不安で不安で仕方がない
いつからこうなったんやろ
束縛することはいけないことだと痛いほどわかってる
なのに束縛せずにはいられない
if
こうやってまた言い訳を重ねる
if
ほとけ
if
ほとけ
必死に目をそらすほとけの目は濡れていて,思わず肩を掴んでしまう
ほとけ
if
if
そういえばこの間急にないこの話をし始めたな
ないこになにか脅されてんのか?
if
if
ほとけ
ほとけ
if
if
if
ほとけ
if
ほとけ
if
if
ほとけ
ほとけ
if
今までほとけを愛してるがために行ってきたことが…ほとけは嫌だった?
ほとけ
if
腹の底から黒い塊が込み上げてくる
ほとけ
if
if
ほとけ
ほとけ
ほとけ
泣きながら愛してると言ってくれる ほとけに深い愛情が芽生える
if
if
ほとけ
“まろはまろのままでいい”
俺のせいで少し壊れちゃっただけで
君は,本当はすごく優しい人だから
俺が初めて大好きになった人で
だから誰よりも幸せになって欲しいと願っていた
ないこ
それなのに俺のせいで
ほとけっちがすごく苦しんでる
俺がまろと別れなければ…こんなことにならなかったかもしれない
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
俺が……壊した? 俺がいなければアニキも初兎ちゃんもりうらも
まろも……ほとけっちも…
ないこ
ないこ
ないこ
きっと俺がこの先許されることなんてないだろう
でもそれでも…謝るしかない
謝ることしか出来ない
ないこ
泣き叫びながら俺は後悔の沼に引きずり込まれる
無くなったはずの脈が感情と共に動き出した気がした
雫希
涙希
自分勝手な抑えられない感情が全ての関係を壊していく
早く気づかなければ,全てがあとの祭りになる
りうら
アニキ
初兎
if
ほとけ
ないこ
ないこ
ないこ
全てが過ぎた後で自らの過ちに気づいてももう遅い
「愛してる」と大切な人に伝えていますか?
「後悔しないように」生きることができていますか?
「たくさんたくさんありがとう」という気持ちで毎日を過ごしていますか?
「あなたはあなたのままでいい」
「無理しないで」
そんな優しい言葉をかけることが出来ていますか?
生きることが難しいこの世界で
明日この命が尽きるかもしれないこの世界で
伝えたい人に伝えたいことを伝えてください
big regret 大きな後悔
END