千夏
憧れだった高校の制服に袖を通した。
千夏
千夏
昨日は入学式。 今日から本格的に始まる高校生活。 心を弾ませながら校門をくぐる。 校門から校舎に向かう道よ両サイドは 桜がバババ〜っと満開で 立ち止まって見上げる。
千夏
ブレザーのポケットからスマホを取り出して桜を撮る千夏。 すると…
ドンッ
千夏
奈穂
後ろからぶつかった奈穂が千夏に謝った。
千夏
奈穂
千夏
奈穂
奈穂は派手目な雰囲気で明るい髪を綺麗に巻いていた。 両耳のピアスも派手で 千夏には奈穂が大人っぽく見えた。
奈穂
千夏
奈穂
バックを持ち直しながら奈穂が可愛いく笑った。
明るい奈穂を見て千夏は見とれた。 こんなひまわりみたいな子と友達になれるなんて嬉しいと思った。
教室に入ると皆近くの席の子と話をしてる。
奈穂
席に座ろうとずんずん席に向かう奈穂。
教室の窓際の席にいる1人の女の子から めが話せなくなった千夏。
奈穂
千夏
奈穂
千夏
奈穂
窓が空いていて、カーテンが揺れる席に お人形さんみたいなクリっとした目の女の子がいた。
奈穂同様、髪は明るい色で、ストレートの背中まである髪が風になびく。
奈穂
奈穂
確かに。 奈穂はひまわりだとしたら 百合っぽい感じのイメージの子。
先生
先生が教室に入ってきた。
ホームルームが始まって皆自己紹介をした。
千夏
奈穂
そして気になってた百合のような子の番がきた。
のえる
奈穂
奈穂が耳打ちしてきた。
確かに名前も声も容姿も綺麗って 凄い子が同じクラスなんだなぁとポカンと見てしまった。
休み時間になるとその子の噂を聞きつけた他のクラスの子が見に来てた。
奈穂
千夏
千夏は奈穂にくっついて窓際に行く。
奈穂
私に話かけてくれたみたいなひまわりみたいな笑顔で奈穂が誘った。
のえる
キリッとした顔のまま頷くのえる。
奈穂
千夏
にこりともしないノエルに屈託のない顔でどんどん話かける奈穂を心底凄いと思った。
のえる
海斗
窓から話かけて来たのは 身長が高くて目立つ見た目の男の子。
ベランダが隣のクラスから続いているのでおそらく隣のクラスから来た子。 のえるは黙ったまま男の子を見ている。
奈穂
奈穂
千夏
奈穂
奈穂の顔の広さに圧倒される。
海斗
奈穂
海斗
海斗は不機嫌そうな顔でのえるに目配せした。
奈穂
海斗
最初の勢いと違って少し気まずそうな海斗。
勇次
後を追ってきたのは爽やかな雰囲気を醸し出す男の子。
勇次
そう言いかけて止まる
勇次
奈穂
勇次
奈穂
勇次とゆう人を見た瞬間、奈穂の顔が固まったように見えたけど直ぐにまた笑顔になった。
恋愛経験ない私でもわかる。 海斗は元彼の友達。 勇次は海斗の友達。 この空気は…きっとそうだ…
勇次
海斗を引っ張って勇次は自分のクラスに戻った。
千夏
奈穂
何ともいえない女の子の顔になる奈穂は 純粋に可愛かった。
のえる
奈穂
千夏
奈穂
のえるの感情はよく読めない。 一部始終ただ見つめるだけだった。
のえる
奈穂
千夏
のえる
そして自分が持ってきたお弁当を広げはじめた。
奈穂
奈穂も座ってお弁当を広げた。 塩対応ののえると それに屈しない奈穂。 私はただ2人の様子に圧倒されながら お昼を食べた。
放課後
千夏
奈穂
メイクを直しながら奈穂が話かける。
千夏
奈穂
のえるの方を向くとまた 窓から来客。 勇次と今度は違う男の子。 ニコニコしてる男2人に比べ のえるは相変わらず。 その様子を見ていた近くの席の女子生徒の会話が聞こえる
『若葉さんってさ○○中学で噂されてた子だよね』 『うん、男としか話さないって噂。』 『綺麗だから仕方ないのかもしれないけど、お高くと待ってるよねぇ』
千夏
奈穂
私はイラっとしてそのまま小さい声を出したけど 奈穂はその子たちに直接話してた。 しかも奈穂は空気を悪くするような言い方じゃなくて…
そんな奈穂をのえるが見る。
勇次
翔太
勇次
翔太
一部始終を見てたのえるが立ち上がって 千夏たちの方に歩いてくる。
のえる
千夏
のえる
奈穂
そして私たちは教室を後にした。
カラオケに行くまでの途中も他校の生徒が のえるちゃんと奈穂を見てるのを感じる… 私がこの2人と同じ空気に居ていーのかな…と不安になる。
奈穂
奈穂が指さしたのはカラオケでなくカフェだった。 高校生のお客さんが沢山入ってて インスタ映えしそうなカフェ。
のえる
奈穂
千夏
そして店内に入るとテラス席に案内された。 ウッドデッキに可愛いテーブルや椅子。 そこに春の温かい日差し。
頼んだ飲みものが届く。 見た目につられて千夏はフレッシュジュース。 奈穂はラテアート目当てでカフェラテ。 のえるはブラックコーヒー。
奈穂
千夏
のえる
奈穂
のえる
千夏
奈穂
のえる
千夏
奈穂
私が小さい頃から高校生カップルに憧れていたこと。 未だに初恋すら出来て居ないことを話した。 奈穂は可愛いねーって言ってくれた。
奈穂
千夏
奈穂
そう言ってSNSの投稿を見せてきた。 フォローしてない人の投稿で、あの3人を盗撮したような写真が載っていた。 『御三家やばい』 とゆうコメントと共に。
奈穂
奈穂
千夏
のえる
奈穂
のえる
のえるはそれ以上話さずに またコーヒーカップに口を付けた。
翌日もやっぱりあの御三家3名はのえるの所にいた。 ワイワイ話す3人と裏腹にのえるは無反応。 すると教室の女の子たちがヒソヒソまた何か話している。 きっと昨日みたいなことなのかもしれないけど内容は聞き取れない。 男としか話さないとゆうより 男にも話さないの方が千夏にはピンとくる。
海斗
奈穂
翔太
奈穂
そして奈穂は私を手招きしておいで!のサイン。 私は席を立って皆の所に行った。
翔太
千夏
奈穂
そんなわけない。 こんなに美人とイケメンの中入っていーのかなとゆうくらい平凡な私がそんなわけない。
のえる
のえるが喋った!と言わんばかりに皆の目線がのえるに集中した。
千夏
のえる
千夏
のえるがニコッと笑った。 その顔の可愛さの威力が半端じゃなかった。
翔太
勇次
誰が見ても分かる。 勇次くんの顔が真っ赤になってる。 もしかして…勇次くんって… あ!奈穂!! と思って奈穂の顔を見るとやっぱりかげっていた。
奈穂
直ぐに切り替えたように明るい声で奈穂が言った。
翔太
奈穂
一瞬にして全てを把握して切り替えて空気が悪くならないようにする奈穂が少し可哀想だった。
翔太
奈穂
翔太
奈穂
そして放課後 私たちはカラオケに行った。 奈穂と翔太くんのおかげで盛り上がった。 男の子と遊ぶ日が来るとは… ちょっと緊張するな…
翔太
奈穂
荷物をゴソゴソしながら奈穂が答える。
勇次
千夏
奈穂
千夏
奈穂
奈穂は化粧道具やらコテを机に並べた。
千夏
奈穂
慣れた手つきで私の目元のアイメイクを直したり、コテで可愛く内巻きにしたりヘアアレンジをし始めた。
奈穂
のえる
見せられた鏡の中にいる自分は いつもより可愛いく見えた。
千夏
奈穂
のえる
奈穂
のえる
奈穂
千夏
そして私たちは皆が待つカラオケに向かった。 周りの皆が可愛いくて 自分だけ浮いてるんじゃないかって不安だったのに 自分の事を可愛いと元気づけてくれる友達ができて 心底嬉しかった。
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