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LINE675

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LINE675

1 - あ

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47

2023年05月25日

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イズミ

タカシ、私たち別れましょ

タカシ

え?

タカシ

イズミ、何言ってるんだ?

イズミ

前々から考えていたんだけど、私たちって価値観が合わないと思うの

タカシ

どういうことだよ

イズミ

だって、あなた私に全然尽くしてくれないじゃない

タカシ

は?

イズミ

私に対してもっとお金をかけたらどうなの?

イズミ

って言ってんの!

イズミ

私がシャネルやグッチ、ティファニーが欲しい

イズミ

って言ってもくれるのは誕生日とかそういうときだけじゃない

タカシ

え、普通だろ?

イズミ

普通は女の子が望んだときにスッとだすのが男なんじゃないの?

タカシ

そんな余裕ないよ…

イズミ

何?その情けない返事は!

イズミ

だから、別れるの!

タカシ

そんな、同棲し始めてまだ半年だぞ?

イズミ

同棲は解消!

タカシ

イズミ!

タカシ

今、家に帰ってきたけど物が無くなってるじゃないか

イズミ

そりゃあそうよ

イズミ

同棲解消だもの

タカシ

話し合うことすらしないのか

イズミ

話し合うことなんてないわ

イズミ

あ、そうそう

イズミ

このメッセージもブロックしとくからね

イズミ

これ以降、あなたが何を送ってきても私は見ないから

〜10年後〜

イズミ

タカシ、久しぶり!

イズミ

学生の時以来だから…10年ぶりね!

イズミ

タカシの連絡先を手に入れるのすっごく苦労しちゃった

タカシ

なんだ、お前か

イズミ

あら、10年ぶりの元カノに対して冷たいんじゃない?

タカシ

別に望んでたわけじゃないし

タカシ

そろそろ連絡が来るかなって思ってたんだ

イズミ

あら?

イズミ

なんで私が連絡するって知ってるの?

タカシ

おれの連絡先をお前に漏らした友人から聞いたんだ

タカシ

この前、お前と出会ってしつこくおれの連絡先を聞いたそうじゃないか

タカシ

おれに許可を得ないといけないって言ってるにも関わらず

タカシ

半ば強引におれの連絡先を奪取したそうじゃないか

イズミ

奪取だなんて、人聞きの悪い

イズミ

そんなふうに言わないでよ

タカシ

で?

タカシ

何の用だよ

イズミ

いやぁ?

イズミ

べっつに?

イズミ

最近、タカシどうしてるのかな?って

タカシ

どうもしてない

タカシ

もういいか?

イズミ

えー?

イズミ

冷たくない?

イズミ

あ、わかった!

イズミ

照れてるでしょ!

タカシ

は?

イズミ

それとも…

イズミ

10年前、連絡が途絶えちゃって私と連絡が取りたいのに…

イズミ

それで、どうしようってアワアワしてるうちに10年が経っちゃった

イズミ

みたいな?

タカシ

お前、何言ってんだ?

タカシ

10年前のあの日、お前が連絡を途絶えてから一度も会いたいと思ったことはない

タカシ

お前の連絡先だって、自分の意思で削除して

タカシ

再度連絡が来ないように携帯電話を買い替えたんだからな

イズミ

なにぃ?

イズミ

途絶えてからって…

イズミ

未練タラタラなの?

タカシ

お前、頭大丈夫か?

イズミ

いやぁ、私もね

イズミ

ふと10年前を思い返すとあのときの怒りに身を任せた行動は反省してるんだよね?

イズミ

だから、私から連絡してあげようと思ったわけ!

タカシ

あげようって…

タカシ

なんで、いちいち上から目線なんだよ

タカシ

てか、なんで今さらおれに連絡してこようと考えたんだよ

タカシ

お前が一方的に価値観がどうのこうのと言って出て行ったんだから

タカシ

おれに嫌われてるって考えるのが普通だよな?

イズミ

でも、タカシは私のこと今でも嫌いじゃないでしょ?

タカシ

いや、あの時から女性の中で一番嫌いだけど

イズミ

むしろ、私に愛想尽かされちゃったと思って悲しかったんでしょ?

イズミ

だから、私を忘れようと、この10年間ずっと頑張ってきたんだよね?

タカシ

お前何言ってんだ?

イズミ

いいのいいの!

イズミ

今さらとぼけなくていいの!

イズミ

そのとぼけた態度も全部、私への愛情なんだよね?

イズミ

私わかってるんだから!

タカシ

お前、本当に頭大丈夫か?

タカシ

通院してるのか?

タカシ

何でおれがこの10年間お前のことが頭から離れないみたいに思えるんだ

タカシ

おれは、お前が出て行ったあの日、全てが終わったと思ってるけど

イズミ

ほら!やっぱり!

イズミ

私が出て行ったことで嫌われたと思ったのね!

イズミ

それで後悔してたのね!

タカシ

いや、ちがう

タカシ

お前との縁は完全に切れた!

タカシ

終わってよかった!

タカシ

と思ってんだよ

イズミ

え?

タカシ

もう会いたくないって言ってるんだよ!

タカシ

なんで、なんでも自分の都合のいいように解釈してるんだ

タカシ

どんだけポジティブ思考なんだよ

イズミ

ん?

イズミ

タカシこそ何言ってるの?

イズミ

あなたの今の社会的地位は私のために頑張った証拠でしょ?

タカシ

何の話?

イズミ

鈍いなぁ

イズミ

タカシ、2年前に会社の代表取締役になったんでしょ?

タカシ

あぁ、一応ね

タカシ

なんで知ってんの?

イズミ

チラッとSNSで見かけてね

イズミ

新進気鋭の若手社長!ですって!

イズミ

カッコいい!

タカシ

それこそお前に関係ないだろ?

イズミ

いやいやいや!

イズミ

私に関係大有りでしょ!

イズミ

何言ってるのよ〜

イズミ

しっかりしてよね!

イズミ

これから、私のこと大切にしてもらわないといけないんだからね!

タカシ

お前、何が言いたいわけ?

タカシ

さっきから言ってることが何一つとしてわかんないんだけど

イズミ

もう!しょうがないわね

イズミ

改めてタカシ、おめでとう

タカシ

ああ、ありがとう…

イズミ

この10年、私のために頑張ってくれたのね?

タカシ

は?お前のため?

イズミ

私、知った時ホント嬉しくって

イズミ

これは、タカシ私を呼び戻すために頑張ってたんだなって

イズミ

タカシの傍には私がいてあげないとな!って思ったわけ!

イズミ

これでわかった?

イズミ

もう一回一緒に暮らしてあ・げ・る!

タカシ

却下!

イズミ

え?

タカシ

おれの10年がお前のため?

タカシ

社長になったことがお前のため?

タカシ

おれがお前と連絡しようと思ってた?

イズミ

そうでしょ?

タカシ

いや、まったく!

タカシ

むしろ、お前と離れてから仕事もプライベートも順風満帆!

タカシ

これ以上ないくらいに物事がうまく行ってんだよ

タカシ

気持ち悪いこと言うな!

タカシ

お前みたいな疫病神誰がヨリもどすかよ

タカシ

今度はこっちからブロックしてやるからな

イズミ

え、ちょっと

タカシ

2度と連絡してくんな!

〜1ヶ月後〜

イズミ

ちょっと、タカシ!

イズミ

いきなりブロックするなんて酷いじゃない!

タカシ

え?イズミ?

タカシ

なんで?

イズミ

なんで?って貴方がブロックするから連絡が取れなくなったんじゃない

イズミ

だから、携帯を変えて連絡してあげたの

タカシ

怖すぎるだろ!

イズミ

照れなくてもいいの

イズミ

照れて暴言じみてるけど、そろそろ傷つくぞ?

タカシ

いや、照れてない

タカシ

ストーカーかよ

タカシ

ほぼ犯罪じゃねぇか

イズミ

ところで、今の住所教えて?

タカシ

は?

イズミ

いやぁ、この前なんでタカシがあんなに怒ってたのかな?って考えたの

イズミ

そしたらわかったわ!

タカシ

何が?

イズミ

タカシ、同棲が嫌なんでしょ?

イズミ

むしろ早く結婚したいんでしょ?

タカシ

は?

イズミ

わかったわ

イズミ

婚姻届持ってきたから!

イズミ

あとは貴方の署名だけ!

イズミ

書いてほしいから住所教えて!

イズミ

会いに行くから

タカシ

いや、もうおれ結婚してるぞ?

イズミ

何の話?

タカシ

おれ、別の女性と結婚したって言ってんだよ!

イズミ

へ?

タカシ

もう4年前の話だ!

タカシ

子供も2人いる

イズミ

え…

イズミ

なんで…

イズミ

そんな…

イズミ

私のために頑張ってた10年の意味がないじゃない!

タカシ

お前のためじゃねぇっつってんだろ!

タカシ

おれが社長になれたのは

タカシ

彼女がひたむきにおれを支えてくれたからだ!

タカシ

自分の価値観ばかりを押し付けるお前と違ってな!

イズミ

そんな…

タカシ

たしかに、お前にフラれたショックはあったよ

タカシ

それを忘れようとしてたことも事実だ

タカシ

だけどな、彼女はそんな頑張ってるおれを支えてくれたんだ

タカシ

おれのケチなとこも全て受け入れてくれて

タカシ

おれが仕事に集中できるように他の全てをサポートしてくれたんだ

タカシ

2年の交際を経て、結婚することができた

タカシ

彼女は仕事が忙しくてデートすら満足できないときも

タカシ

おれがケチな性格も

タカシ

全て受け入れてくれていた

タカシ

そうして、おれは仕事に没頭することができて2年前、起業して社長になったんだ!

イズミ

なにそれ

イズミ

じゃあ、私との結婚はどうなるの?

タカシ

するわけないだろ!

タカシ

何考えてんだ!

イズミ

え?

タカシ

なんで驚いてんだ!

イズミ

だって、今でも私のことが好きなはずなのに

イズミ

他の女と結婚するなんて…

タカシ

好きなはずないだろ…

イズミ

あ、そっか!

イズミ

仕事が忙しくて女を見る目がおかしくなってただけなのね?

イズミ

わかったわ

イズミ

今からでも遅くない!

イズミ

私を見て!

イズミ

そうすると貴方は目が覚めるわ!

イズミ

おれは、こんな素敵な女性を捨てようとしてたのか!って

イズミ

後悔する前に私を見て!

イズミ

そして、私を社長夫人にして!

タカシ

お前さ

タカシ

自分勝手なこと言いすぎだろ

タカシ

すげぇイタイぞ?

イズミ

え?

タカシ

あのな、おれが仕事に打ち込んできたこの10年は

タカシ

お前みたいな薄っぺらい女にくれてやるほど安いものじゃないんだよ

タカシ

社長になったからって安泰じゃねぇんだ

タカシ

むしろ、これからが大変なんだ

タカシ

そんな、おれを支えてくれる妻がお前みたいなイタイ女なんて

タカシ

こっちから願い下げだ!

イズミ

そんな

タカシ

これ以上、おれの妻を侮辱することは許さねぇからな?

〜1ヶ月後〜

ナナコ

あ、タカシ

ナナコ

今いい?

タカシ

ナナコ、どうした?

ナナコ

あのね、この前から私誰かにつけられてるかもって話したでしょ?

タカシ

ああ、大丈夫か?

ナナコ

それでね、今朝あなたがいないときに家に石が投げ込まれたの

タカシ

え?

ナナコ

え、ガラスが割れたんだけど

タカシ

なんだって?!

タカシ

大丈夫か?

タカシ

怪我はないか?

ナナコ

私は大丈夫なんだけど、ガラスが…

タカシ

ガラスなんていいんだよ!

タカシ

お前が無事なら!

ナナコ

ありがとう

ナナコ

でね、石が投げ込まれた直後に庭を見たら

ナナコ

長髪の毛先が真っ赤な女性が走り去るとこを見たの

ナナコ

タカシ、誰か心当たりある?

タカシ

長髪で毛先が真っ赤…

タカシ

それ、おれの同級生かもしれない…

ナナコ

え!?

ナナコ

大変!

ナナコ

心当たりがあるなら警察に言わなくちゃ!

ナナコ

私電話するね!

タカシ

ナナコ、落ち着いてくれ

タカシ

心当たりはあるんだが、まずおれからそいつに話をさせてくれ

ナナコ

え、なんで

タカシ

そいつは嫌いだが、下手に警察沙汰にしたくないんだ

タカシ

おれの会社もこんな風にして世間に知られるのも嫌なんだ

ナナコ

そっか…

タカシ

まずは、おれから連絡してみる

ナナコ

わかった

ナナコ

タカシ、気をつけてね

タカシ

ああ、ありがとう

タカシ

おい、イズミ

イズミ

あら、タカシ!

イズミ

どうしたの?結婚する気になった?

タカシ

今朝、おれの家に石を投げ込んだのお前だろ?

イズミ

え?何のこと?

タカシ

しらばっくれるなよ?

タカシ

おれの妻がお前の髪を見たんだ

タカシ

その証言とお前が前に送ってきた自撮り写真、一致してたぞ

イズミ

だって、私タカシに家の住所教えてもらってないじゃない

イズミ

家もわからないのに石を投げ込むなんてできないわ

タカシ

今時、社長の住所なんてどうとでも調べられるだろ

タカシ

そうでなくても、お前はおれの友達から連絡先を聞き出した前科があるんだからな

イズミ

あら、ひっどーい

イズミ

でも、それらは全て憶測でしょ?

イズミ

そんな証拠なんて…

タカシ

今すぐ警察に電話しようか?

タカシ

石に付いた指紋とか庭の足跡とか調べたらお前に繋がるんじゃないか?

イズミ

分かったわよ

イズミ

悪かった

イズミ

なに?弁償したらいいの?

タカシ

弁償はもちろんだが、金輪際おれの家族に関わらないでくれ

イズミ

そんな!ひどくない?

イズミ

なんであの女のほうがいいのよ!

イズミ

私の方が綺麗だし!尽くすわ?

タカシ

お前の方が綺麗で尽くすって言うのは全く違うな

タカシ

お前はお前のために動く男が好きなだけだ

タカシ

それとも男の金を無断に使おうと思ったか?

タカシ

だとするなら、おれはそんな女大嫌いだ

タカシ

いいな?2度と家族に関わるなよ!

タカシ

お前との連絡もこれっきりだ

イズミ

そんな!

イズミ

タカシ!

ナナコ

タカシ!

ナナコ

急いで帰ってきて!

タカシ

ナナコ?どうした?

ナナコ

さっき、石を投げ込んだ女が戻ってきたの!

ナナコ

なんでも「お前がいなければ!って叫んで刃物を持って襲ってきたんだけど」

タカシ

大丈夫か?!怪我は?

ナナコ

ううん、大丈夫よ

ナナコ

今朝の一件で警察に来てもらってる時だったの

ナナコ

女は銃刀法違反の現行犯で捕まったわ

〜後日談〜

タカシ

銃刀法違反の現行犯で捕まったイズミは住居侵入もあったため懲役刑となった

タカシ

さらに、警察で事情聴取をされたおれの証言からストーカー疑惑もあり

タカシ

追起訴は免れそうにない

タカシ

おれたちはというと、住んでた家を引き払い会社近くのタワマンに引っ越した

タカシ

セキュリティのしっかりした居住地で家内を大切に仕事に励むことにした

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