この作品はいかがでしたか?
44
この作品はいかがでしたか?
44
コメント
4件
なう(2020/09/20 16:46:49)ちょっと修正しました。
取り敢えず書きたい所詰め込もう精神で書いてきた結果タップ数277と過去最多。277も書いてんのに終わらせられないとか草しか生えない。次はもっと多くなるかもなぁ…
朝
突然だが、私は今、勉強している。
本当は勉強なんて好きじゃないんだけど、
気を紛らわす為にしている。
だって__
お母さん
お母さん
お母さん
お父さん
下の階から聴こえてくる五月蝿い声。
私は最近これに悩まされている。
耳を塞いでも微かに聴こえてくるし、
ゲームをしてても聞こえてくる。
なら、宿題をすれば集中して声も聴こえないんじゃないかと思ったが、
結果は駄目だった。
逆にはっきり聞こえてくる。
やっぱり一番聴こえない耳を塞ぐ、しかないな。
私はゆっくり両手を耳へ当て、塞ぐ。
やっぱり、微かに聞こえる。
まぁ、マシか。
柚
と、大きくため息をついた。
暫くして、声が聞こえなくなった。
やっと終わった。
柚
カーディガンを着て、小柄なバックを持って部屋を出た。
リビングへ来た。
じゃー…と、水が勢いよく流れる音がするだけだった。
いつもはどうしたの?
とか聞いてくるのに、
今日は聞いて来ない。
気まずいな。
お母さんは食器を洗ってる。
私には見向きもしない。
お父さんは携帯をポチポチとしていた。
浮気相手とのLINEをしているのだろうか。
まぁ、どうでもいいや。
そう思いながら、玄関を出た。
何も言わずに。
柚
綺麗な青空。
だが、今は冬なので普通に寒い。
はぁ〜っとして、両手を息で暖める。
でもすぐに冷めるので、意味が無い。
肌を露出してる所が冷たい風に当たって寒い。
私は、少しの”悲しい”と言う感情を背負いながら、海を見ていた。
…何故母も父も喧嘩をするのだろうか。大声で話して、近所迷惑だし、子供も聞こえるんだぞ…
と、愚痴を心の中で漏らしていると_
???
後ろから男っぽい声がする。
柚
その声にビックリして両手を上げてしまう。
???
と言うと、深く頭を下げる。
柚
???
頭を上げると、美顔と呼べる程の人が居た。
透き通る様な肌
サラサラで綺麗な黒髪。
そんな人に私は陶酔していた。
???
柚
はっとして我に返る。
???
あぁ、前のカフェのバイトか。
柚
心配してくれたのかな。
…そんな訳ないか、こうやって時の流れさえ忘れてずっと海を眺めてるだけ、何もせずに、ずっと眺めてただけだもんね。
可笑しいか。
そう思っていると、
???
と聞いてきた。
寒い。そりゃあ冬だし、寒いよね。
柚
???
柚
???
???
そう言って首を傾げて微笑んで言った。
断ろうと思ったけど、こんな綺麗な顔でこんな仕草されたら断れない。
しかも、私の好きな飲み物はミルクティーだ。
行くしかないでしょ。
柚
ニッコリ、と微笑んだ。
とことこと歩く男の人に私は着いて行くだけだった。
連れてこられたのはお洒落なカフェ。
外装もそうだったけど、内装もきちんとしていて、無駄な飾り付けの無い良いカフェだった。
こういう感じのカフェ好きだな。
てか、こんなお洒落なカフェ、私みたいな高校生が来ていいのだろうか。
まぁ良いか。
そう思っていると
いつの間にか席に座っていた。
椅子もお洒落だ。
???
と、メニュー欄を渡された。
飲み物はミルクティー、紅茶、レモンティー等色々あった。
食べ物も味様々のシフォンケーキやワッフル等あった。
どれも美味しそうだ。
柚
???
ニッコリ笑う。
やっぱり美少年だなぁ…
と、何となく外を見てみると、窓の外から白い粒が降ってくる。
…雪か、寒そうだな。
帰る時には止んでると良いけど。
???
柚
商品を慎重に机に置く。
絶対美味しいな、これ。
???
と、去っていく。
さっ、温かいうちに飲も。
ミルクティーを口に運んで、ふーふーしながら飲む。
…うん、甘さ控えめで美味しい。
ミルクティーを置き、ワッフルを口に運ぶ。
これも美味しい。ミルクティーと相性が良い。
味わって飲んで食べていると、飲み終わった。
…早いなぁ
???
柚
と言うと、頬を赤らめ、笑顔で言う。
???
柚
???
???
柚
あれ、何でだろ、言うつもり無かったのに。
???
悠人
柚
悠人
柚
あれ、何でだろ、なんかドキドキするな。
…気の所為か。
柚
柚
悠人
私は深くお辞儀をして帰って行った。
私が帰る時、雪が降っていた外は止んでいた。
次の日の朝、
今日は平日なので、学校に行く支度をする。
やっぱり疲れる。
昨日準備しとけば良かったと後悔する。
柚
と、自分の弱さに苦笑いをしながら準備する。
学校。
特に何事も無く終わった。
つまらないな…
いや…前言撤回。
今学校の門に”見覚え”のある姿が見える。
まさかと思い、その姿の元へ走って行く。
柚
息を切らしながら呼ぶ。
???
柚
悠人
柚
相当全速力で走ってきたので疲れたのか、とうとう地面に手を付けてしまう。
悠人
あたふたしてる悠人さんを見て、可愛いなと思った。
それと同時に、こんくらいで疲れるなんて弱過ぎとも思った。
悠人
少し待っていると、悠人さんが水を持ってき、手渡しする。
柚
お礼をするとキャップを開け、冷水をゴクゴクと飲む。
柚
柚
悠人
柚
悠人
そう言って微笑む。
その発言に見とれてしまい、悠人さんの顔をじーっと見つめてしまう。
…イケメン過ぎでしょこの人…
柚
悠人
柚
ハッとして我に戻る。
悠人
柚
悠人
柚
悠人
悠人
柚
………
気まずい…
やっぱり初めてだからか、会話をする事さえ出来ない。
…でも、質問したい事はちゃんと言うべきだ。
聞きたいことは沢山あるんだ、勇気をだして言ってみよう。
柚
悠人
被った。
まさかこんな偶然があるとは…
悠人
柚
柚
悠人
柚
悠人
悠人
柚
柚
悠人
頬を紅くし、微笑んだ顔で私に言う。
柚
顔が良すぎて目を逸らしてしまう。
直視出来ない…
悠人
悠人
柚
悠人
柚
柚
柚
恥ずかしい…
幾ら緊張したとは言え日本語が可笑しくなるレベルで緊張してたのか…
悠人
悠人
や、やばい…笑ってるよ…
腹を抱えて笑う悠人さんに、私は恥じるしか無かった。
悠人
悠人
悠人
柚
もう恥ずかし過ぎて聴いてられないので、無理矢理話題を変える。
悠人
悠人
柚
そんな事言われたら気になるのが人間と言うもの。
…でも無理に言わせるのは良くない、やめておこう。
柚
悠人
柚
悠人
そう言って手を振ると、悠人さんは帰って行った。
悠人さんが見えなくなると、私も帰って行く。
柚
お母さん
母は私を見ると、泣きだした。
柚
お母さん
母は私に抱きつく。
柚
お母さん
柚
お母さん
柚
お母さん
柚
お母さん
柚
まぁ、当然だろう。だが、いざ離婚されると辛いものがある。
お母さん
柚
お母さん
柚
お母さん
柚
柚
お母さん
柚
いつからこうなったっけ。
…父親が浮気をするようになったのは。
ふと窓の外を見てみる。
空から白い粉のようなものが降っている。
雪だった。
下を見ると地面が所々雪で埋まってるのが分かる。
その雪で遊んでいる子供とそれを見ている両親。
まるで小さい頃の自分を見ているようで、微笑ましくて、その分悲しかった。
しばらく見ていると、子供は満足したのか帰って行った。
視線を子供がいた所から外し、玄関の外を見る。
そこで私は悠人さんの事を思い出していた。