夏帆
私には赤い糸が見える
夏帆
そして私には好きな人がいる
しかしその人との赤い糸は繋がっていない
私の赤い糸もあの人の赤い糸も別のとこにつながっている
ただどこに繋がっているのかはお互いわからない
陸
あ、夏帆おはよう
この人が私の好きな人陸だ
夏帆
おはよう
夏帆
陸今週の日曜日空いてる?
陸
空いてるよ!なんで?
夏帆
ちょっと遊びに行こうか
私は覚悟を決めた
2人の運命の人を探そうと思う
そうしたらきっと諦めもつくだろう
そう思って糸の方向に行ってみた
場所は京都だった
陸
懐かしいねぇ京都小学生ぶりか
陸
修学旅行で一緒に行ったよね!
夏帆
うん!そうだね
夏帆
ほんと懐かしい
この京都には恋岩という岩がある 目つぶって好きな人と一周反対側からできたら結ばれるという
言い伝えがある
あの日陸と私は成功したのだ
しかしその後に赤い糸が見えるようになり繋がってないことが判明してしまった
私は神様なんていないのだと思った
陸
あの一緒に一周した岩のとこ行ってみようよ
懐かしいし
懐かしいし
夏帆
いいよ!
岩のとこに行ってみて胸が高鳴った
夏帆
え、なんで?
陸の糸が岩に続いてる
私の糸も
夏帆
絡まってる
解いてみよう
夏帆
あ、
夏帆
陸と繋がっている
陸
どうしたの?
夏帆
いや、なんでも!
そうかあの時一緒に一周した時に絡まったのだ恋岩に
神様なんていないと言ったがここまで
後押しされちゃもう逃げられない
今日ここで気持ちを伝える
夏帆
陸、あのね