???
青宗!
???
一くん!
赤音
今 帰り?
乾 赤音
5歳年上のイヌピーの姉ちゃん
赤音
図書館
赤音
寄ってかない?
ずっと好きだった
九井 一
荷物持つよ
赤音さん
赤音さん
赤音
平気!
ありがとう
ありがとう
赤音
ダメだぞ
赤音
彼女出来たら
そのコ以外に
優しくしちゃ
そのコ以外に
優しくしちゃ
赤音
彼女嫉妬しちゃうから
"一くんイケメンだしね" と小さく言う赤音さんに見とれていると
柊
ちょっと待ってよ
アーちゃん!
アーちゃん!
後ろから 『ゼェ ゼェ』 と息切れをしながらやってくる 女の人
灰谷 柊
赤音
柊ちゃんも来る?
図書館
図書館
柊
図書館?
誰かと行くの?
誰かと行くの?
赤音
うん!
一くんと
一くんと
九井 一
柊さんは来るの?
柊
私は…
チラッと 欠伸しているイヌピーの方を見る
柊
行かない!
乾 青宗
行かねぇんだ。
乾 青宗
んじゃあ
乾 青宗
オレら
先帰ってんね
先帰ってんね
柊
今日なんのゲームする?
乾 青宗
マリパ?
柊
イイね!
と楽しそうに話してる2人。
もしかしたら付き合ってるんじゃないかって疑うぐらい
赤音
あの二人仲良いねー
九井 一
そうだね
そう話していると すぐに図書館に着く
九井 一
……
九井 一
イヌピーと
同じ顔なくせに
……美人
同じ顔なくせに
……美人
赤音
くー
赤音
かー
そーっと近づく
赤音
ダメだよ
しばらく沈黙が続く
赤音
チューは
好きな人と
……だよ
好きな人と
……だよ
…………
九井 一
うん…
九井 一
ゴメン
九井 一
でも…
九井 一
オレ
九井 一
赤音さんの事……好きだ
赤音
5歳も上だぞ?
九井 一
関係ないよ
九井 一
大人になったら
そんな変わんないし
そんな変わんないし
流石に気まずかったので 赤音さんを家まで送る事にした
そして決意を決める
赤音
送ってくれてありがとう
赤音
またネ
九井 一
赤音さん!
オレ…一生
好きだから!
オレ…一生
好きだから!
九井 一
大人になったら
結婚して
ください!!
結婚して
ください!!
赤音
……
ふふ…
考えとく
ふふ…
考えとく
九井 一
一生
守る!!
守る!!
赤音
……
赤音
約束?
九井 一
うん!
九井 一
約束!!
赤音
じゃあ
大人になるまで
待ってるネ
大人になるまで
待ってるネ
九井 一
……
九井 一
告白しちゃった…
おばさん
なに
あの煙
あの煙
おばさん
火事かしら…
九井 一
火事?
九井 一
!
九井 一
あの辺て…
九井 一
(まさか)
九井 一
(赤音さん)
九井 一
人とか出てきませんでしたか?!
おじさん
さ…さぁ?いたか?
おばさん
ちょっと見てないわね…
救急車と消防車を呼んだが
九井 一
(間に合わない!)
九井 一
(赤音さん!)
九井 一
(赤音さん)
九井 一
(赤音さん!!)
人を見つけた
九井 一
やっと見つけた、
おじさん
人が出てきたぞー!
九井 一
赤音さん
九井 一
もう大丈夫だよ
九井 一
今!
救急車
来るから!!
救急車
来るから!!
???
…違うよ
…ケホ
…ケホ
???
九井くん 。
びくりとした。
柊
私は
アーちゃんじゃない
アーちゃんじゃない
柊
柊だヨ。
その後すぐ救急車と消防車は来た
イヌピーと柊さんは 何とか助かったらしい
乾 青宗
……
さっき
医者と親が話してるの
聞いたんだ
さっき
医者と親が話してるの
聞いたんだ
乾 青宗
赤音…
一命は取り留めた…って
一命は取り留めた…って
九井 一
!!
乾 青宗
でも…
乾 青宗
赤音の火傷が酷すぎて
乾 青宗
ちゃんと治すのに
四千万はかかるって
四千万はかかるって
九井 一
……
九井 一
赤音さんと約束したんだ
九井 一
"一生守る"って
九井 一
四千万…
九井 一
死んでもオレが
作ってやる
作ってやる
そう言い残すと イヌピーの病室を出る
九井 一
!!
柊
…九井くん。
柊
ゴメンなさい…
九井 一
柊さんが謝ることじゃ…!
柊
…その、さ。
柊
四千万…
柊
私にも手伝わせて______