25時
瑞希の部屋
瑞希
(あぁ…終わった)
瑞希
(ボクはもうみんなとは……)
絵名
悩んでたことってそんなことだったわけ?
瑞希
えっ?
まふゆ
まぁだいたいそんなことだと思ってた。
絵名
ちょっとまふゆ!瑞希は本気で悩んでたんだからそんな言い方ないでしょう!
まふゆ
声とか一人称でだいたい分かるでしょ。
絵名
あんたねぇ…
奏
まぁまぁ2人とも落ち着いて
奏
でも私も正直ちょっと驚いたな
瑞希
……
奏
けど瑞希がたとえ女でも男でも私たちの大切な仲間で親友であることには変わらないよ。
瑞希
え?……なんで?……
気づくとボクの視界が滲んでいた。
瑞希
(あれ?なんで泣いてるんだろ?……)
瑞希
(嬉しいはずなのにな)
瑞希
だってボクは男なのにこんな格好してるんだよ?変だって、気持ち悪いって思わないの……?
絵名
だから思わないって言ってるでしょ。
絵名
瑞希は瑞希なんだから。
絵名
それに私達の親友でムードメーカー!
涙が止まらなかった いつも変だっておかしいって言ってみんな離れていくのにやっとボクの存在を認めてくれる人がいる、ボクを大切に思ってくれてる人がいると思うと言葉が出ないほど嬉しくて、心の…絶望のの底から救われたと初めてそう思えたんだ。
瑞希
こんなボクがこれからもみんなと一緒にいていいのかな?
瑞希
MV作ってもいいのかな?……
奏
もちろんだよ。むしろこっちからお願いしたいくらい。
まふゆ
うん
絵名
当たり前でしょ!
瑞希
みんな……!
奏
それじゃあそろそろ作業に戻ろうか
すると奏はいつもみたいにそう言ってくれて
まふゆ
分かった
絵名
OK!
瑞希
うん!!
そのときボクはいつぶりかと思うほどの心の底からの笑みを浮かべていた