暴言注意。
中学三年生だった頃の話
緑谷出久
行ってきます!
緑谷引子
行ってらっしゃい。
緑谷 狐
、、、
挨拶してもどうせ返して貰えない。だからもう話さないことにした
それでもお母さんはなんの疑問も無く笑顔で見送っている
緑谷引子
、、何しているの、早く行きなさい
緑谷 狐
チッ、、はいはい
うっせぇんだよクソババァ。指図してんじゃねー
ガシッ、、そんな音が響いた
緑谷引子
お母さんに対して、なんて口を聞いているのよ!!!!!!!(大声)
緑谷 狐
うっせぇよクソババァ!!!散々出久と比較してきたくせに、自分の都合が悪い時は母さんヅラしやがってよ!!!
パチンッ!!
そんな乾いた音が響いた
緑谷 狐
、、、
赤く腫れた頬を見て、何をされたのかの検討が付いた
緑谷引子
あんたなんて、、
緑谷引子
もう、うちの子じゃない!!!
緑谷引子
あんたを産んだのが間違いだった。
緑谷引子
あんたなんか、タヒねば良かったのに
その言葉が、今でも脳裏にこべりつく
緑谷 狐
、、
私は無言で部屋に入った
お母さん、いや、"緑髪のデブ"は、汚物でも見るかのような目で私を見ていた
緑谷 狐
、、じゃあ、もう帰ってこないから。
最低限の荷物と、"アルバム"を持った私は。そう告げた
緑谷引子
もう帰ってこなくて結構だから、
バタン
緑谷 狐
、、
家から出た私は、この家に別れを告げた
緑谷 狐
、、さよなら。私の元家族。
小さい頃、3人で撮った家族写真を、投げ捨てて。私は
"緑谷狐"として生きることを辞めた
雨でも降ったのか、私の目の近くからは、暖かい水が流れている。
ポロポロと落ちる水を見ながら。塩辛い味は慣れてきた。
あれ?
私
緑谷 狐
なんで、泣いてるの?