暴言注意。
中学三年生だった頃の話
緑谷出久
緑谷引子
緑谷 狐
挨拶してもどうせ返して貰えない。だからもう話さないことにした
それでもお母さんはなんの疑問も無く笑顔で見送っている
緑谷引子
緑谷 狐
うっせぇんだよクソババァ。指図してんじゃねー
ガシッ、、そんな音が響いた
緑谷引子
緑谷 狐
パチンッ!!
そんな乾いた音が響いた
緑谷 狐
赤く腫れた頬を見て、何をされたのかの検討が付いた
緑谷引子
緑谷引子
緑谷引子
緑谷引子
その言葉が、今でも脳裏にこべりつく
緑谷 狐
私は無言で部屋に入った
お母さん、いや、"緑髪のデブ"は、汚物でも見るかのような目で私を見ていた
緑谷 狐
最低限の荷物と、"アルバム"を持った私は。そう告げた
緑谷引子
バタン
緑谷 狐
家から出た私は、この家に別れを告げた
緑谷 狐
小さい頃、3人で撮った家族写真を、投げ捨てて。私は
"緑谷狐"として生きることを辞めた
雨でも降ったのか、私の目の近くからは、暖かい水が流れている。
ポロポロと落ちる水を見ながら。塩辛い味は慣れてきた。
あれ?
私
緑谷 狐