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家に帰ってすぐに、部屋に響く

ベットの軋む音と、甘くて、高い声

知らない女の人の靴と、バッグ

僕は全部知っている

でも、僕は

見て見ぬふりをする

全部全部、知らない"ふり"をする

青おはよ~

…おはよ~!

準備出来た~?

うん!

じゃ、行こっか~

偶然一人暮らしだった僕と

同じく、一人暮らしだった彼

…だからって

付き合ったからって

一緒になんて、住まなきゃ良かった

今となっては、後悔ばかりが渦巻いている

……でも、一緒にいられるだけで

嬉しいんだと、幸せなんだと思った

……ただ、違うクラスな事だけが少し、良かったと思った

見知らぬ女

桃く~ん♡

ど~した~?

見知らぬ女

大好き~♡

……愛してるよニコッ

見知らぬ女

えへへぇ…ッ/

あぁ、向こうなんて見なきゃ良かった

青ちゃん……大丈夫…ッ?

…あぁ、全然、大丈夫…ッ'

……早く帰ろっか

…そうだね……ッ!

ふぅ……ッ

今日は、どこ行こうかな……

行き先も決めずに、ただただ歩く

ぼんやりと少しくもった空を見上げる

………ッ

青~今日どんぐらいに帰ってくる?

分かんない……💦遅くなるかも

少し迷ってから簡単に返す

そっか

別に、行き先なんて無いけど

行きたいところなんてないけど

これがきっと、

彼の為になるのだろう

思ったより遅くなったな……

………

※夜です

ギシッ

らめ……ッ/……♡

……

置いてあった靴を見て、不信感を持っていた…けど

カバンと、声を聞いて

確信を持ってしまった

だから、だろうか

…だから、彼のことを"否定"したんだろうか

全てを、否定してしまいたかった

……ッ ッ'

君は、全部わかっていると思っていた

僕のことを、考えていると思っていた

もう、辞めようか

※次の日です

もう、辞めようか

もう、おしまいにしよう

"君"を信じていた僕が

"彼"を信じていた僕が

全部

悪かったんだろう

"大好き"という言葉も全部

"嘘"だったんだろう

待って……ッ!

え……ッ

ぐいっ

どんっ

ごめん

愛してる__

え……

思わず手を伸ばしたが

僕の手は、空を切った

ひゅー

彼の堕ちる音と、大きく鈍い音

そんな音で、恐怖と不安が湧き上がる

怖くて、下を見ることは出来なかった

きゅ、救急車……ッ

え、えっと……ッな、何番だ……ッ?

119……だった……け…?

も、もしもし……ッ

電話の向こうの人

どうしましたか?

あ、あのッ!ぼ、僕の……

彼氏、と言っていいのだろうか?

……友達、と言っておとこう……ッ

と、友達が…お、屋上から落ちて……ッ

電話の向こうの人

どこでですか?

✘‎✘‎高校……です……ッ

電話の向こうの人

分かりました

電話の向こうの人

すぐ行くので待っていてください

は、はい……ッ

僕は震える手で電話を切った

大丈夫

きっと、大丈夫だよね……ッ

泣きじゃくる君と、立ちすくむ僕

嘘だ

嘘だ

嘘……ッ

青ちゃん……あのさ

ん……?

もう、知ってるかもなんだけどさ

桃くんの家に行ったんだ

……うん、しってる

……ごめん……なさい…ッ'

…いいよ、別に

ぇ……

だって、僕、桃くんのことが

"大好き"

だからさ……ッニコッ

……ッ ポロッ……ぅ、っ

僕のせい……ッ?

ごめんね

桃くん……ッ

嘘の代わりに愛を誓う

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コメント

1

ユーザー

ん~、青ちゃんは悪くないんだよな……、 でも、だからと言って赤くんとかが悪いと言うわけでもないんだよね…、、 偽りでも愛して欲しいものよね

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