凌は家に帰り、自分の部屋のベッドで大の字になって寝ていた。
桐山 凌
明里と喧嘩して1週間近く経つな。
桐山 凌
桐山 凌
ズキッと心が痛む。
俺がそんな悪いのか?
明里だって、陸と抱き合ってたじゃねーか
浮気だろ、あんなの
桐山 凌
あんな顔、ぐちゃぐちゃに泣きやがって
俺が完全悪者じゃないか。
桐山 凌
その時、
コンコンコン、と部屋のドアがノックされた。
南 凪沙
桐山 凌
桐山 凌
凌はムクリとベッドの上に座り込む。
凪沙はドアを開けて部屋の中へと入ってきた。
桐山 凌
南 凪沙
凪沙は気まずそうに凌から目を背ける。
桐山 凌
南 凪沙
南 凪沙
桐山 凌
桐山 凌
南 凪沙
南 凪沙
桐山 凌
桐山 凌
桐山 凌
南 凪沙
ー12年前ー
凌
5歳の凌は大粒の涙を流しながら立っていた。
男の子たち
男の子たち
凌
凌
男の子たち
男の子たち
凌
その時、遠くから走ってくる足音が聞こえた。
凪沙
凪沙
凪沙は拳を突き出しながらこちらへ突進してきた。
男の子たち
男の子たち
凌をいじめていた男の子たちはそそくさと逃げていった。
凌
凪沙
凪沙
凌
凌
凪沙
凪沙
凌
凌
凪沙
凌
凌はふと凪沙の持つ黄色のボールが目に入った。
凌
凌
凪沙
凪沙
凪沙
凌
凌の目がキラキラと輝いていた。
凪沙
凪沙
凌
凌
凌
ーーー
南 凪沙
桐山 凌
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
桐山 凌
南 凪沙
南 凪沙
桐山 凌
南 凪沙
すると凪沙は凌の隣、ベッドの上に腰を下ろした。
桐山 凌
南 凪沙
桐山 凌
桐山 凌
桐山 凌
桐山 凌
桐山 凌
桐山 凌
ー中学時代ー
桐山 凌
凌の声がキンと体育館に響き渡る。
桐山 凌
水木 陸
水木 陸
水木 陸
水木 陸
桐山 凌
凌はギュッと拳を握りしめた。
桐山 凌
水木 陸
水木 陸
陸はキッと凌のことを睨んだ。
桐山 凌
水木 陸
水木 陸
桐山 凌
水木 陸
水木 陸
桐山 凌
凌はグイッと陸の襟を掴んだ。
コーチ
桐山 凌
俺からバレーを奪ったら何が残る?
母さんは家を出ていった
俺のことを捨てたんだ…
そんな俺は、バレー以外何も無い。
陸に…
俺の何がわかるんだよ…!!
桐山 凌
凌はバッと右の拳を突き上げた。
水木 陸
それを陸に向かって振り下げる。
バァンッ!!
桐山 凌
その時、凌の頭にすごい勢いで飛んできたバレーボールが衝突した。
水木 陸
桐山 凌
凌はバレーボールが飛んできた先に目をやる。
南 凪沙
凪沙が涙目で2人の様子を見つめていた。
凌はポカンとして陸から手を離す。
桐山 凌
桐山 凌
南 凪沙
桐山 凌
桐山 凌
南 凪沙
すると凪沙は足元に転がっていたバレーボールを手に取り、
バチンッと凌の向かってスパイクを打った。
桐山 凌
凌はそれをかわす。
南 凪沙
南 凪沙
桐山 凌
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
桐山 凌
南 凪沙
南 凪沙
南 凪沙
凪沙はそう泣き叫びながら凌に向かってもう一度スパイクを打った。
桐山 凌
凌はかわすことなく、ボールは凌の局部に激突した。
南 凪沙
水木 陸
桐山 凌
凌は痛みで涙目になりながら、その場に跪く。
桐山 凌
南 凪沙
南 凪沙
水木 陸
桐山 凌
桐山 凌
桐山 凌
南 凪沙
凌はフラフラとしながらその場に立ち上がる。
桐山 凌
桐山 凌
ボロボロになっても、
そんな俺の隣に居続けてくれるのは
なんでもない、"バレー"なんだ。
バレーだけは俺の隣にいてくれる
一緒に戦ってくれる
絶対に俺から離れない"相棒"か…
桐山 凌
桐山 凌
水木 陸
桐山 凌
桐山 凌
南 凪沙
桐山 凌
桐山 凌
桐山 凌
南 凪沙
南 凪沙
凪沙は顔を赤くして凌から目を逸らす。
桐山 凌
桐山 凌
桐山 凌
桐山 凌
凌は優しく微笑んだ。
南 凪沙
南 凪沙
凪沙は目を丸くし、俯いて黙ってしまった。
桐山 凌
南 凪沙
桐山 凌
凪沙は顔を上げ、じっと凌のことを見つめた。
南 凪沙
南 凪沙
そう言うと凪沙は凌の方にグイッと体を寄せた。
桐山 凌
凪沙は凌の首元に手を回し、ギュッと正面から抱きついた。
桐山 凌
南 凪沙
そのまま凪沙の唇は、凌の首筋に優しく触れた。
桐山 凌
コメント
4件
波乱の予感が…
毎日投稿嬉しいです!! でさ、何かこのシーン、明里ちゃんのやろうとしたことと似てるような... 気のせい、かな...??
こんな神作毎日投稿できるのほんとに尊敬です…今回もほんと最高でした!!!ほんとに毎日毎日楽しみにしています、ありがとうございます!!!わくわくどきどきが止まらない展開作るの上手すぎてほんとにやばいです、これからも頑張っください!!