私は幸せなんだろう
恋人と手を繋げて
友人と楽しく話せて
勉強もそこそこできる
そんな学生時代が永遠に続けば
と
願っても時は過ぎてしまったんだ
数年経って
成人もしたある日
昔からあまりいいとは思えない事を
恋人である彼から
告げられた
彼
子供を作らないか?
その一言
不快だった訳じゃない
何かあった訳じゃない
だけども
覚悟が
出来なかったのだ。
''母親,,
としての覚悟が
あなたと子供を愛して
笑っていられるのか。
世間的には少子化も進む今
子供を作ることを勧められている のだろうが、
私はどうしても
それが難しかった
彼にそのまま
真っ直ぐ伝えると
彼
...大丈夫。
彼
なんとかなるよ。
そう返ってきたのだ。
彼は気が弱い。
だからこそ
確かな根拠があると思った
でも、
わかるのよ?
私はその時の強い意志を感じる目の前に
とても不安そうな子供のような目をしてた事
そんな彼に
私は問うた
私
あなたはもう、
私
父親としての覚悟があるのね。
彼
...。
そう言うと彼は
少し固まったの
でも、すぐに彼は
彼
覚悟はあるつもり
なんて言ってくれた。
嬉しい事だけど、
少し心配なのは私だけなのかしら
彼
それよりさ
あぁ。またそうやって
まだ聞きたい事があるのに
ほだされちゃう
彼からの好きの熱を感じる
それが
とても不快に思えて仕方なかった
半年後
私は彼の子供を身篭った。
でもね。
今、彼はいないの
私
君は可哀想にね。
お腹をさすりながら言う
私
まだ、中途半端な母親しかいないのよ
父親はあなたを棄てたの
...いっぱい。愛してあげる
母親の覚悟はまだないけど
最低な父親もあの女も
全部全部
懲らしめた後なら
きっと、
私
あなたと笑って向き合えるから。
彼と違って
私は絶対に愛を逃がさないわ。