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それからしばらくして俺は母さんの姿を見ることはなくなった
毎朝机の上にある置き手紙を見て 、
という毎日
俺が高校に通うようになったから尚更お金が足りないのだろう
分かってはいるけれど 、、
ソファに寝転がっていると家の固定電話がなった
俺の友達はスマホにかけてくるから 、 固定電話がなることはほぼ無い
時が止まったかと思った
突然電話口で母の死を告げられた
過労死 という事だ
そりゃあんだけ働いてたらな 、 笑
そう思ってしまった
決して姉貴が嫌いな訳ではない
だけれど 、目が覚めるかも分からないのに なほの 延命治療のため身を粉にして働いて
そのせいで母さんが亡くなってしまうのなら
延命治療をやめたらいいのに 。
あぁ 、 なんて俺は最低なのだろう
夏休みに入り 、 俺は面会時間ぎりぎりまでずっと病室にいるようになった
父さんが亡くなったからだ
居眠り運転に轢かれて …
もう特に何も思わなかった
ただ …
楽になりたかった
俺が死んだら自動的に姉貴の延命治療はやめになる手筈になっている
だから 、 俺が飛び降りて
今度こそ家族4人で幸せに …