ーEve sideー
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いぶ
いぶ
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俺の目の前でうんうんと頷きながら、
真剣に話を聞いてくれようとする姉さん
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幼い頃に義理の姉となった貴方…
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義弟として隣にいたけど…、
本当は、僕は「義弟」なんて存在じゃ嫌なんだ…。
1人の「男」として、見て欲しい…
最近になって気付いたんだ。
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僕は、ぼくは、姉さんが好きだよ______
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いぶ
いぶ
いぶ
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僕がそう告げると、
姉さんは目を見開いて、小さな声で驚いた
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もう…、取り返しがつかない…。
引き返せない…
このまま、進むしかない…。
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いぶ
いぶ
いぶ
いぶ
いぶ
いぶ
いぶ
いぶ
いぶ
いぶ
いぶ
いぶ
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そう言っている間、目に涙をうっすらと浮かべて僅かに首を振る姉さん
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……あぁ、そうだよね。分かっていたよ…。
貴方には、好きな人がいる。
僕より、遥かに______。
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僕を更に苦しめる言葉を放とうと、姉さんの唇が開く
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貴方
貴方
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うん。知っているよ…
好きな人がいることも…
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その人が僕ではないことも…。
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貴方
貴方
貴方
貴方
貴方
いぶ
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あぁ、想像はしてたけど…
実際に言われると辛いなぁ…。
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貴方
貴方
いぶ
いぶ
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嗚咽を漏らしながら謝る姉さんに、「大丈夫だよ、ごめんね」なんて言って…
大丈夫な筈ないのに…
こんな時にまで強がりを見せてしまう…。
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嗚呼…、厭だ…。
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……To be continued
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コメント
2件
あぁもうほんと好き、泣けてくる
切ない………