初恋

息が苦しい....

走ったからかな、

心臓が痛い

振られて悲しいから？ どっち....？

なんかくらくらする

息が...

呼吸がおかしい....

バタンッ

目を覚ますと 見慣れた天井があった

声が...出ない

そうだ、私...

そんな

兵長と離れちゃうの嫌だ....

兵長がたとえ私の事を 好きじゃなくても

諦めたくない.....

そして夏が過ぎ

秋が過ぎて

冬になった

あれから病気の状態は変わらなかった

でも特に発作も起きなくて、安定していた

そして、兵長とは告白して以来会ってない

私は病室の窓から兵舎を見つめるだけだった

兵長何してるかなぁ...

はぁ、また

兵長のことばっかり

毎日考えてる

中庭

すごく心臓が痛い

なんで....

体が動かな....い

バタンッ

目の前が真っ暗になった

ここは...？

兵舎だ

兵長の顔が見える

あれ、また変わった...

横に兵長がいる

手にはハンカチ...？

また変わった

また、目の前に兵長がいる

机に、クッキー....

紅茶

次は....桜

兵長の体温まで感じる

匂いも

横顔も

そこで気づいた

これは走馬灯...？

何も聞こえない

見えない

息もできない...

でも、これだけは

続く