クラスメイト1
なぁ、聞いたか?今日のニュース
教室が騒めく中、そんな声が聴こえる。僕はこの話の続きを知っている。 聞きたくない。耳を塞いでしまいたい。そう思うほど嫌な話だ。
クラスメイト2
おう、あれだろ?〇〇財閥の社長の息子が幸に狙われったって話だろ?
ほらやっぱり。僕が殺した〇〇財閥の社長の息子の話だ。殺したくて殺したわけじゃない。家の仕事だから。まぁ、そんなの言い訳だよな…
クラスメイト1
やべぇよな!!かっこよすぎて惚れそうなんだけど…!
クラスメイト2
ば、バカ言うな!幸様に惚れるなんて!狙われるかもしれないぞ?!
そんなんで僕は人は殺さない。僕が殺すのは親から『殺せ』と言われた人物だけだ。僕はあいつと違って狂ってなんかいない、!
悠聖
お前らさ、そんな人殺しの話なんかするなよ。場の空気が悪くなるだろ?
あんな狂ったやつなんてとっとと死ねばいいのに…
あんな狂ったやつなんてとっとと死ねばいいのに…
ズキッ
知ってた。自分が人殺しであることなんて。さっさと死んだほうがいいことなんて。けど悠聖《ゆうせい》の口からはそんな言葉は聞きたくない。悠聖は小さい頃からの幼馴染で僕の初めて好きになった人だから。でも思いを伝える気はない。だって君は僕の敵だから。
クラスメイト2
さっすが〜!警視庁のむ す こ♡
悠聖
言い方がキモい、やめろ
悠聖は警視庁の息子だから。殺し屋の僕とは到底似合わないだろう。
悠聖
柚月もそう思うだろ?
柚月
え、うん
僕、柚月の恋は絶対に叶わない。







