責めないで...

⚠️ 青水 こちらの作品はオメガバース要素が含まれています。 （赤ちゃんがいます） 病み要素が含まれています。 （自傷行為などは無し） ハピエンです

なんで泣き止んでくれないの、

僕ひとりじゃだめなんだ、

僕じゃ何もしてあげられない、

どうしたらいいのかな、

おなかすいたの？おむつ？ねむいの？

ねえ、僕を責めないでよ

いふくんと番になって、 3年目の今年。

僕たちの間に赤ちゃんがうまれた。

青い瞳の可愛らしい子で いふくんとの子だと瞳を見て感じる。

入院中、いふくんは毎日仕事帰りに来てくれて、 こうやってお話してバイバイする日々だった。

可愛くて仕方ない、 泣き声さえも愛おしい

そう思えなくなっちゃったのは、 いつからなんだろう。

本日も労働を終えて我が家へ帰宅。

今の時代ぱぱも育休を取れるとか言うけど、結局難しいのだ。

そもそも取ると言った時にほとけに これからお金がかかるからと反対されてしまった。

そんなほとけも最近は、帰るとやはり疲れきった顔をして、

まだご飯できてないんだ って謝ってくる。

そんな、ご飯なんてええのに。

俺が変わってあげられたらな、今からでも取るべきではないか？育休。

ほとけもあのままじゃ壊れてしまう。

そんなことを思いながら玄関の扉を開けると、

家中に響く我が子の叫び、

ほとけは格闘中だろうか

2人がいるであろう部屋に入ると、より一層叫び声の圧がすごくなる。

我が子はベットに寝かされいて、ほとけの姿が見えない。

我が子を抱き上げて、ほとけを探しに行くが、見当たらない。 靴もある、外にはいない。

我が子が泣きやみ、 静かになった部屋。

気が付かなかったが風でカーテンが揺れている。

つまりベランダのドアが開いているのだ。

ベランダを覗くと、耳を塞いでうずくまっているほとけを見つけた。

耳を塞いだ手に触れると、

ほとけは顔をゆっくり上げてこちらを見ては、

ボロボロと泣き出してしまった。

片腕で我が子を抱き、もう片腕でほとけを抱きしめる。

そう言いながらフラフラと立ち上がるほとけが、

子供のことを触れなかったのが気になった。

ベランダなら、泣き声も聞こえるよな。

そもそもほとけはなんでベランダなんかにいたのか。

今になって不安が大きくなり、急いでキッチンへ向かうと

ほとけがまた、耳をふさいでしゃがみこんでいた

抱えていた我が子を急いでベットに寝かせ、ほとけの元向かう。

泣いていない、

赤ちゃんは泣いてない。

俺の腕の中ですやすや眠り、 さっきベッドに寝かせた。

重症だ。 なんでこんなになるまで気がつかなかったのか。

ボロボロ泣きながらそう訴えるほとけを見ていられなくて抱きしめると 声をあげて泣き始めてしまった。

ほとけ、細くなったな。

抱きしめられて気づいた。

すごく痩せていること。

教えられたのは身体面の話だったと思うが 精神面のことも含まれていたのだと、今更気づく。

買って帰ってくるとまた、 泣き声が聞こえる。

急いで部屋へ行くと ほとけが泣きそうな顔をして 抱きながら横に揺れていた。

そう言い我が子を預かる。

今回はすぐ眠ってくれたが、

置くとまた泣き出すきがしたから 抱っこしてほとけのいるリビングへ見に行く。

おにぎり1つを平らげたらしく

ソファーに横になって眠っていた

頭を撫でると目をうっすら開けて赤ちゃんのことを見つめるほとけ。

今は、見たくなかっただろうか、

まだ声が聞こえるのだろうか。

そんな心配をしていたが、

ほとけが俺の腕から子供を抱きあげ、一緒に寝始めたのを見て、

ほんの少し、安心した俺がいた。

fin

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