この作品はいかがでしたか?
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この連載は毎100タップほどです 短い代わりに早めに投稿するので 許してください 注意書きは第1話へ
nmmn という言葉に 見覚えのない人は
一度戻って [nmmn注意bot] 検索してください
あなたの見ている もしくは書いている nmmnという ものの、危険性が 分かります
ルールを知らない人 ↓ すぐに知って 理解する
ルールを知っていて 守らない人 ↓ nmmn界隈から 即刻立ち去れ
ルールを守ってnmmnを楽しもう それでは本編へどうぞ
イルミナ伯爵(桃の父)
桃
殿下…いや、イフ第二王子殿下との 対峙を終え、自宅に帰還した
作戦は成功した
俺は、勝ったのだ
殿下を一網打尽にしてやったのだ
嬉しい
今まで、見下してきた奴から 下克上された気分はどうだと 仁王立ちで殿下に聞いてやりたい
それぐらい嬉しい反面…
イルミナ伯爵(桃の父)
桃
桃
桃
桃
嘘だ
本当は怖い
イルミナ伯爵(桃の父)
知らない国へ1人なんて 怖いに決まってる
それも数日の旅行ではない
これから一生そこで暮らし、生きていく
お父様にも、侍女のあの人にも 料理長のあの方にも、友達のあの子にも 着いてきてほしかった
でも、1人でも多ければお金はかかるし 情報が流れる可能性も上がる
表面積が増えるとでも言えばいいのか
少しでもリスクを減らしたい
というかっこいい理由は所詮建前。
本当は、みんなを巻き込みたくなかった
あのクソ王子との関係は枯れて
俺はキズモノになった
もう娶ったり、嫁いだりすることは 困難だろう。
訳ありの人なら可能性はあるが
第二王子の元婚約者という肩書きと 王族(第二王子)と不仲というレッテルを 持ち合わせた俺を
買ってくれる人なんて居ない
そもそも、婚約したとしても 相手の訳アリがうちに貢献してくれるとも思えない
だから 俺は完全に使えない人間になった
俺が居なくなっても、兄が跡取りをする
交換婚約も 俺がしでかしたことがある。 まさか続行はしないだろう
だからもう、俺は家にいる意味が無い
むしろ欠点しかない
恐らく、俺の家は王族の怒りをかって 問題視されるだろう
まぁ、家が潰れないように 脅しをかけておいたから 全く大丈夫なのだが。
それでも、王族にとって 俺の存在は大きい
“第二王子の子を宿したかもしれない” 人間なのだ
妊娠しているしていないは別。
しているかもしれない“可能性” というのが王族…いや国にとって 命取りとなる
もし第二王子の子を宿した可能性がある 人間が、他国に捕まり、脅しの材料に 使われたら。
それこそヴェリアス王国の終わりである
だから、何か問題が起きる前に 手の内にしておかないといけない
そう考え、王族は時期に動き出すだろう
俺を捕まえるために。
そうなれば、イルミナ家は危険に 晒されることになる
だから、俺は死んだという偽りの報告を 役所に提出して
そして俺は誰にも存在がバレないように 他国へ逃げてひっそりと暮らす
これが、お父様と考えた最善案だった。
こんな大きな理由があって、今更 隣国に行くのが怖いなんて
言えるわけがない
こんな壮大なものを 実行し、背負えるまで 俺は……
イルミナ伯爵(桃の父)
そっと抱きしめられる
その言葉、その目線は イルミナ伯爵としてではない
ただの可哀想な少年を思う 立派で優しい父であった
イルミナ伯爵(桃の父)
イルミナ伯爵(桃の父)
イルミナ伯爵(桃の父)
イルミナ伯爵(桃の父)
イルミナ伯爵(桃の父)
イルミナ伯爵(桃の父)
イルミナ伯爵(桃の父)
桃
また強く抱きしめられる
声は震え、次第に嗚咽へと変わった
ガタガタ…ガタガタ…
桃
暗い夜道を走る馬車
ろくに整備もされていない夜の山道は 乗ってて酔いそうになるし 普通にめちゃくちゃ怖い
冗談抜きで毒蛇とかやめてよ
俺まじ死んじゃうから
桃
怖いのはきっと毒蛇。
これからの未来は、怖くなんか……
ガタンッ!
桃
桃
本当に大丈夫なのだろうか…
不安だ…
桃
死亡届は偽造が難しい
だから、俺のギフト 『変幻』を使って人形を俺の姿に変えた 死体のようなものを、証拠として 役所に出す
でも俺の魔法は15時間しかもたない
その時間制限の間に、書類の処理や 然るべき人々への報告、葬儀を 急ぎで終わらせないといけない
あぁ…上手くいってくれ……
願うしかない
マルコシアスに着いたら もう手紙のやり取りもできなくなる
少しでも繋がりを絶たないと、どこで バレるか分からない
会うことも、文通ももう出来ない
だから、俺は国境を超えたら
完全に身内の情報が入らなくなる
マルコシアスへうちみたいな小さい家の 情報なんて流れてくるはずもない
まぁ ヴェリアスの王族たちの動きぐらいは 噂であれなんとなく分かるだろう
それでイフ第二王子殿下がどうなったか だけでも把握できればいいか…
ガタンッゴトンッ…
桃
桃
桃
気晴らしに、マルコシアスに着いたら まず何をするか考えよう
桃
俺の持ってきた荷物は本当に少ない
マルコシアスの平民たちが着る洋服に 地味な平民用の鞄一つだ
変に着飾って外に出たら怪しまれるし
大荷物でキョロキョロしてても 怪しまれる
だから、いかにも自分はマルコシアスに 出かけている平民ですよの面をして 生きる術を見つけるしかない
鞄の中身は、必要最低限のものしか 入ってない
中身は、共通通貨…
以上
桃
鞄いっぱいに共通通貨を詰め込んだ
衣食住と安全を充分に確保でき 就職もして稼ぎが安定するまでの間に 命を繋ぎとめるためのお金だ
お金があればとりあえず当分の間は 生きていける
服だって、宿代だって、食事代だって 全部お金で賄うことが出来るのだから。
桃
その2ヶ月で 隣国生活の基盤を整えなければならない
まぁ服と食事は大丈夫だろう
買えばいいのだから
桃
家は簡単に買えない
大都市の高級屋敷は絶対に無理だし 目立つとまずい。
物流と人(噂)が賑わっていて ヴェリアスなどの他の国の人が そんなに来ない目立たないところが 条件か…
桃
この先の人生に思いを馳せて
馬車に揺られる彼は
案外簡単に、想定している “最高の職場”が見つかることを知らずに
国境を超える前に寝てしまった
そして その“最高の職場”の条件に感激し 雇用契約書に飛びついたあまりに その職場が最も他国の人間と遭遇する 可能性が高い場所とは考えず 呑気に暮らしてしまうことも 知る由も無く……
そんな可哀想で運の悪い彼が 次に目を開けて見えるのは
大国 マルコシアス王国であった
コメント
9件
みんちょ様の小説ほんと大好きです.ᐟ 🍣裙頑張ってほしぃですね… あとご馳走様でした((
やっぱ好きです… 💗🍣くん…今後どうなるのか 気になりすぎて夜しか寝れないですね((
みんちょさん! ありがとう!!!! もっと出してくれ(((((((((((