ほんの出来心だったんだ。 この時のりうらはまだ、まろの部屋に入った事を後悔するとは知らずに
りうら
失礼しまーす
そんな事を言い部屋の扉を開ける。 ガチャっと音を立てて扉が開いた
りうら
まろの部屋だ...
りうら
ちょっと前まで一緒に居て
くれたのに...
くれたのに...
少しずつ付き合ったばかりの頃の事を 思い出し、目の奥がつんとくる
りうら
少しだけなら良いよね
りうら
まろの服着たい...
りうら
まろに包まれたい
そんな思いが溢れていきクローゼットを開け、まろのシャツをだす
りうら
これ、まろのお気に入り
りうら
んへへ
りうら
匂い...
りうら
?!
りうら
何考えてんの、変態みたいじゃん
りうら
.....
りうら
ちょっとだけなら...
少しならバレない何て意味の分から ない理屈を立てシャツを鼻に近づける
りうら
(クンクン
りうら
まろの匂いだ
りうら
ポロポロ
気付いたら涙が溢れていた
りうら
寂しいよ...りうらのことみてよ
その時、シャツの胸ポケットに何か 入っている事に気付いた
りうら
なんか入ってる?
りうら
なんだろ
ポケットを弄ると、中から一枚の紙が出てきた
りうら
?!
そこには目を疑うような内容を記した紙が入っていた
いふくんへ 今日はありがとう。すっごく楽しかった。また、一緒にデートしようね ほとけ






