テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

第六話

一覧ページ

「第六話」のメインビジュアル

第六話

1 - 殺人ホテルだよ!全員集合!

♥

33

2023年08月15日

シェアするシェアする
報告する

忠成

殺人ホテルだよ!全員集合!

忠成

始まります

白石

なあ、店主

白石

近くに宿はないかな?長旅で疲れちまって

忠成

確かに長旅だったな

男性

古いホテルなら一軒あるよ

男性

いつの間にか経営者が若い女将に代わっててねえ

男性

これが何とも色っぽくて

白石

何ていうホテルだ?

男性

札幌世界ホテルってとこだよ

家永

いらっしゃいませ、お客様

家永

女将の家永と申します

家永

(なんでこいつが?)

牛山

なるほど、いい女だ

家永

お部屋にご案内いたします

家永

札幌へは観光ですか?

牛山

女将は未亡人だって?

家永

ええ、このホテルは主人の形見なのです

牛山

何年か前まで老夫婦が経営してたと聞いたが…

家永

主人の両親です

家永

(私に気づいているのか、どっちなんだ?)

牛山

女将

牛山

尻もかわいいが、声が小鳥のさえずりのようにかわいらしい、

牛山

一晩中ささやかれたい

家永

…恐れ入ります

家永

食事はお済みですか?

家永

珍しいところで、中華料理店などいかがでしょう?

家永

彼らの考え方はとても興味深いです

家永

同物同治

家永

体の不調な部分を治すには同じ部位を食べるのがいいと

牛山

目が悪ければ目を食べ、心臓が悪ければ心臓を、

牛山

まったく同じ話をしていたジジイが網走にいたな

牛山

元医者だったか、本当に効果はあるのかね

家永

効果は抜群ですよ、お客様

牛山

では精力が足りなければ、どこを食べたらいいのかね、女将?

家永

お客様には必要ないかと

牛山が女将を壁に追い寄せる

牛山

女将

牛山

抱かせろ

家永

なんて力強い

家永

野獣のような腕…とても憧れます

杉元

すみませ〜ん

杉元

誰かいますか?

家永

新しいお客様がいらっしゃったようなので

家永

失礼いたします

牛山

……

牛山

フンッ…部屋で待つ

家永

いらっしゃいませ、女将の家永です

白石

白石由竹です、独身で彼女はいません、付き合ったら一途で情熱的です

家永

(なんでこいつまで…)

杉元

ずいぶんと入り組んだ作りだな

忠成

迷路みたいだな

家永

古かったので改築に改築を重ねまして

白石

家永さん、下のお名前は?

家永

カノと申します

白石

ステキな名前だ

アシリパ

何か落ち着かないな

杉元

山じゃ松の葉を敷いて地べたに寝てるもんね

白石

ヒューウッ久々にほてったぜ〜

忠成

あまりナンパするなよ〜

キロランケ

白石、女ってのは抱き心地だ

キロランケ

やはりもっと太めじゃないと

忠成

キロランケはなにを力説してるんだ…

白石

家永カノさんに惚れちまいそうだ…これは全力で口説くしかねえ!

忠成

お前なあ…

家永

(白石も私の正体に気がついてない…)

家永

(2人が同時に来たのは偶然だろうか…)

家永

(…まあいい)

牛山

フン…フン…

家永

(今は牛山の強い体が欲しい)

家永

(私はさらに完璧な人間に近づける)

家永

(ビールで酔わせて、あとはいつものようにガスで眠らせよう。)

家永

……(スタスタ

白石

家永さん!捜しましたよ!

家永

申しわけありません、立て込んでますので、後ほど

白石

お手伝いしましょう!

白石

…あれ?

白石

(家永が向こうを歩いているのを見て)ええ、いつの間に…

白石

ちょ…待って、家永さあん!

忠成

俺ちょっと寝転んどく

キロランケ

わかった、何かあれば起こす

忠成

ありがとう、キロランケ

白石

この部屋かな?

ドアに手をかけた瞬間に開く

白石

ぐ…

牛山

白石

ああ…あ…ああ…

白石

カノさ〜ん?この部屋に入ったと思ったが…

白石

今出て行ったのか?

牛山

女将かと思ったら気のせいか、早く俺の部屋に来い、女将

家永

(ヤバい白石が見つかる…)

家永

(白石後ろー!)

家永

(ダメだもう殺そう)

床が落とし穴になる

白石

ヒャッ

杉元

なんか変な音がしなかった?

アシリパ

私のおなかだ(お腹の鳴る音)

白石

うおおおお!…うぐっ

白石

何だこの仕掛けは?

白石

何も見えねえ、ぶえっ

白石

(マッチを取り出して)ヘッ

家永

(白石の様子を見にいかねば…)

牛山

女将

家永

ああ…

牛山

いつまでじらすつもりだ?

家永

ほかにもお客様がいらっしゃいますので

家永

もうしばらく…

家永、ここに来て接吻される

家永

牛山

ん?

牛山

((舌を噛まれてる))

家永

言うことが聞けないの?

牛山

……

牛山

フン、たまらんぜ…外で頭を冷やすか

白石

ああ…

白石

く…とんでもねえやつがのこホテルにいる

(物音)

家永

私が欲しいのは、牛山の体

白石

か…あああ……

バタッ(白石が倒れる)

家永

そしてもう1人…

家永

瞳の綺麗なお客様

アシリパ

シンナキサラ

キロランケ

シンナキサラ

忠成

(柔道耳か…)

牛山

なに?

杉元

それは柔道耳ってやつだ

杉元

あんた相当やってたね

杉元

俺は体質なのかそんな耳にはならなかったよ

牛山

ほう、心得があるのかね

握手…のはずが掴み合いになる

杉元

(すげえ、このおっさん)

杉元

(重心が地の底にあるようだ…)

牛山

……フウ

牛山

このままでは殺し合いになる

牛山

気に入った、奢ってやる、飲みに行こう

牛山

それと、そこのあんた、一回街で会ったかい?

忠成

俺か?

杉元

会ったことあるの?

忠成

白石と街に行った時にな。

近くの店に来た

牛山

エゾシカ肉のライスカレーだ

アシリパ

オソマ…

杉元

アシリパさん、それ、食べてもいいオソマだから

アシリパ

ハア、ん…うぐぐ…

忠成

どうだ?アシリパ

杉元

どうした?

アシリパ

ヒンナすぎるオソマ…

忠成

それは良かったな

牛山

札幌ビール、飲み勝負だ!

牛山

じゃんじゃんもってこい!

忠成

ビールはそこまで嗜まないからな…大丈夫だろうか?

牛山

ハハハハハッ知ってるか?

牛山

札幌のビール工場を造った村橋久成っていうお侍さんはな、箱館戦争で土方歳三と戦った新政府の軍艦だった

牛山

土方の野郎、戦争に負けたのは悔しいが、やつの造ったビールはうまいってよ

杉元

ん?土方歳三が?

牛山

あ…もしも生きてりゃそう言うだろうなって話よ

忠成

…(あいつビール飲むのか…)

アシリパ

ん?

アシリパ

ふぬぬぬッみんな手伝え!

牛山

コラコラ取れないよ、こぶとりじいさんじゃないんだから

杉元

アシリパさんおやめなさいって

忠成

ふふっ

牛山

お嬢ちゃん、いい女になりな、大事なのは…

牛山

チンポだ

アシリパ

チンポは海で見たけど…何か…フフッ

杉元

男は寒いと縮むんだよ、伸びたり縮んだりするの、知ってる?

牛山

大きさの話じゃないぜ

牛山

その男のチンポが紳士かどうか見極めろって話よ

忠成

……(何を言ってんだコイツら)

キロランケ

そのとおり!うん!

忠成

キロランケまでなあ…

忠成

(まあ…そうなのかもしれないな…)

牛山

よし、帰るぞ、チンポ講座終わり!

牛山

女将が部屋で俺を待っている

牛山以外の全員『先生、ごちそうさま』

牛山

…うん?

牛山

こんな穴あったっけ?

牛山

隠し通路?ん?

牛山

何じゃこれは?

レバー的なのを引くと、床の一部が落とし穴になる

牛山

うん?

牛山

女将…そこか?

忠成

キロランケ、俺はなんでお前の抱き枕なんだ?

キロランケ

……

忠成

もう寝てんじゃねえか!

家永

初めて見た時から思ってた

家永

本当にきれいな子

家永

きめ細やかな肌に、艶のある髪、

家永

特に…この瞳

家永

深い深い青に、うっすらと緑が見える

家永

欲しい…ハア…

杉元

とや!

家永

ああ!

家永

う…うう…

杉元

てめえなんでアシリパさんの目ん玉舐めてんだ?

家永

(クソ、子供が死んでしまわないように、ガスを弱くしていたのがマズかった)

家永

とんでもない!見間違いですぅ!

家永

先ほどホテルに戻られた時、お子様の具合が悪そうだったので、

家永

様子を見に来ただけです!

杉元

おい、妖怪目玉舐め、どうやってこの部屋に入った?

家永

…え?

杉元

つっかえ棒してあったのにどこから入ってきた?

白石

う…う…!杉元入れてくれ!

白石

このホテルはヤバい!!

白石

地下の拷問部屋に死体があった!

白石

あの女将は、入れ墨の囚人だ!

白石

前に話しただろ?

家永

うう…

白石

患者を監禁して、肉をどうこうしてた元医者がいたってよ!

杉元

…こいつのことか

杉元

同物同治だかってのを信じて人を殺しまくったジジイ

杉元

アシリパさんのきれいな目にかじりつくつもりだったのか?

家永

若さ、強さ、美しさ

家永

充実した生への渇望、

家永

結局、人は無いものねだり、欲深い生き物です

家永

でも見てください、私は正しい

杉元

こんな都合のいい話があるかよ、自己暗示だろ?

家永

く…

杉元

だが、確かに人ってのは欲深いぜ

杉元

俺はてめえの入れ墨を引っ剥がして持ち去るつもりなんだから

家永が注射器をアシリパさんの方へ高く投げた

杉元

あ…!

杉元

(ギリギリで止める)

杉元

ハア…ん?

杉元

あれ?いねえ!

杉元

白石!女将が逃げたぞ!

白石

ええ?う…

家永

ハア、ハア

家永

(あいつらが来たせいで、何もかも台無しだ)

牛山

女将ィ!!

牛山

女将…女将…女将…

牛山

女将ィ

家永

全身チンポ野郎!

キロランケ

(いびき)

白石

キロランケ!起きろ!

忠成

白石!何があった!(キロランケの腕から逃げる)

白石

あ、忠成!

白石

この殺人ホテルから逃げるぞ!

白石

(ガタッ)ヒッ!

白石

でたー!

忠成

うわああ!

忠成

ちょっ、落とし穴ァァァ!?

忠成

(落とし穴に落ちていく)

家永

ハア…う…

家永

う…ハア、ハアッ

家永

ハッ…

白石

来るな、変態医者!

(爆発音)

杉元

手投げ弾か?

家永

う…ハア…

家永

ハア、ハア、あ…

家永

こちらのお客様も、入れ墨の囚人でございますよ!

家永

不敗の牛山様です!

家永

(このホテルはもうダメだ、すべてを消さないと)

家永

う…ハア…ハア…

家永

(さっさと逃げないと…)

物音

家永

あ…

家永

タコ坊主ゥ!

杉元

イタタッ

忠成

杉元!

杉元

忠成!なんでここに…

忠成

何だこの匂い

杉元

…アルコール?

壁からアルコールが流れている

壁から火種が飛ぶ

杉元

おおおおお!うおぉぉ!

忠成

杉元、早く逃げろおおおお!(杉元を担ぐ)

杉元

ああああ!

白石

ハア、ハア…うわ

白石

ああ…ハッ

牛山

白石、なんでこのホテルに?

白石

やっと正気に戻ったか

白石

あんたこそ、会うのは明日のはずだぜ

牛山

そうか、なるほど

白石

え?

牛山

ではあいつが不死身の杉元か、どうりで…

白石

うん?

白石

(木が燃える音)ん…

白石

うわあ…火事になったみてえだ

白石

まずはここから生きて出ねえと

牛山

待て

白石

あ?

牛山

ジジイから言づてを預かっている

牛山

"常に居場所を伝えろ"

牛山

"私を出し抜けると過信するな"

白石

ん…

白石

あれ?袋は…

牛山

袋?

白石

ん…?

白石

うおお、あんな所に!

つまづいた白石は、その反動で爆薬を落としてしまった

白石

…(全速力で逃げてる)

牛山

どうした?

白石

逃げろ〜!

杉元

白石、今までどこに?

忠成

そうだぞ白石〜俺とか落とし穴に落ちたぞ

白石

ば…ば…爆弾が

キロランケ

はあ?

床が滑り台状になる

杉元

うああああ!

キロランケ

うおおおお!

白石

わあああああ!

忠成

おおおおおお!

白石

うおお、おお…

白石

おー…お?

家永

牛山…鍛え続けてるあなたならわかるでしょ…?

家永

若い頃は力強くて美しかった…

家永

他人から奪ってまで…

家永

最高の自分にしがみついたの…

家永

あなたの完璧はいつだった?

爆発音

杉元

ケホッ

アシリパ

あ…チンポ先生は?

アシリパ

チンポ先生ぇぇぇぇ!

アシリパ

チンポ先生ぇぇぇ!!

アシリパ

あ…チンポ先生…

杉元

はんぺんだろうが、それ

キロランケ

そのうち警察や軍が集まってくる

キロランケ

面倒になるぞ、ひとまずずらかろう

杉元

ますます網走ののっぺら坊に会わなくちゃいけなくなってきたぜ

杉元

あの不敗の牛山が吹っ飛んでじまっていればの話だが

男性

うわあ!ああ…

男性

うわ…!

男性

う…い…痛えよおぉ

土方

泣きわめくのは覚悟がなかった証拠だ

土方

いいか小僧ども

土方

この時代に老いぼれを見たら、

土方

生き残りと思え

男性

やれやれ…もともとこの茨戸の宿場町は、日泥一家が仕切ってたんだが、子分の久寿田馬吉ってやつが近くにもう一つ賭場を開いちまった

男性

以来毎日殺し合いってわけだ

男性

あんたも用心棒なんだろ?

男性

顔見りゃわかる、どっちに売り込む気だ?

尾形

さあな

尾形

ところで、変わった紋様の入れ墨を入れた男を見かけなかったか?

男性

入れ墨?

男性

紋紋ならいくらでも

尾形

そういうんじゃねえんだな

忠成

一旦終わりです

忠成

台風がひどいですね

忠成

じゃあ、また

この作品はいかがでしたか?

33

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚