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僕は浴衣も脱がないまま
ベッドに飛び込んだ
桃くんに赤くんを
紹介なんてしなかったら
今日遊びになんて
誘わなければ
こんな喧嘩しなくて済んだのに
遠くで花火が上がる音
それに混じって
スマホのバイブが鳴り響く
蒼
その違いに虚しくなって
思わず乾いた笑いが
口から零れ落ちた
結局昨日は
浴衣も脱がないまま
布団に入り
寝てしまった
蒼
泣き腫らした目は
赤く腫れ上がり
頬には
乾いた涙の跡がある
蒼
そう零れた言葉には
きっと力なんて
入ってなかった
桃
蒼
何故彼が居るのだろう
桃
蒼
そういえば合鍵を
渡していたんだ
蒼
こんな酷い顔
見られたくなんてないから
君から顔を逸らして
吐き捨てるように言った
桃
桃
桃
蒼
蒼
桃
桃
桃
蒼
蒼
蒼
蒼
蒼
消え入りそうな声で
話す僕を君は
きっと苦しそうに見てる
君の息遣いで
そう感じる僕はきっと
どうしようもなく
桃くんが好きなんだ
桃
桃
桃
桃
桃
桃
君から言われたかった
切望していた言葉
それが聞けたからなのか
僕の目から
熱い雫が零れた
桃
桃
桃
蒼
蒼
桃
蒼
蒼
桃
桃
蒼
桃
桃
桃
蒼
苦々しい思い出は
きっと来年には
笑い話になっているんだろう