僕と六つの光

ついに、 俺たちのドナーが見つかった。 今までずっと絶望的だった 俺たちにも、ついに光が 差し込んできた。

...俺たちが手術を 受けられるは嬉しい。だけど... だけど、悠真くんに会えなく なっちゃうのは悲しすぎる...

ゆっくり悠真のもとに近づく。 ...悠真はまだ人工呼吸器をつけて 眠ったままだ。

そっと悠真の名前を呼び、 手を優しく握った。 ...悠真の手はあまりにも細くて、 握るのが怖いくらいだ。

そして悠真に話しかける。

必ず、迎えに来るからな...！

まろがさっき悠真に 会いに行っていた。 ...しばらく会えなくなっちゃうから、 俺も悠真に会いに来た。

悠真の細い手に俺の手を重ねる。 ...悠真の手があまりにも冷たくて、 びっくりした。

俺たちは絶対、 ここに戻って来るから！

さっきない💕とまろが 悠真に会いに行ったらしい。 交代で俺も会いに来た。 しばらく離れることになったことも あって、悠真と会いたかったし...

...もちろん悠真からの返事はない。 俺は以前よりもさらに細くなった 悠真の手を、俺の手で 優しく包み込んだ。

俺たちが悠真を 必ず迎えに来るからな！

次の日　早朝　転院日

...今日でこの病院とも、 悠真くんともしばらくお別れか。 そう思うと、寂しくなる。

今度俺たちがこの病院に 帰ってくるときは、 元気になってからなのだろうか。 それとも、経過観察の時ぐらいには もう戻って来れたりして...w ...本当にそうだったらいいのに。