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かける
綾瀬元気？
かける
かける
久しぶり
綾瀬
え、かける？
綾瀬
久しぶりだなー！
綾瀬
LINE嬉しい。
綾瀬
ありがとう。どーした？
かける
あー、
かける
ちょっと久しぶりに会えないかなって
綾瀬
綾瀬
いいよ
綾瀬
いつ？
かける
ん、出来れば明日の昼
綾瀬
おー、空いてるよ！
かける
じゃあ明日１時に俺ん家に来れる？
綾瀬
了解
綾瀬とは中学時代親友と呼べる仲だった。 あることがきっかけでその関係も崩れちゃったんだけど。
翌日 午後１時2分
かける
いらっしゃい
綾瀬
はは、久しぶりだなぁー
綾瀬
お邪魔しまーす
綾瀬
あ、これ、お菓子
かける
おーー！！俺の好きなやつ！
かける
覚えてたんだなー！
綾瀬
綾瀬
忘れるわけないじゃん
かける
ん？なんか言ったか？
綾瀬
ううん、なんでもない。
3年ぶりだったのにも関わらず俺らの会話が途切れることは無かった。
綾瀬が持ってきてくれた菓子を頬張りながら俺はそろそろあの話をしないといけないと思っていた。
かける
なぁ綾瀬
綾瀬
んー？
かける
中学の時のことなんだけど…
綾瀬
綾瀬
中学の時…って？
かける
しらばっくれんなよ
かける
お前が俺の事ずっと好きだったってやつ
かける
俺、知ってからお前と話が出来なくて
かける
だからケジメをつけるために今日呼んだ
綾瀬
はは
綾瀬
なんで覚えてんの
綾瀬
覚える必要ないじゃん
かける
あるだろ
かける
俺ら、親友だったじゃん…
綾瀬
過去形でしょ
綾瀬
そんな事のために俺を呼んだの？
綾瀬
久しぶりに話せて嬉しかったのに
かける
そんなことって！
かける
なんだよそれ！
かける
お前が！俺を好きって言ったから！
かける
俺は気にして気にして
かける
今まで生きてきたんじゃねぇか！
綾瀬
は
綾瀬
なにそれ
綾瀬
俺は一言もそんなこと言ってない
かける
…
綾瀬
言ってないじゃん。
綾瀬
かけるのこと好きだったなんて
かける
じゃあ
綾瀬
安心して
綾瀬
もう全くそんな感情ないから
綾瀬
俺もともと女が好きだし
かける
そっか…
かける
じゃあこれからも友達として
かける
仲良くできるんだよな？
綾瀬
綾瀬
うん
綾瀬
ほら！
綾瀬
せっかく久しぶりに会ったんだし
綾瀬
もっと楽しもうよ！ね！
かける
うん、そうだな！
その日俺たちは3年間気まずかった感情を捨て、話し続けた。 あの時のことは触れずに。 ただ、この時間を心地よく感じるために。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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