ななもりside
今まで人を愛してこなかった反動からだろうか
ジェルくんが好き
彼への想いが止まらない。
橙樹
ん、じゃ、、みんな寝てるやろし、、外行こ?
そう言って顔を赤くしながら手を引く彼。
皆はもう寝静まった夜の12時。
俺たちはこっそり部屋を抜け出したのだった。
莉犬side
、、なぁんて。
なーくん達が外へ出やすいよう、俺とさとみくんは寝たフリをしていた。
案の定2人は出ていき、ドアが閉まる音がしたと同時に顔を上げる。
桃谷
、、あーっくそ、なんで俺の家でリア充に気を使わなきゃいけないわけ??
赤崎
今回だけだよ、我慢我慢
赤崎
俺達だって月見るために夜更かししてたじゃん
桃谷
、、そうなんだけどさぁ
赤崎
ほら、こっち来てみなよ、ベッドからじゃつき見えない
桃谷
あーはいはい
俺が少しずれると彼は渋々といった形で隣に座る。
窓からは綺麗に月が見えていた。
桃谷
満月だな
赤崎
少しかけてるし、、満月って明日だったんじゃないの?調べ間違い草生える
桃谷
文句言うな阿呆犬
軽口を叩き合いながらも距離はめっちゃ近い。
赤崎
、、そういえば、るぅとくん達も居ないね
高鳴る鼓動がバレないよう話をもちかける。
桃谷
アイツら、るぅとの家の方に行ったぞ
赤崎
え、ベランダから!?、、あ、いや2人とも運動神経いいし、、距離も近いからありえるか、、
2人きりで何してるんだろうね、とか言おうとしてやめた。
だって俺達も今2人きりだから。
ドクン、、ドクン、、
さとみくんと夜を過ごすのは2回目なのに。
、、何でこんな
家だから?
さとみくんの雰囲気に包まれてるから?
赤崎
(あ、、そういえば俺の髪からもさとみくんの匂い)
当たり前か。彼のシャンプー使ったんだから。
桃谷
、、、、莉犬
赤崎
、、、、、、な、何?
ドキドキしながら横を見る。
月の光で彼の顔が照らされた。
____綺麗な唇から放たれた言葉は、、
桃谷
お前のシャンプーいい香りしてんな
赤崎
お前ん家のシャンプーだろうが自慢すんな←






