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和遙
(私は可愛くないし、話すのが上手くない。でも、そんな私に好きな人ができた。その人は、運動神経がよくて、頭もよくて、とっても優しくって、ほんとにかっこいい！！…)
クラスの女子たち
きゃははははっ！！
奏太
そんなに笑うとこかなーw
和遙
(いつも誰からもとっても人気なんてすごいな…私には遠い存在だな…)
一ヶ月前
転校してきたばかりの私には、道が分からず困っていた
和遙
ここどこなんだろう…
迷っちゃった
迷っちゃった
和遙
スマホのナビ見ても全く分からないよ…
奏太
倉本さんー！
和遙
えっ…たしか星野くん？
奏太
そっ、そうだよ！
奏太
どうしたの？
和遙
道が分からなくて…迷ってた…
奏太
なんだそんなことか！
俺が教えるよ！
俺が教えるよ！
和遙
えっ…！
和遙
あっ…
和遙
ありがとう…！
奏太
(…！！)
和遙
(あの時なんて優しいんだろうと思った。そこからいつもあの人が頭から離れず、目でいつもあの人を追ってしまう…！)
和遙
(だから、とっても好かれてるんだろうな。私なんかと大違い…！！私なんか…私なんか…)
和遙
(考えるだけで)
和遙
(泣きそうだ)
和遙
(私と星野くんじゃ、釣り合わないよね。)
和遙
(似合える人になりたい！)
奏太
(倉本さん泣いてる…？)
クラスの女子たち
どしたんー？
奏太
何でもないよ…
クラスの女子たち
え～、けち～w
奏太
(俺は、あの日から気になって仕方がない…あの笑顔が今でも頭に残っている。)
奏太
(俺は…)
奏太
あの、倉本さん
和遙
どうしたの？
奏太
明日の放課後
奏太
教室にきてもらえない？
奏太
用事が、あるならいいんだ！
和遙
特にはないから、行くね。
放課後
和遙
あっ…！
和遙
星野くん、用事ってなに…？
奏太
伝えたいことがあって…
奏太
…
和遙
…
奏太
俺あの日に会ったときから、倉本さんのことが頭からずっと離れなくっていたんだ…！
和遙
えっ…！！
奏太
急に、ごめん
奏太
変なこと言って…
奏太
でも俺は、本気なんだ…
奏太
俺は…
奏太
倉本さんが好きだ…！
和遙
！！
和遙
わっ…
和遙
私も星野くんのことが…
奏太
好き…
和遙
好き…
和遙
！！
奏太
ふふっ…w
和遙
えぇぇぇ！
奏太
好きだよ…！
和遙
うん…！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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