僕のことを救ってくれたのは
# 04 . 僕の未来
あの日から僕は 桃さん達の援助を受けながら 学校に行って、勉強もして
当時中学一年生だった僕は 受験生にまでなった
三年の月日が経てば 僕は桃さん達と 普通に喋れるようになった
そして僕の目は眼鏡をかければ 日常生活くらいは送れる 目だったから眼鏡を買ってもらった
これが僕の人生初のプレゼントだった
でも僕は、ずっと疑問に 思ってることがあった
どうして桃さん達は 僕に優しくしてくれるのか
だから今日聞いてみようと思う
黄
桃
青
黄
桃
青
黄
さっき少しだけ声を大きくしたから いつもの調子が わかんなくなっちゃった
でも、ちゃんと聞かなきゃ
黄
桃
青
黄
桃
青
桃
桃
黄
青
青
桃
青
桃
青
桃
青
桃さんと青さんが ふざけ始めて話が曖昧になりそう
だけど!真面目に! 答えてもらわなきゃ! 困るんですよ!!
黄
黄
桃
桃
青
黄
その時、廊下に繋がるドアが開いた
きっと赤さんが帰ってきたんだ、と 直感でわかるようになった
赤
赤
ほら、やっぱり
赤
黄
赤
黄
赤
赤
黄
橙
紫
赤
黄
橙
橙
黄
橙
黄
橙
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
紫
橙
赤
青
桃
紫
黄
桃
桃
桃
桃
桃
黄
さっきまで涙がボロボロだったのに 桃さんの話を聞いたら 自然と涙が止まって笑顔がこぼれた
橙
橙
橙
橙
橙
橙
橙
黄
赤
青
青
赤
赤
黄
青
青
黄
紫
紫
桃
橙
黄
昔の僕の道は親から殴られて 仕事ができるようになったら 仕事をして 家にお金を入れるだけだと思ってた
けど桃さん達の支えで 僕は僕の道が歩ける
本当に、どれだけ 感謝の言葉を詰んだとしても 全然足りないくらいに この人たちにはお世話になった
赤
黄
赤さんの方を見ると カメラを構えていた
黄
赤
シャッターを切られた時 すごく眩しくて目を瞑った
次に目を開けた時は 桃さん達は笑ってた
桃
桃
黄
桃
桃
いつも通り笑って 僕の頭をクシャッと撫でたけど いつもとは何処か違う笑顔だった
少し、寂しそうな顔だった
この話をした一年後には 僕は高校に入学していた
そして二十歳になると同時に 僕は一人暮らしを始めて 自分の夢だった[ 音楽 ]をしている
自分が作った曲で人が笑顔になって そしてその笑顔で僕も笑顔になった
桃さん達から言われたことを しっかりと、僕なりに 果たせているような感覚だった
だから僕ら人を笑顔にできてるよ って連絡をしようとしたのに 全く連絡がつかなくなった
その数ヶ月後 僕宛ての手紙に 「 桃たちは死んだ 」 とただ一言書かれてあった
相手の名前も住所も その手紙には書かれていなかった
頭がぐちゃぐちゃになって 曲も上手く作れなくなった
だから、とりあえず 僕の実家とも言えるあの場所へ 帰ろうと思った
黄
家のリビングに入ったら とてつもなく綺麗な部屋だった
ホコリもなくて空気も澄んでいる
物も食器類も きちんと整理整頓されていて とても綺麗な部屋だ
でも彼らは掃除が大の苦手というか 大嫌いに近いほどにやらなかった
僕がいた頃は 僕がこの家の家事を回していた
そんなことを思い出しながら 綺麗な部屋を キョロキョロと見渡していると 机に一枚の紙が置いてあった
ソファに座って 紙を手に取って読んでみると 桃さんの遺書だった
でも遺書と言うか、手紙に近かった
黄
黄へ 初めは桃からの手紙だけど 絶対嫌がんじゃねぇぞ お前がこの家に帰ってきて この紙見つけたってことは もう俺たちはこの世にいねぇな 俺らは[ 何でも屋 ]としての 最後の仕事に向かったんだ 正直、俺もほか四人も 死ぬのがものすごく怖い だって黄の成長も もう見れないわけだし?笑 なんて冗談は置いといて 部屋がすげぇ綺麗だっただろ
黄
お前のことだから 桃さん達は掃除が苦手なのになんで? なんて思ってそうだな 最後の仕事、 紫くんには残ってもらったんだ だから家の掃除も紫くんがしてくれた でも紫くんはお前からは 姿を隠して生きると思うから きっともう会えない そして俺らも もう二度と会えない 仕事に行く前にお前のこと あの日みたいに抱きしめたかった 普通の家族関係とは違ったけど 俺らは家族だった だからこれも家族として言う 「 本当に愛してる 幸せになってな 」 桃より
黄
涙が止まらなくて 手紙に涙が落ちて文字が滲んでいく
その時に気づいた
黄
黄
PS. 他のやつからの手紙も 色んなところに置いてあるから 探してみろ こんな長くないかもだけどな
黄
僕はそれから急いで探した
全部持ってたらきっと 僕の背中を押してくれるから
黄くんへ 黄くんは掃除だけじゃなくて 料理も上手だったよね 黄くんの料理、 会えなくなる前に もう一回だけでも食べたかったな笑 紫より
黄
また、紙に涙が滲んだ
そしてまた追記があった
PS. 手紙は後もうひとつ 一階にあるよ 探してみて
黄
黄へ 黄と初めて風呂入った時は マジでビビったよ 痣だらけやし、痩せこけてたしな でも今は腹筋バキバキやったりして笑 黄は強い子に育ったもんな 橙より
黄
黄
そして裏を見たら また追記があった
PS. 俺のが見つかったってことは もう紫くんのやつは見つけたやろ? そしたら後は二階にあんで あと二人分や 頑張り
黄
黄
黄
黄くんへ 黄くんは最初方 階段をものすごく怖がってたね でも誰かと上ると 安心したような顔だった笑 あの顔、もう一回見たいな 青より
黄
黄
紛れもない、青さんのおかげで
PS. 残るは赤くん いちばんイタズラ好きだから 見つけるの大変そうだけど 探すの頑張ってね
黄
黄
赤さんはよく マジックも見せてくれたけど 僕はずっとタネが見破れなかったな
けど青さんや紫さんは すぐに見破ってた
凄いなぁ、
黄
黄
黄
黄
黄
あ、ゲーム部屋行ってない
と言っても軽くは調べたけど でももうこの部屋しか残ってない
黄
黄
黄
机の裏は反則ですよ…
黄くんへ 俺からの手紙、よく見つけたね お疲れ様 他の奴らは悲しいこと書いてたでしょ でも正直、俺も悲しくて その気持ちに嘘なんてつけなくてさ それでも俺はね 笑顔で黄ちゃんにお別れ言いたいの 話は変わるんだけどさ 黄ちゃんって ゲームばすっごく上手だったよね 俺毎回負けてた記憶しかないもん笑 青ちゃんもよく負けてたけど あの悔しそうな顔は傑作だった笑 ポーカーフェイスも上手かったから ババ抜きとかも毎回負けてさ でも本当に楽しい日々だった あの頃に戻れないけど もし願いが叶うなら戻りたい 幸せになってね 赤より
黄
久しぶりにしようかな なんて考えていた時だった
黄
その手紙には続きがあった
PS. 俺は、黄ちゃと 未来で過去の話がしたかった 手紙だったとしても その願いは叶ったから良かった 未来で過去の話をしてくれて ありがとう もし、また会えたら あの日々みたいに笑ってね
黄
黄
僕はこの手紙を持って生きるから 背中を押してください
なんて願った
そんな時に、何となく
「 当たり前じゃん 」
なんて、聞こえた気がした
黄
「 また、逢う日まで 」
紫
紫
「 黄くん 」
××年後
黄
黄
紫
目の前が真っ暗で 人を怖がる僕のことを 救ってくれたのは
何でも屋でした。
これにて リメイク版 「 僕のことを救ってくれたのは 」 完結です!
割とリメイクするの楽しいです
リメイクして欲しい連載や 短編があれば言ってください
できる限りリメイクします💪🏻
コメント
5件
めっちゃ感動しました🥹リメイクめっちゃ上手でした!!最後の紫ーくん目線のところがよかった❣️本当に面白かったです。これからも頑張ってください♪♪
めっちゃ感動します、、(T ^ T)✨ 最後の4人が楽しそうにしてるところ、、凄く好きです、、🫶 リメイク版ありがとうございます!
やばい 、大好きです !! !! 最終的には みんな前を向いてて 安心しました 。 あと 紫ーくんが 、最後 保護者目線なの 個人的にままもり感じて 好きでした 笑 !!