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ルフィの妹のお話

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ルフィの妹のお話

19 - ローとの初めての出会い

♥

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2024年04月25日

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これはまだウミ達が幼い頃。

コルボ山でエース、サボ、ルフィとウミの4人で盃を交わし、兄妹になってしばらくした頃。

4人は山を駆け回っていた。

エース

ルフィ!ウミ!遅せぇよ!

ルフィ

待ってくれよ、エース!

ウミ

はぁ、はぁ、はぁ…

ウミが息を切らしている。

サボ

ウミ?大丈夫か?

ウミ

うん!大丈夫だよッ、行こっ。

4人がまた走る。

すると木々の間から人が現れ、ウミにぶつかる。

ウミ

おわっ!

???

あ?

ウミとぶつかったのは白い帽子の被った目つきの悪い青年だった。

エース

ウミ!大丈夫か!?

???

大丈夫か?

青年の保護者らしき人物がウミに声をかける。

サボ

ぶつかっといて詫びもねぇのかよ!

ルフィ

そうだ!そうだ!

???

…すまねぇ。

ウミ

こっちこそごめんなさい。

???

ごめんなぁ〜…怪我はないか?

保護者の男は金髪で身長は3m近くあるような男だった。

ルフィ

名前なんて言うんだ?

???

コイツは"ロー"だ。

ロー

トラファルガー・ロー…

「「「「トラ男!!」」」」

トラファルガーと聞き、虎を思い浮かべた4人は、叫ぶ。

コラソン

俺はコラソンだ。
よろしくな、ガキンチョども。

ルフィ

ガキじゃねぇ!俺は海賊王になる男だ!

コラソン

海賊王〜?ブッハハハ!いいなぁかっこいいじゃねぇか!

コラソンは爆笑する。

それに腹が立ったのかエースが鉄パイプでポカポカと殴っている。

だがコラソンは痛くも痒くもないのか気づいていない。

ウミがローをじっと見る。

ロー

…何見てんだ、ブス。

ウミ

!!ブスじゃないもんッ!

サボ

ウミはブスじゃねぇ!可愛い!

ウミ

ねぇ、トラ男。

ロー

あ?

ウミ

"D"はまた嵐を呼ぶよ?

ロー

は?

コラソン

……

コラソンがウミの一言を聞き、ウミを見下ろしている。

その時、ドン!と小さな爆発音が聞こえる。

『!!!』

エース

なんだ!?

「「うわぁ!」」

コラソンとルフィが捕まる。

「「「ルフィ!」」」

ロー

コラさん!

ウミ

ル、ルフィ〜!!

ウミが走り出す。

それをエースとサボが止める。

エース

ウミ!早まるな!
後の事を考えねぇと!

ウミ

!!…ごめんなさい…

エースとサボが困ったように落ち込むウミを見つめる。

ロー

今動くのは的確な判断とは言えない。

ウミが大人しく言うことを聞く。

サボ

作戦を練ろう。

作戦の内容は

二手に分かれて行動する事。 1組が敵を誘導し、もう1組が2人を奪還する。

というものだった。

チームは

サボ&エース

ロー&ウミ

と分かれた。

ウミ

でもさ、でもさ、
どうやって2人の居場所を見つけるの?

ロー

相手がもし悪魔の実の能力者だった場合どうする。

エース

そんな悪魔の実なんてあんのか?

サボ

でも確証はねぇよな

モブ

おい、ガキンチョども。
俺が助けてやろうか?

サボ

誰だ!?

モブ

ん?俺か?
モブ男とでも呼んでくれ。

4人は首をかしげる。

エース

なんだ?この変人。

モブ男がガクッと肩を落とす。

モブ

おじさん、辛いッ

サボ

助けてくれるんだろ!早くしてくれよ!

モブ

まぁ待て、俺は悪魔の実の能力者だ。

ロー

誰も聞いてないが…

モブ

最近の子供達怖…
まぁそんな事は置いといて。
俺のサガサガの実の能力で探してやる。

ウミ

サガサガの実?

ロー

探してる物を見つけれる能力か。

エース

なんだそれ!便利だな!

モブ

探してやるさ。
こんな可愛いお嬢ちゃんも居る事だし〜…

ウミに微笑みかける。

ウミ

うわ…

ウミが引く。

エースとサボがウミを後ろで守る。

モブ

言葉のあやだって!

エース

大人の言葉なんて信用できるか!

ロー

そんな事言ってる暇はねぇ。
コラさんもお前らの仲間も助けられるならなんだって利用する。

モブ

最近の子達がこうなのか、君達だからなのか…

「「「あ?」」」

ウミ以外の3人がガンたれる

モブ

すみません…

それからモブ男は追い詰められたみたいに小さくなる。

モブ

えーと、始めてもいいかな?

モブ男は目を瞑ると1本の光の線が出来、何処かへまっすぐ伸びている。

ウミ

これは?

モブ

この線を辿れば2人の所へ行けるよ。

サボ

嘘じゃねぇよな?

モブ

嘘を吐いてどうなる?

5人は黙々と歩いている。

サボ

ウミ?しんどくないか?大丈夫か?

ウミ

大丈夫だよ。
ルフィ助けなきゃだからなんでもする。

エース

しんどくなったらすぐに言えよな。

モブ

お嬢ちゃん何歳なんだい?

ウミ

5歳!

モブ

5歳!?
なのにこんなにしっかりしてんの!?
おじちゃん感心するよ〜

ウミ

おっちゃんが子供のだけだろ?

モブ

え、泣く。

エ、サ、ロ『勝手に泣いてろ。』

モブ男がシュンと小さくなる。

5人がしばらく歩くと大きな屋敷があった。

モブ

ここでは人身売買が行われてるみたいだね。
…力を貸してやるのはここまでだ。
それじゃあな、気をつけるんだぞ?

モブ男は去っていった。

ドレスコードが必要らしく、4人は着替える。

屋敷の案内人に2人1組になる様に言われ、先程決めた2人組に分かれた。

部屋に案内され時間まで待機するように伝えられる。

部屋は2部屋だ。

部屋に入り、しばらくしてローが口を開く。

ロー

…死んだ妹に似てる…

ローはラミを思い出しながらボソリと呟く。

ウミ

妹、死んだの?

ローがコクリと頷く。

ロー

親も死んだ…生き残ったのは俺だけ。
家族が皆死んだってのに生きている意味が俺には分からねぇ。

ウミ

ん〜、生きてる意味とか難しい事よくわかんねぇ。
でもさ、意味無くていいんじゃない?

ウミは幼いながらもローに言う

ロー

どういう…

ウミ

だからさァ、お前が生まれていたのが生きる意味なんじゃないかな?

ロー

…やっぱり似てねぇ。

ウミ

どっちだよッ!

ロー

フンッ

ウミ

よく分かんねぇけど、お前は家族の事大好きだったんだろ?

ロー

ああ…

ウミ

じゃあきっとお前の家族もお前の事、大好きだったと思うよ。

ウミ

自分の家族には生きてて欲しいって思ってるよ。

ウミが微笑む

ロー

お前、変わってんな。

ウミ

そうか?普通だろ。

ウミがキョトンとする。

ロー

いや、変わってる。

ウミ

…生きてる限り色んな事がある。人を好きになったり、夢ができたり。
でもいい事だけなんて絶対ない。
大切な人を失ったり、憎むべき人ができたり。

ウミ

生きてく中に何かしら困難も幸せに感じる瞬間もある。この先の人生いい事が無いかもしれない。
でもさ、やっぱり先が気になるじゃん。
何が起こるのか、自分がどんな道を進むのか…

ウミ

私だったらすげぇ気になる!だから何があっても生きていたい、私はな。
…人は死ぬ、だからこそ自分の人生が終わるその時まで私は生きてみたい。

ウミがローに向かって柔らかく微笑む

ロー

お前、本当に5歳児か?

ウミ

そうだよ!

「どうして〜あの日遊んだ海の〜匂いは〜 どうして〜過ぎる季節に消えて〜しまうの〜🎶 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

ウミが透き通るような声で歌っている。

それをローは静かに聞いている。

しばらくして、部屋のドアがノックされた。

それから部屋を出た4人は打ち合わせをした。

エース

いいか?俺とサボはルフィ達が捕まってる場所を探す。そして2人を救出したら外へ出る。

サボ

万が一の事がある。
トラ男とウミは会場に潜入してくれ。
危険を伴うけど行けそうか?ウミ。

ウミ

うん!大丈夫!

エース

おいトラ男。
ウミを危険な目に合わすんじゃねぇぞ。

ロー

それはどうだろうな。
こいつが足手まといにならない限り大丈夫だろ。

サボ

てめぇ!なんて事言うんだ!

エース

サボ、落ち着け。
今争っても仕方ねぇだろ。
ルフィを助けないと。

サボ

クッ…わかった。

それからエース達はルフィ達が捕まっている所に向かい、ローとウミは会場へ向かう。

しばらくして騒動があり、ローがウミを担ぎあげる。

ロー

お前の足、刀か銃に変えられねぇのか?

ウミ

何言ってんだ!そんな事出来るわけねぇだろ!お前だって武器持ってねぇじゃん!

ロー

持ってたらお前に頼む訳ねぇだろ。これだからバカは困る。

ローがため息を吐く。

ウミ

なんだと!?バカって言った方がバカなんだからな!

ロー

…ほら見ろバカだ。

ウミ

お前だろ!!

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