これはまだウミ達が幼い頃。
コルボ山でエース、サボ、ルフィとウミの4人で盃を交わし、兄妹になってしばらくした頃。
4人は山を駆け回っていた。
エース
ルフィ
ウミ
ウミが息を切らしている。
サボ
ウミ
4人がまた走る。
すると木々の間から人が現れ、ウミにぶつかる。
ウミ
???
ウミとぶつかったのは白い帽子の被った目つきの悪い青年だった。
エース
???
青年の保護者らしき人物がウミに声をかける。
サボ
ルフィ
???
ウミ
???
保護者の男は金髪で身長は3m近くあるような男だった。
ルフィ
???
ロー
「「「「トラ男!!」」」」
トラファルガーと聞き、虎を思い浮かべた4人は、叫ぶ。
コラソン
よろしくな、ガキンチョども。
ルフィ
コラソン
コラソンは爆笑する。
それに腹が立ったのかエースが鉄パイプでポカポカと殴っている。
だがコラソンは痛くも痒くもないのか気づいていない。
ウミがローをじっと見る。
ロー
ウミ
サボ
ウミ
ロー
ウミ
ロー
コラソン
コラソンがウミの一言を聞き、ウミを見下ろしている。
その時、ドン!と小さな爆発音が聞こえる。
『!!!』
エース
「「うわぁ!」」
コラソンとルフィが捕まる。
「「「ルフィ!」」」
ロー
ウミ
ウミが走り出す。
それをエースとサボが止める。
エース
後の事を考えねぇと!
ウミ
エースとサボが困ったように落ち込むウミを見つめる。
ロー
ウミが大人しく言うことを聞く。
サボ
作戦の内容は
二手に分かれて行動する事。 1組が敵を誘導し、もう1組が2人を奪還する。
というものだった。
チームは
サボ&エース
ロー&ウミ
と分かれた。
ウミ
どうやって2人の居場所を見つけるの?
ロー
エース
サボ
モブ
俺が助けてやろうか?
サボ
モブ
モブ男とでも呼んでくれ。
4人は首をかしげる。
エース
モブ男がガクッと肩を落とす。
モブ
サボ
モブ
ロー
モブ
まぁそんな事は置いといて。
俺のサガサガの実の能力で探してやる。
ウミ
ロー
エース
モブ
こんな可愛いお嬢ちゃんも居る事だし〜…
ウミに微笑みかける。
ウミ
ウミが引く。
エースとサボがウミを後ろで守る。
モブ
エース
ロー
コラさんもお前らの仲間も助けられるならなんだって利用する。
モブ
「「「あ?」」」
ウミ以外の3人がガンたれる
モブ
それからモブ男は追い詰められたみたいに小さくなる。
モブ
モブ男は目を瞑ると1本の光の線が出来、何処かへまっすぐ伸びている。
ウミ
モブ
サボ
モブ
5人は黙々と歩いている。
サボ
ウミ
ルフィ助けなきゃだからなんでもする。
エース
モブ
ウミ
モブ
なのにこんなにしっかりしてんの!?
おじちゃん感心するよ〜
ウミ
モブ
エ、サ、ロ『勝手に泣いてろ。』
モブ男がシュンと小さくなる。
5人がしばらく歩くと大きな屋敷があった。
モブ
…力を貸してやるのはここまでだ。
それじゃあな、気をつけるんだぞ?
モブ男は去っていった。
ドレスコードが必要らしく、4人は着替える。
屋敷の案内人に2人1組になる様に言われ、先程決めた2人組に分かれた。
部屋に案内され時間まで待機するように伝えられる。
部屋は2部屋だ。
部屋に入り、しばらくしてローが口を開く。
ロー
ローはラミを思い出しながらボソリと呟く。
ウミ
ローがコクリと頷く。
ロー
家族が皆死んだってのに生きている意味が俺には分からねぇ。
ウミ
でもさ、意味無くていいんじゃない?
ウミは幼いながらもローに言う
ロー
ウミ
ロー
ウミ
ロー
ウミ
ロー
ウミ
ウミ
ウミが微笑む
ロー
ウミ
ウミがキョトンとする。
ロー
ウミ
でもいい事だけなんて絶対ない。
大切な人を失ったり、憎むべき人ができたり。
ウミ
でもさ、やっぱり先が気になるじゃん。
何が起こるのか、自分がどんな道を進むのか…
ウミ
…人は死ぬ、だからこそ自分の人生が終わるその時まで私は生きてみたい。
ウミがローに向かって柔らかく微笑む
ロー
ウミ
「どうして〜あの日遊んだ海の〜匂いは〜 どうして〜過ぎる季節に消えて〜しまうの〜🎶 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
ウミが透き通るような声で歌っている。
それをローは静かに聞いている。
しばらくして、部屋のドアがノックされた。
それから部屋を出た4人は打ち合わせをした。
エース
サボ
トラ男とウミは会場に潜入してくれ。
危険を伴うけど行けそうか?ウミ。
ウミ
エース
ウミを危険な目に合わすんじゃねぇぞ。
ロー
こいつが足手まといにならない限り大丈夫だろ。
サボ
エース
今争っても仕方ねぇだろ。
ルフィを助けないと。
サボ
それからエース達はルフィ達が捕まっている所に向かい、ローとウミは会場へ向かう。
しばらくして騒動があり、ローがウミを担ぎあげる。
ロー
ウミ
ロー
ローがため息を吐く。
ウミ
ロー
ウミ