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⚠ワンク⚠
・ゴールデンカムイの二次創作です ・尾形が鬱病を患っています ・現パロです(現代パロディ) ・捏造だらけです ・作者が未成年のためR-18表現は一切ありません ・どちらも前世(明治)の記憶ありです
これらが大丈夫な方は引き続きご覧下さい
…にさま、あにさま
その声と共に、肩が揺さぶられる
花沢勇作
花沢勇作
優しい声で起こされる。
自分を兄様、と呼ぶのは腹違いの弟であり、彼氏の花沢勇作だ。
1年前から勇作さんとこの家で同棲を始めた
同棲を始めた理由は、俺が鬱病を患い身の回りの事が一切出来なくなったからだ
ある日突然ゴミを片付けることも、食事をすることも、何も出来なくなった
人間が最低限できることを、何も、出来なくなった
花沢勇作
花沢勇作
勇作さんは、何も出来ない俺を世話してくれる
今の俺は何も返せないというのに
自分が誇れるものなんて、性格の悪さくらいなのに
尾形百之助
尾形百之助
キッチンに水を取りに行った勇作さんの背中に語り掛ける
花沢勇作
勇作さんは振り返って、綺麗な瞳でこちらを見つめてそう放った
その言葉は一切の迷いがなかった
尾形百之助
真っ直ぐで綺麗な瞳に耐えられず、目を逸らした
この瞳に見つめられるとどうも調子が狂う
花沢勇作
花沢勇作
花沢勇作
勇作さんはソファに座る俺の前に座って、暖かい手で俺の手を握った
尾形百之助
尾形百之助
尾形百之助
尾形百之助
尾形百之助
尾形百之助
綺麗な瞳と、暖かい手にどうしようも無くなって俯きながら独り言のように呟いた
もっと良い人がいるはずだ
ここじゃない所で、自分じゃない人と幸せになるべきなんだと
そう自分に言い聞かせた
花沢勇作
花沢勇作
少しだけ涙が浮かんだ瞳に真っ直ぐと見つめられる
心を全て見透かされたような気分がして、居心地が悪かった
尾形百之助
尾形百之助
尾形百之助
尾形百之助
花沢勇作
勇作さんが声を荒らげた
こんな勇作さんは初めてだった
いつも優しくて、俺が何を言っても受け止めてくれるのに
花沢勇作
花沢勇作
花沢勇作
勇作は涙を流しながら、俺の背中に手を回した
花沢勇作
花沢勇作
その言葉をかけられて、俺はどうしようもなかった
だが、さっきのような気持ちは無く、自分より大きい体に抱きしめられて不思議と安心していた
…そうだな
今世は、幸せになってもいいのかもしれない
尾形百之助
そう静かに答えて
勇作さんを抱きしめ返した