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ここは田舎の町工場
縫製工場として長い歴史がある
ここに、入社5年にして腕前はプロ級
裁縫に関する様々な技能士の資格を取得し
前年度の技能大会で優勝🏆
天才的な女性が働いていた
同僚A
60歳を越えたパートのおばちゃんの声
織子
同僚A
織子
※
お昼休憩中
同僚A
織子
同僚A
同僚B
同僚A
織子
同僚A
同僚B
同僚A
同僚B
織子
同僚A
同僚B
社長
同僚A
同僚B
社長
同僚A
社長
同僚B
同僚A
社長
同僚B
社長
社長
同僚A
社長
社長
同僚B
社長
※
※
織子
6畳一間のアパートに1人
仕事から帰ってすぐにビールを一杯やって🍺
たいして面白くもないテレビを見る
仕事を始めた頃には夢があった
海外で自分のブランドを立ち上げる
世界の注目を浴びる
いつしかそんな夢を見ていたことさえ忘れていた
織子
床にゴロンと転がって天井を見上げる
実家に帰るたびに結婚の話をする親に
最近嫌気がさしてあまり帰らなくなった
織子
織子
うめ☆
となりで一緒にゴロ寝してるのは猫の梅ボシ
雨の中で捨てられて鳴いているところを拾ってきた
撫でるとゴロゴロ喜ぶ
織子
私の唯一の癒し
明日もやること多いから仕事早く行こっと
※
※
早めに会社についた私を見て
社長が私の名を呼ぶ
織子
社長
織子
せっかく早く来たのに
社長と応接室で対面する
社長
織子
社長
織子
空いてますけど
社長
なにそれ
プライベートまで拘束してくるの?
しかも社長と約束とか
パワハラですか?
言いたいことは色々あったけど
しぶしぶ持ち場に戻る
いつもなら絶対突っ込んでくるであろうパートのおばさま達も遠巻きに見てる
なんなんだろ
織子
※
※
次の日
反論できる用事もある訳がなく
言われた通り自分の中で気に入ってる服で出掛ける
化粧をちゃんとしたのなんて何年ぶりだろう
駅前のベンチに腰掛けた
牛飼守
そのとき
目の前に現れた男性が
あまりに現実離れしたイケメンで
思わず見惚れてしまった
牛飼守
牛飼守
牛飼守
織子
これは
ナンパ!?てやつ!?
牛飼守
織子
牛飼守
織子
牛飼守
牛飼守
織子
牛飼守
牛飼守
牛飼守
織子
織子
その時彼が眼鏡を掛けて、上げた前髪を撫でて下ろす
織子
織子
牛飼守
舌をペロっとだす
牛飼守
織子
牛飼守
織子
牛飼守
そっと抱きしめられる
牛飼守
織子
牛飼守
織子
牛飼守
牛飼守
織子
織子
牛飼守
織子
牛飼守
彼の指が私のあごを持ち上げる
重なる唇
織子
牛飼守
織子
再び長めのキス
舌を絡ませてくる度、身体が反応する
織子
牛飼守
牛飼守
牛飼守
織子
牛飼守
織子
✳︎
そうしてあれよあれよとゆう間に入籍
そして結婚式
社長
社長
社長
同僚A
同僚B
織子
✳︎
結婚式が終わって
ドレスを着替えようとした時
守さんが来た
牛飼守
誰もいないのをいいことに首元にキスをする
織子
唇が鎖骨から、胸元をなぞる
織子
身体が反応してしまう
牛飼守
織子
✳︎
✳︎
結婚してから
生活は一変した
守さんの甘い言葉に酔わされ
身も心も守さんで一杯になった
仕事をしているよりも
もっと守さんと一緒にいたいと
思うようになった
それは守さんも同じようで
牛飼守
牛飼守
2人揃って仕事を欠勤することも増えた
社長
同僚A
同僚B
社長
社長
社長
✳︎
牛飼守
織子
牛飼守
牛飼守
牛飼守
織子
牛飼守
牛飼守
織子
織子
牛飼守
織子
✳︎
次の日、社長に呼ばれる
織子
社長
社長
社長
社長
織子
社長
社長
織子
社長
そんな
本当だったら
手放しで喜びたい
夢が叶うって
守さんに伝えたい
だけど
牛飼守
織子
牛飼守
牛飼守
織子
守さんに話したらどうだろう
優しい守さんのことだ
自分の夢を諦めて側にいると
言うに違いない
織子
その晩
涙が溢れて止まらなかった
守さんに背を向けて
1人泣いた
✳︎
織子
社長
社長
織子
ヨシノ
ヨシノ
ヨシノ
ヨシノ
ヨシノ
世界的に有名なデザイナーのヨシノ
彼女にこう言われて
断れる人がいたら見てみたい
織子
ヨシノ
社長
織子
社長
ヨシノ
織子
織子
✳︎
猫だけがいる家に帰る
織子
うめ☆
書き置きを残して家を経つ
本当にこれで良かったのだろうか
飛行機の中
守さんのことを想う
携帯も急いで解約されて
連絡先もわからなくなった
涙が溢れる
ああ
ごめんなさい
ごめんなさい
守さん
✳︎
✳︎
離れ離れになった2人
社長の思惑通りになった
かと思いきや
ヨシノ
ヨシノ
ヨシノ
社長
ヨシノ
社長
守の方も同じだった
織子がいなくなってからというもの
新しい部署でもミスが続き
無気力になっていた
2人とも仕事が忙しく
休みを取って会いに行くことも叶わなかった
社長
社長
✳︎
✳︎
織子
ヨシノ
ヨシノ
織子
ヨシノ
織子
嬉しい!!
ヨシノ
織子
会えなくなって半年
もう愛想を尽かされててもおかしくはない
でも
頑張ろう!
自分が選んだ道なんだ
✳︎
ヨシノ
ヨシノ
社長
社長
社長
✳︎
✳︎
✳︎
それから半年の月日が経ち
7月7日
私は上海にいる
発表会では私の作品が脚光を浴び
どこかの社長やバイヤーと
話し続けて疲れた
海の見えるこのホテルで
彼と会えることになってる
織子
早く逢いたい
この日をどれだけ待ちわびていたか
ホテルのロビーで座っていると
牛飼守
愛しいひとの声
振り向くと、あの日と変わらない
子供のような笑顔で笑う
思わず駆け出して
人目もはばからず抱きしめる
牛飼守
彼の優しいくちづけ
涙の味がした
久しぶりに味わう身体がとろける感覚
牛飼守
牛飼守
牛飼守
牛飼守
織子
2人にとって、年に一度の幸せな日
でも
欲を言えばもっと逢いたいな
✳︎
end
七夕神話は恋人の話かと思われがちですが
実は夫婦のこんな話だそうな
現代風にしてみると
まあまあ違和感ありますね笑
実際2人の仲を裂いたのは
社長ではなく神さまです笑
では、皆様が幸せであることを願います🌠💓
たこ焼き
たこ焼き