Special episode Seven.
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Final episode.
桜吹雪が吹く。
そんな中僕らは、
約束を交わした
ヒロ
ヒロ
うり
ヒロ
小学三年生。
君とは二つ差。
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うり
ヒロ
二人で小指を差し出し歌う。
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母
うり
父
うり
うり
うり
父
うり
母
母
うり
父
父
うり
うり
父
うり
父
母
うり
母
うり
うり
うり
父
うり
母
父
うり
父
母
父
父
うり
父も母も職業は警察官で 一人の時間の方が多かったが、
全然満足だったし、 幸せだった。
それから直ぐに カレンダーは届いた。
うり
うり
父
うり
俺は自分の部屋に行き カレンダーを開く。
うり
うり
俺はマジックペンを取り出し
うり
うり
八月九日に丸をする。
八月九日は ヒロくんの誕生日だ。
うり
うり
八月九日。
その日は一人で 誕生日ソングを歌った。
そして、 ヒロくんの似顔絵を描き、飾った。
ヒロくんが居なくても
誕生日を忘れないように。
顔を忘れないように。
うり
それから数年後。
俺が中学生になったばかり、
いや、 小学生の最後だったかな、
父は死んだ。
不慮の事故だった。
それから母は狂ってしまった。
俺の事が嫌いになったみたいに
あ、いや、
気づかなかったけど、 元々嫌いだったのかな
母は俺の名前を 呼んだこともなかったし、
今思えば 態度が素っ気なかったと思う。
きっと最初から 俺に目なんて無くて、
父目当てだった。
父が喜ぶから、
父に嫌われたくないから。
きっとそんな理由だ。
そんな理由で 『家族』 を演じていたのだと思う。
それから母は
中学から高校までの
必要な教科書、ノートを買って
俺に与え、
俺を部屋に閉じ込めた。
閉じ込められ
学校も行けない。
暇で暇で暇で。
勉強するしかなかった。
俺は時間は無限にあった。
だから中三の時点で 高校三年生位の知識はあった。
たしか中学校は義務教育で、
でも、俺はしてない。 できてない。
うり
それから俺は 警察が嫌いになった。
信用出来ない。
母のせいで警察が嫌いだなんて
ほんと、俺は母に似て
うり
ある日のことだった。
今日は母が 家に帰るのが遅かった。
こんな日もう来ないって
扉をこじ開け外に出た。
うり
久しぶりの外
久しぶりの空気
三年間ずっと座ってたからか
体力がものすごく少ない。
うり
うり
2
2
うり
2
うり
社会に慣れなさすぎる。
2
2
知らない人に話していい事と ダメな事が分からない。
うり
うり
2
うり
2
2
言われるがままに その人の後を追う。
怪しいとかの判断が出来なくて
とにかく母から離れたい。
そんな気持ちが強かった。
ついた場所は暗いところで
記憶を売るだとか
中学生で良かったとか
よくわかんないけど、
まぁ、取り敢えず、
少年が一人いて
ゆあん
『これは協力した方がいい』 って初めて自己判断が出来た。
それから、 手錠を引っ張ってみたところ、
結果は最悪だった。
腕は死ぬほど痛いし、 痣もできた。
その上助けが来たって思ったら
うり
ゆあん
俺だけ連れてかれて
でもまぁ、あの少年は助かるのか、
なら……もう、
や、ダメだ……、
最期にヒロくんの顔が見たい、
1
1
1
1
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そう言って用意を始める。
うり
うり
うり
1
うり
俺は頭に 帽子型の機械のような物をつける。
1
<カチカチカチカチッ、
1
うり
1
うり
うり
1
1
1
1
そう言いそいつは俺の事を もう一つの部屋に連れて行った。
うり
そこにはテレビが一台あった。
そのテレビには何らかの映画?が流れていた。
うり
<カチャッ
うり
鍵が閉められてしまった。
うり
俺は咄嗟に唯一の明かり、 『テレビ』の方に目をやる。
____
うり
そのままテレビに 引き寄せられるように俺は
映し出される映像を 最後まで観た。
いや、
観てしまった。
それから毎日毎日違う映画を観る。
繰り返す度に段々と映画の事しか考えられなくなった。
数年後
うり
俺は あの部屋から出してもらった。
何年も謎の映像を見せられて
もうわかんなくて、
頭が追いつかなくて、
うり
<カチャカチャッ、
俺は帽子型の機械を付けられる。
1
1
1
1
1
うり
記憶が…………?
四、五年…………
うり
1
その瞬間
頭の機械が動き始めた。
うり
うり
ガガガガガガガガガカ"ッ
うり
痛い痛い痛い痛いッ、
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うり
でも何故か声が出なくて、
何年も 喋って無かったせいなのか、
それとも、 機械になにか仕掛けが有るのか、
段々と痛みが強くなって、
そんな事考えられなくなる__、
ガガガガガガガガガガガカ"ッッ
うり
助けてって、
辞めてって、
止めてくれって、
うり
言えない、声が出ない。
うり
ただ、 歯を食いしばって泣いて
少し足掻く位しか出来なかった。
無理だ。もう、
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?
?
?
目を開けると知らない所にいた。
?
俺は体を起き上がらせて
周りを見渡す。
?
周りの状況を把握する為に 歩き出す。
辺りは少し薄暗くなってきていて
?
________
俺は不意に 止まっている車の窓ガラスを見た。
?
?
?
誰だ?
窓ガラスに映るのは自分の顔。
これが 自分の顔という事は分かっていた。
でも、
身に覚えがない顔だった。
?
?
俺の名前ってなんだっけ
俺ってなんで此処にいるんだっけ、
?
家は?家族は?
?
?
何も分からない。
いや、
覚えていない?
そんな中俺は空を見上げた。
桜が舞っていた。
その景色が懐かしいような
そんな気がして
?
自然と涙が出てくる。
?
?
____約束!
?
?
?
?
ポツ…………ッ
?
鼻に雨の水が当たる。
?
?
ポツ……ポツ…………、
ザ────────ッ、
?
雨は直ぐに強くなって
?
行く宛ても無いのに
俺は歩き出す。
バシャ、バシャ____、
?
スタ_スタ__、
?
大雨警報をお知らせします。
警報が鳴っている。
?
泣いてる理由なんて分からない。
その瞬間………… 俺は、話し掛けられた。
知らない人。
NEXT ⇒ Episode One.
♡1000 ⇒ ??? 解放.
コメント
12件
それで最初の痣ができたってわけか!!
まじ尊い
尊