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短 編 集

5 - 零 時 の 落 し 物

♥

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2023年09月17日

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時刻 、午前12時

城内に響き渡る 鐘の音

タイムリミットは其の時迄

家へと急ぐ 一人の少女

最中に 片足 、硝子の靴を落とし 去っていく

其れを拾うのは 少女に恋した王子様

やがて 2人は恋に落ちる そんな夢物語

俺 ちょっと出掛けてくる

、そっか
いってらっしゃい( 笑

最近 、毎日の様に何処かへ行く彼

理由はもう 分かっている

考えたく … 無い な

夕方に出掛け 夜遅く迄帰って来ない

之にも慣れてしまったな 、 ベッドに突っ伏し独り考える

夜御飯 、作ったんだけどな

君は最低 其れでも私は 別れたくない

今日も遅くなる
最近ずっと遅くてごめん

分かった 、一応ご飯冷蔵庫入ってるよ
ううん大丈夫

思っても居ない言葉を交わす

あ 、おはよう

おはよ

翌朝 リビングに居た君 見慣れないピアスを着けていた

… あれ?
そんなピアス持ってたんだ

え?あ ー …

うん 、買った

、センス良いじゃん !笑

だろ 笑

嗚呼 きっと私の知らない ” 彼女 ” がくれたのだろう

胸が締め付けられて 愛想笑いすら上手く出来なかった

23︰00

… 今さっき更新されてる 、?

今日も独り 夜を過ごす

先程 、偶々見つけた彼の SNSの裏垢

何 これ

此処には私の知らない 「 日常 」 が 投稿されていた

見て見ぬ振りはもう 、 出来そうに無かったの

、こっちの気も 知らないで …

「 大好き 」

「 え?どうしたの急に 笑 私も大好きだよ !」

「 言いたくなったから 笑 」

突然 優しい声でそう言ってくれた あの夜を思い出す

丁度 、此の位の時間だった

ねぇ … 何で ? っ

私の想いは 届かない 途中で切れる糸と同じ

ごめんね 、もう無理だ … 笑

君が幸せになる方を選べば良い 私は 邪魔者でしか無いのだから

どうしたら 、良かったのかなぁ ?

震える声で呟いた 脳裏に浮かぶのは 何時も通りを装う君の姿

時刻は丁度 零時を指していた

此処は お城でも 舞踏会が行われている訳でも無い

好きじゃないなら
好きなんて言わないでよ 、っ

只 、彼が好きだ という ” 呪い ” から 離れたかった

私はお姫様でも無い シンデレラにはなれない

… さよなら 、
ありがとう

一人の少女は 彼との写真を落とした

何時か 私を救ってくれる 王子様に出逢う様 、願いを込めて __

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