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金字塔

第2話 - 金字塔

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2022年05月16日

#創作BL

#BL

みつる

咲間羽瑠

君に伝えたい~僕のこの気持ち~♪

清々しい羽瑠の声が誰もいない会場中に響き渡る

結白蒼也

いつも通り、いい声だね

羽瑠の両肩に手を置き顔を覗き込み目を合わせふっと微笑みかける

咲間羽瑠

そーくん、俺ちゃんと歌えるかな…お客さんきてくれるかな、、。どうしよう、本番まであとちょっとしかないのにおれ、、、どうしよう

微笑む顔を真剣に見つめながら必死になって

結白蒼也

大丈夫だよ、うるは何がなんでも歌えるしお客さんも絶対来てくれるはず、

そう今日は初の“金字塔”単独コンサート初めての事にドキドキしているふたりチケットはたった一日で売り切れるほど波に乗っている“金字塔” あと数時間でこの会場はお客さんで溢れかえるのだ

結白蒼也

うる？大丈夫？ほら、楽屋いこ

咲間羽瑠

ぅ、むり、どうやって、歩くんだっ、け、、あれ、そーくん、

結白蒼也

…(ここまで緊張してるんだ、人一倍お客さんを楽しませたいって思いが強いんだよね)
よし、うる！ぎゅってしててね！

咲間羽瑠

ぇぁあ!?

結白蒼也

つかまってないと落ちちゃうぞ〜
ほら、ぎゅーは？

咲間羽瑠

ん、

緊張をほぐそうと考えた蒼也は羽瑠をお姫様抱っこし控え室まで連れていき羽瑠を抱きかかえたまま椅子に腰をかける

咲間羽瑠

も、もういいじゃん、、

咲間羽瑠

おろしてよ…なにこれ

結白蒼也

ん〜もうちょっとこのまま

咲間羽瑠

あとちょっとではじまるよ…、？

結白蒼也

落ち着かないのはうるのほうじゃん？

咲間羽瑠

…せっかくヘアメイクさんにやってもらったの崩れる

結白蒼也

ヘアメイクさんってw触られたくないからーとか言ってぐずったの誰かな〜？

咲間羽瑠

…(目逸らし)

咲間羽瑠

そーくんは俺が他の人に触られてもいいんだ、、

結白蒼也

なわけないでしょ、嫌だよ、だけどもちろんプロの方にやって貰った方がうる可愛くなるし、？それなら我慢するってはなし

咲間羽瑠

うるさ……もう離してっ

結白蒼也

ちょ、いきなりおりたら危ない

スタッフ

金字塔さん、スタンバってください！

結白蒼也

あ、はい！ありがとうございます、

結白蒼也

うーくん、行こっか

咲間羽瑠

…ん

結白蒼也

ふっ、

珍しく羽瑠の方から蒼也の手を握ると2人とも同じように顔を赤くする

ステージ裏にて

開始まであと少しお客さんの声がざわざわとしだしてきた

結白蒼也

うる、息

咲間羽瑠

っ、

結白蒼也

うーる、

咲間羽瑠

…(やばい、息ってどうやってするんだっけ、あ、深呼吸)

咲間羽瑠

っ…(だめだ、息、)

結白蒼也

こっち向いて

咲間羽瑠

んん！？ぇ、ぅう

唇を重ねる

咲間羽瑠

ちょっと、！スタッフさんいる！！

結白蒼也

ふはっ、息できたね

咲間羽瑠

あ、ほんとだ、、

咲間羽瑠

じゃなくて！いきなりはやめてよ…

結白蒼也

はいはい

結白蒼也

あ、そろそろだね

スタッフ

GOします！
3、2、1、GO！！

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