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すたーと 👏🏻

こいつ、あったけぇー

毎朝ちょっと寒くて目が覚める俺にとってみたら、今朝は最高に心地良い。

俺と違って筋肉質じゃない蒼は抱き枕としての機能も抜群だし、おまけにいい匂いまでする。同じ飯食って生活してるはずなんだけどなぁ。

水色の柔らかい髪に顔を埋める。 呼吸をする度俺の息が耳を掠めるらしく、起きかけの蒼がくしゃっと笑う。

ふはっ、んー………くすぐったいよぉ

ごめっ、起こした?

ん………平気

結局行為が終わって、シーツ取り替えたりなんだりで寝たのは3時過ぎ。間にガッツリ昼寝したとはいえトータル何時間もヤってりゃ体はだりぃ。

体大丈夫か?

何それ、優しすぎでしょw

はぁ?俺だってそれくらい気遣えますー

んははっ!大丈夫、今日僕体育ないしダラダラ過ごすから。ありがと、桃くん

のそのそベッドから出て支度をする。

リビングには美味そうな匂いとパクパク朝飯を食う赤がいた。

あ、やっと起きてきたなー!

あれ、母さんは?

ん、もふいっはよ(モグモグ)

てか、お前いつ帰ってきたんだ?

んとね、6時半に黄くん家出たから7時ちょい前かな

はぁ…朝帰りって。中学生のクセに生意気

そう、赤はまだ義務教育の中学三年。

絶賛受験生なのにこいつは毎日寝てるかアニメ観るか、彼氏の家であんなことやこんなことしてるか、ほんとろくでもねぇ

赤、結局志望校どうすんの?

あー……二人と同じとこにしようかなって

マジで?!大丈夫?

最近成績安定してきたし多分大丈夫………俺はね

俺はって…………他に誰いんだよw

もしかして黄くん?

そ。俺と一緒のとこ受けるっていうんだけど、黄くん成績がねぇw

ちなみに俺は高校二年、蒼は一年だ。 親が再婚したのは約一年前、ちょうど蒼が高校に合格したあたりだったな。

春になって、同じ部活になって。 最初は兄弟だってことすら隠してたくらいのに、いつの間にか意識するようになって好きになって。 俺の方が先に止められなくなってた。

そろそろ行くぞ?

あ、待ってー

バスと徒歩で片道30分。 大抵着く頃には廊下は人で溢れかえっている。

あ、僕トイレ寄ってから行くから

あそ。じゃ俺も寄ってこーっと

まだ時間あるよな?

背景なかったです👎🏻👎🏻👎🏻

用を足そうとする蒼を無理やり個室へ押し込む。

ちょっ!ももく……んんんっ!!

いってきますのチュー

両手を壁に押し付け唇を奪う。 朝とは思えぬ程、深く激しく舌を絡める。 蒼もそんな俺に応えてくるもんだから、嬉しくなってチュッチュッと舌を吸う。

あ………ふっ、…………んんっ

……好き

ん……僕も

口の端から糸が伝い、それでもお互い求めて離れない。 やば、止まんねぇ。 右足で蒼のモノをグリッと押し上げる。

んあっ!!

しっ!声出すな

そんな……無理だよぉ

やめればいい。 そんな単純な答えが出せないくらい俺は蒼が──

桃くん、いる?

?!< 桃青

え、紫ーくん?! なんで俺がここにいるってわかったんだ?!

ここ入ってるの桃くんと蒼ちゃんでしょ?もうHR始まっちゃうよ?

ビックリと共にお楽しみのところを邪魔され、少しムスッとして扉を開ける。そんな俺の表情を見て呆れたように笑う紫ーくんは同じクラスの所謂親友ってヤツ。

そんな怒んないでよ。俺探しに来なかったら終わんなかったでしょ?

え゙!な、な、な、なんの話?!

なんのって……蒼ちゃんのえろい声聴こえてたからね?

あ゙………

ほら、だから声出すなって言ったのに

いや、そこは俺が悪いかw 紫ーくんに促され、しぶしぶ教室へと向かう。

蒼も友達の橙が探してたようで楽しそうに去っていった。はぁ、なんで俺一年じゃねぇんだろ

……今一年だったらなって思ってたでしょ

え、なんでわかったの?!

俺も思ってたからw

そう、紫ーくんは橙に恋をしている。 でもそれは一方通行で橙には好きなヤツがいる。

相手は最悪なことに蒼。 そのことを蒼は知らないし、蒼も俺がいる事を橙には伝えていない。

だからこそ余計に俺は心配になって執拗に蒼を求める。蒼が他の誰かに抱かれる姿なんて想像しただけで吐きそうだ

ちゃんと蒼ちゃんのこと繋ぎ止めててよね

言われなくても誰にも渡さねぇよ

紫ーくんが俺達の事を応援するのは8割自分の為だ。 残りは友達としてだよって笑うけど、2割って冬物大セールの割引率より少ねぇじゃねぇかw でもま…

俺、紫ーくんのそういう打算的で竹を割ったような性格嫌いじゃないよ

あははっ、全然嬉しくないw

恋愛協定。

そう、俺達は「自分の恋」の為に今日も友を応援する。

♡↑150 👋🏻👋🏻

訳あり家族の日常覗きませんか?🙌🏻

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