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side . 赤
赤 .
酷く蒸し暑いこの季節 .
狭く窮屈に感じる部屋でただ1人 .
夏休みの課題を終わらせていた .
赤 .
赤 .
そんな独り言を呟いていると 、
階段を登ってくる音がした 。
赤 .
息が詰まる 。
もうすぐ来る 。
どうしよう 。
誰かたすけて 。
そんなことを願っても 神様は耳を傾けてはくれない 。
どんどん階段を上る音は 大きくなっていく 。
そして 、ドアが開く音がした 。
親 .
赤 .
心臓の音が聞こえる 。
こわい 。
すると急に 、 頬に衝撃が走った 。
それからの記憶はあまりない 。
気づいたら夕方だった 。
赤 .
赤 .
本当に痛いのかと 自分でも疑うような棒読み 。
立ち上がるだけでも体に激痛が走る 。
それをなんとか我慢して机に向かう 。
もうこんな時間 。
今日終わらせようと思っていたのに 。
今日は災難だ 。