テラーノベル
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5
赤
気づけばもう空は明るくて
太陽が昇り始めていた
赤
もう、青ちゃんには俺しかいないのに
青ちゃんを1人になんてしちやだめなのに
赤
俺は岩の上に座り込んで
ただひたすら、海を眺めた
どこいったんだよ、あいつ
桃
桃
昔、?
桃
赤と俺は幼馴染で
昔から、ずっと一緒で、
でも、その時の記憶が無くて
桃
「…俺は、…桃さんの幼馴染じゃない 、」
桃
そんなわけ、ないよな
赤
誰にもバレることなく
ひっそりと、静かに消えたい
桃
後ろから、優しい声と、大好きな匂いがした
赤
気がつけば、後ろから抱き締められていた
桃
桃
赤
桃
桃
桃
赤
桃
桃さんは俺の手を取って走り出した
遊園地、カラオケ、ショッピングモール
沢山の場所に連れて行ってもらった
桃
赤
楽しい、けど
このままだと、死にたくなくなる、から
もう、やめて欲しい
赤
赤
空はもう夕日が沈みかけていて
桃さんは最後に海に行こう、と
俺を引っ張った
赤
桃
赤
赤
だけど、キスなんて
赤
桃
桃
もう、ほんとに
どこまでも優しい
赤
もうすぐ、太陽が沈む
赤
赤
精一杯の笑顔と告白を残して
俺の初恋は今日、泡となった
ああ、だめだ
太陽が沈む
このままじゃ、赤が
赤
赤
桃
それだけ言い残して
赤は消えてしまった
泡になって、俺の前から
桃
何にも、できなかった
赤を見つめることしかできなかった
桃
なんで、俺が生きてて
赤が死ななきゃいけないんだよ
まだ、言えてないのに
俺も好きだよ、って、言えてないのに
桃
桃
俺は、ゆっくり海の中に入った
青
声が聞こえた瞬間、俺は陸に飛ばされた
青
桃
青
青
青
こいつの目は真っ黒で、光なんかなくて
青
青
終わりです!!!!!!
短めの連載お疲れ様!!!!!
よかったら感想ください!
コメント
23件
フォロー失礼します🥹
やばいしんでたのにまたしんだ
美味しいご飯をありがとう