あまの。
紫音
あまの。
あまの。
あまの。
紫音
あまの。
あまの。
あまの。
紫音
グシャ
あまの。
あまの。
あまの。
紫音
何も答えない君。ほんのり暖かい。
あまの。
あまの。
ゆさゆさと揺らすと、君の頭は、さながら首の座っていない赤子のよう。
あまの。
あまの。
あまの。
君の手先がどんどん青っぽくなっていく。
あまの。
モブ
モブ
モブ
そこには青い顔をした車の運転手。
見た目は大学生。顔が赤っぽい。酒を飲んだのだろう。
モブ
あまの。
あまの。
わかってた。もう君はダメだって。
君の体から少しずつ温かみが消えていく。
あまの。
救急隊
あまの。
救急隊
救急隊
あまの。
医者
あまの。
あまの。
医者
あまの。
紫音
あまの。
そこにいた君は、氷のように冷たく、真っ白な顔、体をした
君がいた。
あまの。
あまの。
二度と君が返事をしない事を知っているのに、その綺麗な声の返事を望んで話しかける。
紫音
あまの。
わかって居るのに呼びかけを辞められない自分に、腹が立つ。
心では、もうダメだ、諦めろと思っているのに。
どうしても、涙が止まらないんだ。
あまの。
あまの。
あまの。
過去の悔やみが止まらない。
何をしても、帰って来ないのに。自分は、本当に愚かだ。
あまの。
もっと、
もっと、
もっと、長く、幸せに
生きていて欲しかった。一緒に生きたかった。
○月○日○○時○分、飴柚紫音は、あまのくるみに見届けられ、静かに冷たくなった。
すみません裁判所が無かったです
本編↓
あの後自分は、紫音を帰らぬ人にしたあの人、いや。あいつを訴えた。
裁判所の人
それでも自分は、あいつが許せなかった。
自分が勝手に酒を飲んで、車を運転した。
その結果、罪のない、人に愛されていた人を轢いた。
なんと自分勝手なのだろうか。
あいつは大切にされるべき人を帰らぬ人にした。
人の命を奪ったことに対して、自分は懲役ちょっと。
人の命を奪った代償は、文字通りその身を持って償うべきだ。
本当に、なんと自分勝手なのだろうか。
笑えてきた気さえする。
見てみろ、あの顔を。
モブの親
モブの親だ。
モブ
モブだ。
あいつは、自分の親を泣かせて置いて、「ごめん。母さん。」だと?
他にも謝るべき人は居るだろう。
紫音の親、紫音の友達、紫音自身。
悔しい。
あまの。
許せない。
そんな感情が、自分の中で渦巻いている。
その感情は、自分の中から消える事は無かった。
あまの。
あまの。
あまの。
あまの。
あまの。
あまの。
コメント
1件
今自分で読み直したけど駄作すぎる