あの後私はいつまで通り玲と仲良く遊んだり、楽しく話したりした
でも、やっぱり思い出すと今にも泣きそうになるからなるべく思い出したくないんだよね……
家では毎晩泣いてるもん
だけどなるべく学校では我慢してる…。
玲と話してない時は先生の話を聞かないで玲の事ばかり考えてるんだよね…
だってやっぱ、哀しいもん
でも、そんな日々はもう来ない
とうとうその日を迎えてしまったのだから——
とうとうこの日を迎えてしまった
先生
今日で、玲君が学校に来るのは終わりです
先生
皆さん、ありがとうを言いましょう
白井 心優
………
雄馬 玲
(心優……)
クラスの皆
今までありがとう!
白井 心優
(ダメ、泣かない…。絶対泣いちゃダメ!泣かないって決めてるんだから…(T ^ T))
白井 心優
ありがとう(小声
雄馬 玲
心優…
そしてこの日は終わった
白井 心優
玲、今までありがとう
白井 心優
玲と話してきた時間、遊んできた時間はね、凄く凄く楽しかったよ
白井 心優
離れていても、忘れないでね
雄馬 玲
うん、忘れないよ
雄馬 玲
心優、本当に今までありがとう
白井 心優
っ………
白井 心優
うん……
白井 心優
じゃあね玲
雄馬 玲
え…
白井 心優
私、今日用事があるんだ…
雄馬 玲
そうなんだ…
雄馬 玲
じゃあ今度こそバイバイ
白井 心優
うん、バイバイ
白井 心優
(嫌だ。嫌だよ!バイバイなんてやだ!こんなバイバイなんてしたくない!!言いたくない!!!私は、私はだって玲のこと———)
雄馬 玲
(心優……)
そして、次の日
玲は本当に学校に来なかった
私は玲の居ない日々が続いた
毎日1人ぼっちで
話す相手も居なくて
遊ぶ相手も居なくて
笑い合える相手も居ないから
別に、仲の良い友達が全く居ないわけではないけれど
話しかけられる勇気がない だって——
玲が1番なんだもん
———玲が
好きなんだもん