/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
いつからだったか…
鏡を見るたびに吐きそうになり
結衣
ッッポロポロなんで女なんだろう
呼吸が苦しくなる
結衣
ｺﾞﾎｯ...ｳﾞ...ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ...
自分の性に違和感を覚えて
苦しくなって
辛くなって
人生で初めて髪を伸ばした…
ずっとショートだった髪をロングまで伸ばして
ずっとズボンだったのに
制服だって
結衣
ズボンがいい
そう言えば
母
私服はズボンなんだから制服ぐらいスカートにしなさい
そう言われた
結衣
（なに言ってんだ…）
結衣
（スカートやワンピースを買ってくるくせになにが私服はズボンなんだからって）
人生で初めて友達に相談した…
結衣
ずっと言ってなかったんだけど…
結衣
俺性同一性障害なんだよね
友達
なにそれ…?
友達
気持ち悪いッ!!
結衣
えっ?
友達
てことは私たちが恋愛対象なの
結衣
うん
結衣
まあそういうことになるね
友達
ムリムリ
友達
もう話しかけてこないでね！
そう言われた…
勇気を振り絞って言ってみたら
気持ち悪いだのなんだの罵られ
気が付けば､その子と会話することなんてなくなってて
それから
なんだか人を信じることが怖くなって
誰も信用できなくなって
ただただ
得体の知れないなにかに怯えながら過ごして…
勇気を出して先生に
結衣
実は…
話してみた
でも先生は
先生
だからなんだ
先生
スカートだって履いてるじゃないか
先生
そんなやつが性同一性障害なわけないだろ
先生
先生もひまじゃないんだ
そう言って取り合ってくれなかった
いつしか口癖が死にたいになって…
気が付いたらカッターで自分の腕を切っていた…
たまたま聞かれた口癖
結衣
死にたいなぁ(ﾎﾞｿｯ)
母
なんでそんな事言うのッ!!
母
ﾊﾟｧﾝ
結衣
えっ?
叩かれた
母は涙を零していて
俺は初めて親というものに逆らった
結衣
なんで叩かれなきゃいけねぇんだよ
頑張って変えていた口調も崩れて
結衣
俺が何をしようと俺の勝手だろうか
母
女の子なのになんて口の利き方するの
結衣
その女の子だからとかやめろよ
結衣
こっちはその女の子なんだからっていう言葉のせいでしんどいんだよ!!
母
女の子なんだから当たり前でしょ！
そこで俺は母につかみかかった…
結衣
だからそれをやめてくれって言ってんじゃんかよ
そしたら父が俺のことを叩いてきた
父
母親にむかってなんてことするんだ！
父
死にたいだぁ?
父
産んでもらっておいてなんだよそれっ!!
それを言われたとき俺の中でなにかが壊れた音がした
結衣
俺は産んでくれなんて頼んでねぇーよ！
結衣
勝手に作ったのはおかんだろッ!!
そう言った瞬間母は泣き出した
もう嫌になって家を飛び出した…
携帯と財布を持って…
秀哉
これはすべて実話です
秀哉
リスカも家を飛び出したのも…
秀哉
友達に言われたことも
秀哉
何もかもほんとうにおきたことです
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
