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謙杜side
俺はいつもギリギリに学校に向かって いたけど、今日はちょっとだけ余裕を もって家を出た。 それは...多分流星くんの 存在のおかげ。
今日も流星くんと沢山お話して、 色んなことを 教えてあげなきゃだから。
何を話そうかなぁ...
そう考えていると
流星
勢いよく校門を出てくる...流星くん。
でも、なんで、逆走してるの?
と、とりあえず声をかけなきゃっ!
謙杜
謙杜
そう声をかけたが、僕の声なんか 届かず君は走り去ってしまった。
そして泣いていたような...。
どうしたんだろう。 なにか、あったのかな。
......
恭平
流星side
はあっ...はあっ...
勢いよく走ったせいか... 呼吸が苦しい。
はやく... 海にっ...
パシャァァァァン!!!
流星
......
光がさしてキラキラと輝く海の中は 誰もいない僕だけの居場所。
やっぱりそんな場所が1番落ち着く。
でも、
せっかく新しい世界を見つけたのに。
多分そんなつもりはないと思うけど...
学校から追い出されてしまった 気分になった。
やっぱり人間じゃないと ダメなのかな。
僕には初めてで 分からないことばかりだから。
今日は...もう行けないかも。
そう思って僕はひとりきり海の中を 泳いで泳いで... 陸へと戻った時には もうお昼頃になっていた。
流星
浜辺にある岩の陰。
ここは人に見つかりにくいから 僕がいつも人魚の姿で 陸に上がれる場所。
そのいつものお決まりの場所で お弁当を広げていると...
恭平
誰かが僕に話しかけてくる。
明るい髪にちょっと怖い目つき。 でも、僕と同じ服を着ている。
ということは、多分学校の人。
流星
そう言ってお弁当を仕舞おうとすると
恭平
そう言ってちょっと怖い人は 反対側の岩陰に腰を下ろした。