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ぴょん
ぴょん
注意 キャラ崩壊注意 「僕の天使は綺麗なままで」の後日譚 ↑今までの話のその後を描いたもの 物語にはあまり関係ない さんナガ さんナガ視点 グロ注意 過激注意 生々しい表現あり なんでも許せる人向け
ぴょん
二年後
…ガララ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
さんしあはあれからずっと目を覚まさない
あの時からずっと
もうお前が眠ってから二年も経つのに
一切目を覚まさない
もっと早く気づければ
運命は変わっていたのかもしれないのに
あの時無理やりにでも家に入ってれば
医者の口から出た衝撃的な結末に俺は声も出なかった
さんしあは家のなんにもない部屋でただ一人首を吊っていたらしい
弟はまだ小さかったからさんしあがどうなってるのかも 事の重大さを分かっていなかったらしい
なんでもっと早く気づけなかったのだろう
俺はまださんしあに恩返しできてないのに
あの時救ってくれた恩を返せてすらいないのに
ナガレ
ナガレ
なぁ、さんしあ
ナガレ
ナガレ
……ピク
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
死ねなかった
この頑丈な体が憎い
このまま死にたかった
どうして
どうして
さんしあ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
バシ!!!!
さんしあ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
こんなさんしあ 知らない
こんなさんしあ…嫌…
さんしあ
ナガレ
ナガレ
バタン
さんしあ
さんしあ
さんしあ
ガリガリ、…ガリ、 (顔を引っ掻く)
ナガレ
ナガレ
きもちわるい…きもちわるい
吐きそう…ッ
トラウマが蘇ってくる…いや、いやだ
ッ…も、もうだめ、でる
ナガレ
ナガレ
ベチャ、ベチャベチャッ…
ナガレ
ナガレ
ナガレ
くるしい、くるしぃ
たすけてくれ、
いやだいやだいやだいやだ
また、俺の元から大切な人がいなくなる
もう、いや……
…バタン
……
懐かしい夢をみた
まだ「君」が生きてる時の夢
俺の冗談を楽しそうに笑ってくれる
そんな幸せな夢
「君」は優しい人だった
少しチャラかったけど
面白くて少し変わった人だった
クラスでは人気者でよく陽キャと絡んでいた
俺のような陰キャとは無縁な人だと思っていた
だけど「君」は違った
こんな俺にも気さくに話しかけてくれた 趣味も否定せず理解してくれて
少し特殊な家庭の事情もすんなりと受け入れてくれた
そんな「君」に恋をしたのは空が青い夏の日のことだった
「君」の言葉にドキドキしたりして振り回されて でも凄く楽しかった
一緒に虫を食べたりした ゲームも沢山して 青春を謳歌した
この時が人生の絶頂だった 凄く楽しくて大好きでたまらなかった
ずっと「君」といられると
そう、思っていた
だけどその絶頂期もすぐに終わりを告げた
葉が黄色に染まってきた秋 テストも近くて忙しかった
そんな時 事件は起きてしまった
一緒に学校に行って下駄箱を開けた瞬間 「君」の靴がなくなっていた
「君」の顔は真っ青で 俺の心も一気に曇っていった
そしてそのまま教室に入り机を見ると 大量の落書きが綴られていた 死ねだとか転校しろとか そんな甘いものではなく
ホモとか異常者とか気持ち悪い とか沢山の刺さる言葉が書かれていた
周りにはクスクスと笑う影 「君」は黙って落書きを拭き取っていた
そして嫌がらせは落書きだけにとどまらなかった
奴らは「君」の変な噂を流して
みんなはまんまとそれを信じてけして疑わず
欲望のままに「君」を叩き続けた
「君」に飛び交う言葉は見るも無惨で俺も耳を塞いで逃げるしか無かった
あの時俺は怖くて止めることもできなかった
もしも止めようなんてものなら俺も……
臆病な俺は止めることすらもできなかった
俺が知らない間にも「君」はボロボロになっていく
沢山の言葉のナイフと暴力がとめどなく襲う
僕は停めることもできずに眺めているだけ
これだったら恨まれても文句言えないな
それでも「君」は俺に恨み言をぶつけたりせずに
「ナガレは気にしなくていいよ」
「俺は大丈夫だから」
そういいくしゃっと笑った その笑顔を見てまだ大丈夫そうだなと思ってしまったのが愚かだった
全然大丈夫じゃなかったのに
君は学校の屋上から飛び降りて死んだ
自殺だった
俺に何も言わずに死んでしまった
救えなかった
「君」は何度も助けを求めていたのに
それに気づけなかった
「君」の彼女だったのに
その日 授業がなんだったとか先生がなんて言ったとか何も覚えていない
だけど一つだけ鮮明に覚えていることがある
「君」が死んだという報せが届いた時に
「君」をいじめていた主犯格の○○が笑っていたことだ
そして蝉がいつもよりもうるさかったことだ
家に帰って家族にそのことを伝えると予想だにしない言葉が返ってきた
「ナガレなんかと付き合ってたのが悪いんじゃない?」
「アンタは不幸を産む忌み子だもの」
まさか母親からそんな言葉が出るなんて
唖然として言葉が出なかった
母親が人間の形をした化け物にさえ見えた
この人は人間じゃない
……そしてこんな人から生まれた俺も人間じゃない
気持ち悪い
気持ち悪い
気持ち悪い
…………それから俺は人間を信じるのも好きになるのも辞めた
「君」の葬儀にも出なかった
そして親とも縁を切り家を出た
こんな人の近くに居たくない
こんな街に居たくない
化け物しかいないこんな街なんて……
三日三晩走った 一刻も早くこんな街から出るために
「君」を救えなかった罰を受けるために
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…
沢山泣いた 沢山後悔した 死ぬほど吐いた 死ぬほど苦しんだ 死ぬほど憎んだ
自分の無力さを憎んだ
何度も自分を殺してやりたいと思った
そして「君」を殺した挙句に笑う化け物共も憎んだ
もう人間は誰も信じられない
みんな本性は化け物みたいなものなんだ
そして…俺は「不幸を産む忌み子」だから
俺に近づいたら不幸になってしまう
……それから1人で過ごすようになった
誰も俺に近づかなくなったし俺も近づかなくなった
学校も行かなくなった あんな化け物の巣窟…行くのも億劫な程だ
家も学校もなく 俺はひとり、公園で過ごしていた
砂や虫を食べた 子供に石を投げられても耐えた
化け物の言葉を思い出して苦しくなっても耐えた
そんな日々を過ごして一年 雪が降った
雪がすごく美しく感じた
汚いものを全て削ぎ落としたかのような透明な結晶に惹かれた
手をかざすとはらりと溶けてしまう儚さもあの化け物にはないものだ
…意識が遠くなってきた
俺このまま死ぬんだな しょーもない人生だったな
……■■■……いまそっち逝くから……
……
……あの
……え
……大丈夫?
……え……
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
ここどこ……
どうして……俺はここに……?
さんしあ
さんしあ
ナガレ
やだ 怖い…こわぃ……
ナガレ
さんしあ
スッ…
さんしあ
さんしあ
ナガレ
この人の手…あたたかい…
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあ という人は声が変な人だった
でも握られた手はあたたかくて
これまで見たどの人間よりも人間染みていた
ナガレ
グゥ…
さんしあ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
本当に変なやつ
当時はそうとしか思わなかった
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
カチャ...
ナガレ
こんな美味しいもの...久しぶりに食べたな...
ずっとネズミの死体とかゴミ箱の中にあった残り物しか食べてこなかったから
こんなにあたたかくておいしいの久しぶりに食べた
……おいしい
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
こんなおいしい料理久しぶり……
なんかなつかしいな
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
久しぶりにちゃんとご飯食べたな... なんか眠く……
なって……きた……
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
ポスン
さんしあ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
おやすみ、なんて言われたの… あの時以来だな...
少しだけ懐かしい...
ナガレ
ナガレ
少し早く目が覚めてしまった...
まだ寝てるかな...
さんしあ
ナガレ
まだ寝てる...今のうちに...
ゴソ
さんしあ
ギュ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
ナガレ
やだ、やだやだ
息ができない……ッ
化け物の言葉を思い出して...吐きそうッ...
たすけて、たすけ……ッ...
嫌だ、嫌だッ...
いや、ッ...
ジョロッ...
ナガレ
ジョロロロロロ……
ナガレ
やだ、こんな醜態晒したくない……
みないで、みないで...
たすけて...
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
この人だけは普通だと思っていたのに
この人もおかしい人だった
だけど...縋れるのはこの人しかいなかった
化け物の言葉がうるさい
早くこんな言葉を消して欲しい
ナガレ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
この時の俺は頭がイカれてたのだと思う
頼っては行けない神を頼ってしまった
だけど...もう依存するしか無かった
それしか道はなかった
これが化け物の末路だ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
神でもなんでもいい
俺を早く解放して欲しかった
こんな地獄から解放して欲しかったんだ
だから早く...俺を救って...♡
ドチュンッ...♡ドチュン♡ドチュンッ♡
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあのちんこ、きもちぃ 奥まで届いてる...ッ♡
……あれ、?俺なんでこんな悩んでたんだっけ...?
……もう、なんでもいいや...ッ♡
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ビュルルルルルルル...ッ♡ゴプッゴポッ...♡♡♡♡
ナガレ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
ナガレ
あれ……
いつの間に寝てた……
やばい...記憶ない...
でもなんか頭がスッキリするような...??
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ギュ
ナガレ
あれ、この人になら抱きしめられても嫌じゃない...?
むしろなんか...嬉しい...
いやいや何言ってんだ!!ばかばか!!
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
これはあとから知ったことだが
俺が住んでた化け物の街の住人全員何者かによって皆殺しにされたようだ
犯人はきっと……
いや...深堀りはしないでおこう
それより腰がすごく痛い...これはもう暫く動けそうにないな...
...でもこのあたたかい場所があるのなら
もう...動かなくてもいいかなぁ...
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
今はただここの温かさをこの体に焼き付けよう...
……チ、ッ...ギリリッ...
……?
ギチ、ッ...ギチッ...
なんか…ッくる、しッ...なんだ...?
ナガレ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
やばい...し、ぬ...
さんしあ
……さんしあ
ごめん そんな顔させるまで気づけなくてごめん
なんも分かってあげられなくてごめん
せめてでも...一緒に死んでやるから
これで赦してくれるよな...?
さんしあ
パッ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
パチュッ♡パチュッ♡
ナガレ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
ズッ、ズッ!!
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ビュルルルルルルル...♡
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
さんしあ
さんしあ
ナガレ
ナガレ
さんしあ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ザグッ……
さんしあ
ナガレ
俺の神様は死体になっても美しいままだった
まるで人魚姫みたい
とても美しい
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
ナガレ
僕の神様
ザグッ……グシャ...
速報です
今夜未明■■■■病院にて 一人の遺体が見つかりました 死因はおそらく自殺として調べています
遺体の解剖をしてみたところもう一人の遺体も見つかりました 警察は心中しようとしたとみて調査を進めています……
さんナガ 心中END おわり
ぴょん
ぴょん
ぴょん
さんしあ
ナガレ
「君」の正体を考察してみてね
コメント
4件

心中END良すぎる! 病みてぇてぇが摂取できて最高です! ありがとうございます!
キルアソ▪️コウリオの後日譚も書こうと思うんだけど見たいかな...?