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「 # あの子は普通じゃないという言葉で . 」
「 あの子は普通じゃない 」という言葉で
僕は普通ではなくなった。
僕の何処かが亡くなった。
昔、いじめを受けていた事がある。
暴力では無い、言葉のいじめだった。
僕は言葉が嫌いになった。
言葉はナイフとして扱われる物だと思っていたから。
でも美しく輝く言葉に出会った事がある。
「 自分の普通は普通では無い。 」
「 ただ、他人の普通も普通では無い。 」
という言葉に。
その言葉で、たった一言で。
「 あの子は普通では無い 」という言葉で
何故か救われた様な気がした。
美しく輝く言葉を紡ぎたいと思ってしまったから。
ただ、そんな簡単に人間は変われるものでは無くて
今も何処かで言葉を嫌っている自分が居る。
だけど、「 貴方のおかげで何かが変わりました 」
という一言を僕はずっと待っているから。
僕は今でも小説書き続けるのだと思う。
コメント
1件
僕は美しく輝く言葉を紡げない。 何処かで人を傷付けているのだから。