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穴があった
それはとても暗く
光という概念が無いのではないかと錯覚させた
休日で散歩していた私は
その穴にとても惹かれた
穴はだいたい直径1mほどで
スマホのライトで照らしても意味が全く無かった
とても不思議だった
そんな体験は初めてだったからである
私はいっそう心を惹かれた
とりあえず近くに落ちてる石を落とした
しかしそれは音もなくそっと消えてしまった
消えてしまった石から反応が貰えないので
私は石がどうなったか分からなくなってしまった
私は私を落とすことにした
私は穴に落ちた
そこは虚無でしかなく
私が落ちた穴もすぐに見えなくなった
落ちるという感覚だけが
私に与えられた情報である
20分くらい落ち続けたが
果てに到達することは無かった
もはや落ちる感覚から恐怖が失せ
悠久をここで過ごすかもしれないという
新しい恐怖が芽生えてきた
しかし、それが物理的にありえない事を私は知っている
この巨大な引力を作るには、すべからく巨大な物体が必要である
故にゴールは確実にある
しかし、ここまで遥か彼方まで何も見えない場所に
そのような物体があるとは思えなかった
この"しかし"を繰り返す内に
私はこの穴が常識の内ではない事に気がついた
この穴を覗いた時の異様な暗さは
常識を逸脱しているという警鐘だったのかもしれない
私はなにかとてつもない恐怖を感じた
今思うと地獄やあの世の方がしっくりくるからである
だが、直感的に分かる
この先に居るのは天使は悪魔などではなく
もっと概念を凌駕する存在であることを
それは例えるならば
この地球上から逸脱した存在
まるで…
外なる…か…み…
???
???
私
コンクリートの上で目が覚めた私の前には
ベールを羽織った神秘的な"人間"が立っていた
???
私
えらく長い時間道路の真ん中居眠りしていたみたいだが
あれが夢だと分かった安堵の方がでかかった