テラーノベル
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俺は正しいと思ってた
俺は強いと思ってた
俺は好かれてると思ってた
ちゃんと話し合えば人は皆分かりあえると思ってた
平穏な日常がこのままずっと
続くと思ってた
何か問題が起こっても頑張ればいつか
もとに戻ると思ってた
でも違った
そんなものは全部
俺の勘違いだった
俺は弱いし
間違いも犯すし
本当の意味では皆から好かれていなかったのだと思う
平穏な日常だって一瞬でくずれる
十七歳にしてやっと
現実を思い知ったのだ
ちぐ
笑いを含んだ声が聞こえてくる
ちぐ
ひそひそと話を装いつつ
間違いなくこっちにまで聞こえに声で
ちぐが。クスクスと笑いながら、言うのが聞こえた
けち
声は容赦なく背中に突き刺さる
先生の荷物を運んでるだけで
点数稼ぎか、?
あと
あき
あき
またしてもちぐに目をつけられてしまった
私の行動一つ一つを悪く捉えてくる
ちぐ
まぜ
まぜ
けち
けち
ちぐ
ちぐ
まぜ
そんなつもりはない
ただ、自分の好きなスカートの丈にしてるだけだ
ちぐ
ちぐ
ちぐ
ちぐ
ちぐ
私は全く気にならない
無視をしつつ
次の準備をする
まぜ
ちぐ
ちぐ
ちぐとは元々こんな関係じゃない
ほんの2ヶ月前
夏休み半ばで
普通に仲が良かった
前はいつも
放課後遊びに行くほどの仲なのに
今になっては
友達のまぜと
けちといっしょに俺の悪口を言っている
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※ぷり様はまだ出てきません