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夢と希望、偽りと裏切り

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夢と希望、偽りと裏切り

1 - 夢と希望、偽りと裏切り

♥

7

2022年08月03日

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ねこぬこ。

実体験。

ねこぬこ。

𝕃𝕖𝕥'𝕤 𝕘𝕠

風間

なぁ、俺ら4人でさ。

風間

夢見てみない?

ねこぬこ。

ねこぬこ。

ちょっと何言ってるか…

風間

だからさ!!

風間

俺ら4人でやるんだよ!!

風間

バンドを!!

え~

俺4人やだ~…

緋紗

俺はなんで巻き込まれてんだよ…

ねこぬこ。

それは俺も。

ねこぬこ。

俺は4人でやること
賛成しないけど…

風間

いや、いいでしょ!!

風間

4人でやる!!

風間

それでみんなハッピー!!

え~

ん~……

ねこぬこ。

なんで俺まで…

緋紗

ぬこが居るなら
俺やろっかなw

ねこぬこ。

はぁ?!

ねこぬこ。

……

ねこぬこ。

ったく…

ねこぬこ。

分かったよ…

俺は4人で やることに反対だった。

解散する未来しか見えない。

こんなにも苛立ったのは 初めてだった。

…それと同時に

こんなにも 夢を追いかけたいと感じたのも

初めてだった。

それから俺達は

ねこぬこ。

違う、これじゃ駄目だ

風間

も~、ぬこ細かい~…

来る日も来る日も

ねこぬこ。

あ~……

ねこぬこ。

勉強してぇ…

まだ決まってないんだから
仕方ないじゃん!!

練習と会話を

ねこぬこ。

…緋紗

緋紗

あ?

緋紗

なんだよ

ねこぬこ。

…なんで入ってくれたんだよ

ねこぬこ。

あいつらが完璧巻き込んだだけだろ、お前は

ねこぬこ。

なんで…

緋紗

いいじゃん、

緋紗

楽しそうだし

重ねた。

数ヶ月後

ねこぬこ。

おい…

緋紗

でも…もう決めたことだから。

ねこぬこ。

どういう事だよ…?

緋紗

ごめん…

緋紗

ぬこは悪くないよ、

ねこぬこ。

……

ねこぬこ。

何があったんだよ!!

ねこぬこ。

俺…なんかした…?

緋紗

……

緋紗

違う

緋紗

これは俺の問題だ

緋紗

…じゃあ

ねこぬこ。

……

緋紗が消える。

俺達の関係が…

崩れていく

緋紗

……

緋紗

風間と霈…

緋紗

3人で上手くやれよ…

緋紗

ったく…

緋紗

めんどくさい男だこと…

ねこぬこ。

緋紗

ねこぬこ。

居る?

緋紗

居るけど

緋紗

戻って来いとか、
聞かないから

ねこぬこ。

ねこぬこ。

俺、
1人で活動する事にした

緋紗

は?

緋紗

は…?

緋紗

俺は…3人でやって欲しくて…

緋紗

緋紗

なんでだよ…

ねこぬこ。

だからさ

ねこぬこ。

緋紗には俺の裏方をして欲しいなって。

緋紗

なんで?

緋紗

お前はバンドにそのまま残れば良いだけだろ

ねこぬこ。

…違うんだよ

ねこぬこ。

緋紗が居ないと俺は…

ねこぬこ。

俺じゃないって言うか。

ねこぬこ。

わかる?

緋紗

緋紗

分かんねぇのかよ!!

緋紗

あのバンド…

緋紗

風間があんたに告白する為に作ったんだぞ?!

ねこぬこ。

はぁ?

ねこぬこ。

お前とうとうアタマおかしくなったか?

緋紗

ちがう。

緋紗

風間は…あんたを男として見てたんだ。

ねこぬこ。

緋紗…?

ねこぬこ。

俺…言ってる意味が…

緋紗

良いか、よく聞け。

緋紗

あいつが俺をバンドに入れた理由。

緋紗

それは有名にでもなった時に

緋紗

ジェンダーレスを発表するのが自分勝手だけじゃないっていう

緋紗

安堵感を得るためなんだよ!!

ねこぬこ。

ねこぬこ。

は?

ねこぬこ。

まじで何言ってんのか…

ねこぬこ。

いや、分かるが…

緋紗

混乱すんのも分かる。

緋紗

だけどな

緋紗

彼奴は夢なんて見る気無かったんだよ!!

緋紗

霈もそうだ。

ねこぬこ。

霈も…?

緋紗

風間と仲良いこと利用して

緋紗

いい様にあんたこき使おうとしてたんだよ

ねこぬこ。

ねこぬこ。

なんだよそれ…

緋紗

ごめん…

緋紗

…じゃな

緋紗

俺ここ抜けるわ

緋紗

居る意味ねぇし

緋紗さんが退会しました

抜けちゃった…

風間

ん、まじか

風間

やる気無かったのかよあいつも…

ねこぬこ。さんが退会しました

風間

風間

は?

風間

おいぬこ

風間

なんでお前まで退会すんだよ

風間

緋紗はどうでもいいけどさw

ねこぬこ。

そういうとこだよ

ねこぬこ。

俺無理なんだ

風間

は?

ねこぬこ。

お前達と夢みれない

ねこぬこ。

お前にはなからその気は無かったんだろうけど

風間

ちょ、まった

風間

緋紗からなんか言われたのか?

ねこぬこ。

何も。

ねこぬこ。

じゃあ

風間さんをブロックしました

ねこぬこ。

( これで良かったんだ、
これで良かったんだ)

緋紗

ちーっす、皆おは~

ねこぬこ。

あ、緋紗…

緋紗

緋紗

ごめん、話しかけないで

ねこぬこ。

…え、

風間

おはおは~

おっはござ~

ねこぬこ。

風間、霈!!

風間

ねぇ風間!!

放課後どっか行かない?

ねこぬこ。

……霈…?

風間

いいよ。

風間

緋紗~、お前も行かね?

緋紗

まじ?!

緋紗

行く行く~!!

ねこぬこ。

……

ねこぬこ。

は…?w

ねこぬこ。

どういう事だよ…

それから俺は

1ヶ月に1回

半月に1回

1週間に1回

2日に1回

そして…毎日。

ねこぬこ。

学校行きたくねぇな…

学校に行かなくなった

ねこぬこ。

成績まぁまぁ
良かったのが幸いだな…

ねこぬこ。

高校こそやり直そう…

あいつらを

見返そう

次第に俺は ネットに浸り始めた

勉強以外に やる事は無かったし

当然っちゃ当然だ。

俺の救いはそこしか無かった。

早くに性格をこじらせたからか 毎日が楽しくなかった

ねこぬこ。

……

ねこぬこ。

あいつら何やってんのかな、今頃…

ねこぬこ。

あ~あ…

ねこぬこ。

なんで俺がこんなんになってんだろ…

不意にスマホから流れたBGM

それは4人が

初めて歌った思い出の歌。

ねこぬこ。

ったく…

ねこぬこ。

今更こんなの聞きたくねぇよ…

そして俺は

完全にあいつらと 縁を切ったまま

単身歌い手を始めた。

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