【変わらない日々】
月が沈み日が昇ると
ほとんどの花は咲きはじめ
また雀がなきはじめた____。
颯水/はやみ
僕はまぶたを開けて、布団を自分からそっと剥がした。
颯水/はやみ
颯水/はやみ
颯水/はやみ
颯水/はやみ
ベットから降り
近くにあったスタンドミラーで【僕】をみた。
颯水/はやみ
けれど なにもカタチは変わっていなかった。
颯水/はやみ
颯水/はやみ
コンコン
颯水/はやみ
花(母親)
変わっていたのは、エプロン姿の黄色いカーネーションの花の方だった。
花(母親)
花(母親)
そう言うと、【黄色いカーネーション】は軽蔑する目で僕を見ていた。
颯水/はやみ
颯水/はやみ
そう、僕は
人の顔が花に見えるのだ____
数年前____
僕は交通事故にあった。
颯水/はやみ
信号無視の車に轢かれたのだ。
かろうじて意識はあったが目の前がぼやけていた。
病院
花(母親)
医師
医師
花(母親)
目が見えなくなると医師から知らされた。
どうやら事故の時に頭を強く打ったらしい。 そのため
脳の損傷がひどく視覚に影響が出るとのことだった。
この日から
僕は____
世界が暗闇に染まった____。
今は、ちゃんと世界は見えているけれど…
颯水/はやみ
だが、花に見えていてもその人の思っていることは大体わかっている。
今思っている事で、花はまた違う花へと咲き
今思っている事と意味が合う花へとまた咲き始めるんだ
花言葉みたいなものだった。
颯水/はやみ
颯水/はやみ
僕は制服と下着の上から重ね、
机に置かれたリュックを背負った。
颯水/はやみ
と、孤り言のように呟いた。
花(母親)
扉の透き間からはソファにしずむ エプロン姿の
オレンジ色のキンセンカが瞳に映った____
颯水/はやみ
颯水/はやみ
颯水/はやみ
今日もまた花が咲き続ける____。
コメント
4件
笑笑
好きぃぃぃぃ!! やめろよぉ私の性癖に刺さるようなものを書くのはよぉ… 続き待ってますっ!!!