主
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 年齢操作注意⚠️ 兄弟パロ注意⚠️ 赫×瑞 藐×桃 翠×黄
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第24話 それぞれの春、約束の温もり
入学式を終え、桜吹雪の下で結ばれた六人。
その翌週、まだ春の空気が柔らかく漂う休日。
それぞれが、少し特別な時間を過ごしていた。
いるま
いるまが不器用にそう言ったのは、二人で並んで帰る途中だった。
らん
返事をしたらんの指先に、熱を帯びた大きな手が触れる。
思ったよりも強く握られて、胸がどきりと跳ねた。
いるま
いるまが小さく呟く。
いるま
らんは笑みを浮かべた。
らん
らん
言葉が途切れ、二人は照れ隠しのように同時に空を仰いだ。
桜の花びらが風に舞い、ふと舞い落ちてきた一枚がらんの髪にとまる。
いるま
いるまが指でそれをそっと取った。
近すぎる距離に心臓が跳ねる。
らん
吐き出された声は震えていて、それがかえって胸を締めつけた。
らんはそっと囁いた。
らん
二人の間に流れる空気は、春の日差しよりもあたたかかった。
こさめ
こさめが制服の袖を引っ張る。
こさめ
なつ
なつ
なつが赤くなりながらそっぽを向く。
こさめ
こさめは小動物みたいに首を傾げた。
観念したように、なつは深く息を吸い込んだ。
なつ
なつ
こさめ
こさめの目に涙が浮かび、次の瞬間にはなつの胸に飛び込んでいた。
こさめ
こさめ
抱きしめ返したなつの顔は真っ赤だったが、その腕は震えるほど優しかった。
なつ
耳元に落とされた低い声に、こさめは胸いっぱいに幸せを噛みしめた。
休日の美術室。
すちは新しいキャンバスに筆を走らせながら、ちらりと隣を盗み見た。
机に頬杖をついて眺めているみことは、優しい眼差しを浮かべていた。
すち
すちが頬を赤らめながら呟く。
みこと
みこと
みことは笑って返す。
みこと
すち
耳まで赤くなり、筆先が思わずぶれる。
すち
みこと
みことが顔を寄せてきて、額と額が触れ合う距離になる。
すちは耐えきれずに筆を置き、両手で顔を覆った。
すち
みこと
みこと
すち
みこと
みこと
すち
窓から差し込む春の光が、二人の影を寄り添わせていた。
夕暮れ。
約束したかのように六人が再び集まる。
川沿いの道に並び歩き、笑い合う声が絶えない。
それぞれが恋を抱え、互いに支え合う温もりを知った。
過去に傷つき、ガラスの破片のように痛んだ心は消えない。
けれど、それを抱きしめ合える家族と恋人がいる。
それだけで、世界はこんなにも優しく見えるのだと知った。
らん
らんの言葉に、全員が笑顔で頷いた。
春風が吹き抜け、桜の花びらが再び舞い上がる。
その中で交わされた笑い声は、未来へ続く約束のように響いていた。
第24話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡250
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コメント
4件
みんな初でかわいい💕epilogue楽しみにしてます!!
めっちゃエモいです🥹💞 epilogue楽しみです !!