文化祭当日。
後もう少しで、各々のクラスの出し物が 公開される時間になる。
俺のクラスでは、 今は男子がメイド服に着替えながら 自分達の出し物が繁盛することを願っていた。
まだ始まってすらいないのに この絵面的にもう俺はきつい……。
もちろん、自分のこんな姿にも 気持ち悪かった。
誰も来なければいいのに……。
そう一人で思っては あっという間に、文化祭開催のチャイムが鳴った。
クラスの男子(メイド)
ya_🐔
クラスの男子(メイド)
ya_🐔
俺の淡い期待とは裏腹に 教室は想像以上の人で賑わっていた。
みんな忙しそうにテキパキ動いていたけど 俺はまだスカートの違和感が拭えず 動く度に変な感覚になった。
そんな俺を見て、周りの女子や他クラスの 男子が笑ってる気がして堪らなかった。 …別に、みんなただ単に楽しんでるだけだって分かってるけどね!?
お昼時って訳でもないのに この人気具合。 きっと、まだまだ忙しくなるのは目に見えてるけど… 不思議と嫌では無かった。
本当なら、今からでもこの教室から 逃げ出したいけど……
クラスの男子(メイド)
jp_🦖
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他クラスの女子
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他クラスの女子
他クラスの女子
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アイツのメイド姿がめっちゃ可愛いんだよなぁ…。
気がつけば目で追ってるぐらいに。 なんか…他の男子とは違うふわふわしたオーラが見えるっていうか…笑
馬鹿らしい感情だと思うけど それを見るために、俺は頑張って働いていた。
午前11時半。 もうすぐ前半の仕事が終わり、後半の男子と 交代する時間になろうとしていた。
ピーク時ってのもあって、 終盤になってから知ってる顔も増えて 正直だるかったけど……まぁ"アレ"があった おかげで今までやってこれた。
クラスの男子(メイド)
ya_🐔
俺が接客する最後のお客さんかな~…。 なんて思いながら、指定されたテーブルに 向かう。
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部活仲間
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部活仲間
部活仲間
ya_🐔
部活仲間
オーダーを伝えに行こうとした時 勢いよく腕を引かれた。
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部活仲間
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部活仲間
ya_🐔
部活仲間
部活仲間
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午後はじゃぱぱと周る約束をしていたから 断ろうと口を開いた時、 腕をぎゅっと強く握られ反射的に言葉が 詰まる。
なんなの…コイツ…?
振り払おうにも力強く握られた圧に 怖くて出来ない。
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たまたま仕事が終わったことを伝えに 来てくれたじゃぱぱに、 俺は助けを求めることしか出来なかった。
助けて。とは言えなかったけど じゃぱぱはすぐに理解してくれた。
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部活仲間
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部活仲間
部活仲間
部活仲間
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ya_🐔
助かった……のか…?
掴まれた腕の部分がまだじんじん痛む。 でもこれ以上じゃぱぱに心配かけないよう 無理やり笑いながら教室を後にした。
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ya_🐔
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ya_🐔
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じゃぱぱの言うことは正しいけど それでも俺は、今さっきのことがただの 悪ふざけだったんじゃないかって思う。
急に友人が豹変するなんて、俺には 考えられなかった。
でも……少しだけ嫌な予感がした。
まぁ…もう今日は会うことはないだろうし、 明日にはもとに戻ってるだろ。
それに、今はそれどころじゃない気がする。
だって_。
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教室を出てから、 俺たちは手を繋いだまま外に出て来てしまっていた。
今思えば、じゃぱぱは制服に着替えていたけれど 俺はこの格好のまんまなこともあって 色んなとこから視線を感じるんですけど…// 恥ずかしすぎて、 俺は無意識に肩身が狭くなる。
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じゃぱぱに言われて更に意識してしまい すぐに顔を背けた。
煽るようにじゃぱぱが笑うから、 なんか…負けたくなくて意味もなく 強がってしまう。
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何か言う前に、顎に手を当てられ 強制的に顔をじゃぱぱの方へと向けられる。
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絶対わざとだぁぁあ!!///
コイツっ…//絶対俺に仕返しに来てるだろ…! 先週散々俺が、からかったから…。 …にしては、やり過ぎだろッッ!!//
ほら、…今だって俺の反応見て 満足気に笑ってるし…。 もぉ…最悪…//
恥ずかしさに耐えきれず 俺はじゃぱぱの手を払い、後退りをした。
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そう言ってじゃぱぱは、 呆れた顔でこっちに近づいて来た。
なんとなく怖くて後退りしたが 後ろを見る余裕もなく、呆気なく壁に背中を打ち付けた。
それと同時に勢い良く真隣にじゃぱぱの手が来て、 ……コレってよく少女漫画とかにある壁ドンってやつ……!?
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ゆっくり顔をじゃぱぱの方に向けると もうゼロ距離ぐらいまでに顔が近くなっていた。
マジかよッッ…!!// コイツ此処でキスする気じゃん…!! でも壁ドンされてるから逃げれないしぃ…っ…//
もういいや…// どうにでもなれ精神で俺は目を閉じキスを待ったが いくら待っても来る気配がない…。
もしかして…っ…。 俺はゆっくり目を開けた。 すると、じゃぱぱはいたずらっぽく笑ってみせた。 壁にあった手もとっくになくなっていた。
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小さい溜息をついた後、 微笑みながら差し出すじゃぱぱの手を取る。
こんなことされても、やっぱり俺は じゃぱぱの隣がいい。
それに今更こんないたずらなんて日常茶飯事すぎて 呆れるぐらいだ。笑
でも…、ちょっとだけ……
本気で付き合いたい。 ……とか思ってしまうからやめてほしい…//
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そう地面に向かって呟いては さっきまでの思い出を反芻する。
どれだけ思い返しても、いつもじゃぱぱが笑ってる顔がある。 それが、俺にとってどれだけ幸せかはきっと 俺にしか理解できないんだと思う。
人生で初めてだった。 こんな時間が続けばいいのに…、なんて思ったのは。
笑ってるじゃぱぱを見ると、 アイツが普通の学校の友達に思えて 俺も何も知らないただの学生に 戻った気がする。
嘘とか隠し事とか、そんな妙な関係がなくなってさ…。 ……ふつーに楽しいんだよね。
だからさ、 今更人を殺さないで、なんて綺麗事言わないから…。
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もう行っちゃったじゃぱぱには伝わらないのに…笑 なんて思いながら家へと足を動かす。
この時の俺は感覚が麻痺してたのかもしれない。
殺人というものが身近になってしまい それがどれだけ周りを変えてしまうかなんて もう分からなくなっていた。
いや、気づきたくなくて 見て見ぬ振りをしていたのかもしれない。
事態は刻々と"悪化"していっていることに_。
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コメント
14件
見るの遅くなっちゃった🥲🥲 やっぱり最高だよ~😽💗 続き待ってるね👍🤭
うわあああああああ😭投稿ありがとおおおおお😭もう最高超えて神超えてもうやばいよ?!?!あっ、、アイコンとか変えちゃったけどらてだよ〜!!!
見るの遅くなった〜(T ^ T) とってもおもしろいです!_:(´ཀ`」 ∠): 続き楽しみにしてます!((o(^∇^)o))