テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

次の日

学園に入学することになった舞夢達はそれぞれのクラスで授業を受けていた

緋桜 裏羅

拘束魔法や能力を使える人は大抵敵を拘束してから殺傷力の高い魔法などを使うと確実に相手を殺すことが出来ます

緋桜 裏羅

拘束魔法を使えなくても、工夫によっては相手を拘束することが出来るでしょう

緋桜 裏羅

例えば、燃えやすい草などがフィールドの場合、敵の周りを燃やし尽くして逃げられないようにします

緋桜 裏羅

他にも足などに怪我を負わせて動けなくさせる方法なども──

吟羽 舞夢

……

吟羽 舞夢

(ただただ人を殺す方法を伝授する授業)

吟羽 舞夢

(面白みの欠けらも無い)

キーンコーンカーンコーン

緋桜 裏羅

それでは、今日の授業はここまで

緋桜 裏羅

敵に勝つためには体作りが基本だ

緋桜 裏羅

よく食べてしっかり休め

緋桜 裏羅

解散

裏羅の号令で、クラスメイト達は解散していく

鏡狂 悠斗

舞夢、はる

吟羽 舞夢

あ、悠斗

鏡狂 悠斗

行こうぜ

悠斗は窓の外…最初に悠斗達と出会った茂みの方を指さして言う

茂みにやってくると、そこには既に悠穂達がいた

吹雨希 悠穂

来たんだね

鏡狂 悠斗

ああ

天氷良 秘咲

初めての授業はどうでした?

吟羽 舞夢

はっきり言って最悪

吟羽 舞夢

面白みの欠けらも無い授業だったよ

六月 真奈

同感…

緋桜 柳

まあ、今はこんな感じの授業が行われてるんだ

緋桜 柳

みんな不満タラタラで授業受けてるよ

白町 凪紗

……

凪紗は俯いている

優來 はる

凪紗?どうしたんだ?

はるが問いかけると凪紗はゆっくりと口を開いた

白町 凪紗

僕、授業の休み時間、見ちゃったんだ──

休み時間 雷電クラス

凪紗はクラスメイトの様子を観察していた

白町 凪紗

(授業は真面目に聞いてる人とそうでない人が居た…)

白町 凪紗

(ということはやっぱり不満に思ってる人も少なくないんだね)

すると、1人の女子生徒が担任である風亜に近付く

生徒

先生!

吹雨希 風亜

ん?どうした?

生徒

最近の授業はほんとにおかしいです!!

白町 凪紗

……!

六月 真奈

ねぇ凪紗くん、あの子…

白町 凪紗

うん…

真奈と凪紗は生徒を心配そうに見つめる

生徒

なんなんですか殺し合いって!

生徒

頭おかしいです!!

生徒が叫ぶと、風亜は生徒に手を向ける

生徒

……え?

吹雨希 風亜

我が学園のスローガンに従えないものは教育する必要があるな

風亜が言うと、モワモワと黒いオーラが生徒を蝕んでいく

生徒

……!?!?

蝕まれた生徒は黒いオーラを放ちながら風亜に言う

生徒

逆らって申し訳ございませんでした

白町 凪紗

……!

六月 真奈

っ…

反抗していた生徒は、不自然な程に従順になったのだ──

白町 凪紗

──って言うことがあって…

吟羽 舞夢

そうだったんだ…

鏡狂 悠斗

そう、今までにも何人か教師に反論する生徒がいたんだが…

鏡狂 悠斗

全員、何かをされて従順にさせられていた

天氷良 秘咲

だから、教師に反抗してはいけないんです

六月 真奈

もう軽くトラウマだったよ…

吟羽 舞夢

その従順になった人も、影に取り憑かれた…って見ていいのかな?

白町 凪紗

確かに、雰囲気としては先生たちとか、前の世界のはると同じ感じだったね

六月 真奈

うん!黒いオーラがふよふよ〜ってしてた!

鏡狂 悠斗

影…

鏡狂 悠斗

昨日ここで会ったばかりの時も言ってたな

吟羽 舞夢

うん、影っていうのは、色んな世界で問題を起こしてる存在で、黒いクリスタルがあると影が出てくるの

六月 真奈

で、クリスタルに宝石をはめ込んで解放すると、影もいなくなって世界が平和になるんだ!

吹雨希 悠穂

なるほど、それで風亜と裏羅先生はその影に取り憑かれて…ってことか

白町 凪紗

そういうことだね

天氷良 秘咲

舞夢さん達が前居た世界では影に取りつかれた人がいたんですよね?

天氷良 秘咲

どんな風に解決したんですか?

吟羽 舞夢

んっと、確か…

吟羽 舞夢

衝撃を与えたらいいかなーって思って雷魔法と…

優來 はる

俺が舞夢に“悪い心と良い心に分離させる魔法”の魔力を分け与えて、その魔力を使って雷魔法を放ってもらったな

天氷良 秘咲

なるほど、いざとなればその方法で…

白町 凪紗

でも、前の世界ではそれが通用したけど、今回通用するとは限らないかもね

緋桜 柳

それでも試してみる価値はあると思う

天氷良 秘咲

そうだ、僕の能力って、1度見た魔法を魔力型に変換して、魔力を込めれば魔法を使うことができるようになる能力なんですよ

天氷良 秘咲

なので、もし良ければその悪い心と良い心に分ける魔法を見せて貰えませんか?

優來 はる

そういうことなら構わない

天氷良 秘咲

それじゃあ少し離れましょう

優來 はる

そうだな

秘咲とはるは少し離れ、魔法を見せてもらうことになった

吹雨希 悠穂

そういえば…

悠穂が手をパチンと叩いて言う

吹雨希 悠穂

明日って試合の日だったよね

鏡狂 悠斗

あー…

吟羽 舞夢

試合?

鏡狂 悠斗

この学校では、実技練習として時々クラス対抗で戦闘をするんだよ

緋桜 柳

ただ、教師の様子がおかしくなってからは試合は殺し合いになった

六月 真奈

うわ…

鏡狂 悠斗

俺らはいつも実技が下手な振りをして何とか殺さないようにしてる

白町 凪紗

まあ、一緒に学んできた仲間を殺すなんてできないもんね

六月 真奈

でも、洗脳というか、教師に従順な人達は本気で殺してきそうだよね

吟羽 舞夢

確かに…

鏡狂 悠斗

まあ、どうするかはそれぞれに任せる

吹雨希 悠穂

うん

吹雨希 悠穂

少なくとも俺達は手を抜いて頑張ってたよってこと

白町 凪紗

アドバイスありがとね

鏡狂 悠斗

大したことないよ

天氷良 秘咲

只今戻りました

秘咲とはるが舞夢達の元に戻ってくる

六月 真奈

おかえり〜

白町 凪紗

……暗くなってきたね

凪紗が呟き、空を見上げると、薄暗くなっていた

鏡狂 悠斗

毎日つまんない授業して、放課後はこうしてだべって、一日が終わってく…

鏡狂 悠斗

同じ日々だよ

吹雨希 悠穂

いつか、元に戻るのかな…

天氷良 秘咲

……

3人は少し落ち込んでいた

緋桜 柳

皆今日はゆっくり休もう

緋桜 柳

凪紗くん達も、明日は初めての試合なんだし、しっかり体休めないと

鏡狂 悠斗

それもそうだな

吹雨希 悠穂

じゃあみんな、しっかり休もうね

天氷良 秘咲

おやすみなさい

白町 凪紗

おやすみ〜

全員解散して、それぞれの部屋へと帰っていく

その道中、舞夢は考えていた

吟羽 舞夢

(早く、この世界の問題を解決して、楽しい生活に戻してあげたい…)

異世界旅路〜失われゆく世界を旅する少女〜

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

28

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚