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設定が深いし、セリフとかもうすごく神でした!
jel
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俺は真っ白な部屋に居た。
ここ……病院?
jel
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思い出そうとするが、何も覚えていない。
自分のことを忘れていた。
これって記憶喪失ってやつか…?
だとしたら何があって今に至る…?
ダメだ…思い出せへん……
本当なら歩き回って病院内を探索したいところだが、
足の骨が折れているのか
ベッドから動けない。
声も上手く出ないから誰かを呼ぶことも出来ない。
困ったな…
nanamori
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nanamori
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nanamori
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それから、なーくんとよく喋った。
自分の情報を持ってる人がなーくんしかいなかったし、
何故か病室には他の患者どころか看護師の一人も居なくて、
話し相手が欲しかったから。
なーくんが居てよかった…
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なーくんが急に言葉を切ったかと思いきや
いきなりボロボロと泣き出した。
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苦悩を吐き出すように、泣きながら話す。
自分の話はたくさん聞いたが、
なーくん自身の話は今初めて聞いている。
確かに、彼の過去は冷たく
とても残酷なものだ
でも…でも…
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nanamori
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冷たい声がした。
呆れたような…
がっかりしたような声。
とてもさっきまで泣いていた人の声だとは思えない。
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なーくんは背後から手鏡を取り出して、俺に渡した。
俺は鏡の中を覗き込む。
そこに映っていたのは…
目の前に立つ君と同じ顔だった。
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ブワァ
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その時、俺は病室ではなく
真っ暗な洞窟の中に居た。
かすかに海の匂いがしたから、
海辺のどこかなのだろうか。
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信じられない。
でも、
皮肉にもこれは現実。
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なーくんの様子に圧倒されて
言葉も出ない。
俺の優しさは毒、か…
確かに猛毒だ、頭をオカシクさせる毒。
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ザッパーン!!!!
なーくんは俺に抱きついた。
そのまま、海底深く広がる海へ飛び込んだ。
息が苦しい、意識が朦朧とする。
周りがよく見えない、聴こえない。
そんな状況の中なのに、何故かなーくんの顔だけははっきりと見える。
彼は泣いていた。
哀しそうな顔で、泣いている。
なーくん…
大丈夫やって……
俺が傍に居るって…
だから
もう泣かないでよ、大好きな人
君のためなら
タヒぬのも、怖くなんてないから。
『俺が愛してるよ』
桜兎(おと)
桜兎(おと)
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桜兎(おと)
桜兎(おと)
桜兎(おと)
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