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学校でのところツウィの、 「…チェヨンの声が実りますように」 ではなく、 「…チェヨンの恋が実りますように」 です笑 恥ずかしい恥ずかしい( ˶ ̇ ̵ ̇˶ ) すいませんでした🙇
私が勇気を振り絞って、嫌われることを 覚悟した上で言った「すき」という言葉は オンニの心をあまりにも複雑にしていた。 勿論、受け入れて貰える訳はなくて、 それは私も期待していなかった。
重ねた唇の感触が忘れられない。 オンニは勢いよく私を突き飛ばして、 驚いた目で見てたよね。 私はその目を見た瞬間、 あぁ、本当にダメだ、 この恋が終わったと思った。
私は走り出した。 溢れる涙が止まらなくて、 分かってはいたけど、つらくて。 私を拒絶するあの瞳が、 脳裏に焼き付いて離れないから。
気まずくなるのも当たり前。 告白した日からまともに 会話なんてしていない。 でも、オンニは私を意識しているのか、 たまに目が合ってしまうことがある。 慌てて逸らすのは、オンニの方だった。
嫌でも顔を合わせなければ いけないのだから、 仕事がしづらくなるのは当然。 まぁ、私はそれを覚悟で告白したのだけど あからさまに彼女が私に対する態度が 違うものだから、周りのメンバーも もしかして、私たちに何が あったのか気づいてるかも。
オンニは、誰かに相談してたりするのかな 女が女を好きだなんて変だって、 相談された相手もそう私を 思っているだろう。
そんなことを考えても仕方ない。 私がずっと葛藤し続けてきた彼女への想い 拒絶されてしまったけれど、 伝えられてスッキリした。
今日は朝から学校。 久しぶりに制服の腕を通せば、 そういえばまだ高校生だったなぁ、 なんて気持ちになる。
そして久しぶりにツウィと たくさんお喋りをした。 やっぱり同い年の親友、私のことを 全部見抜いていた。
お昼、学校の購買でパンを買って 誰もいない屋上で食べる。 今日は天気がいいから気持ちいい。
ツウィ
チェヨン
顔に似合わず焼きそばパンを食べながら 呟くツウィ。
ツウィ
チェヨン
ツウィ
チェヨン
ツウィ
ツウィ
チェヨン
ツウィ
チェヨン
ツウィの苦手な焼きそばパンに入ってる 紅しょうが。 前もよく紅しょうがだけもらってたなぁ なんて記憶が蘇る。
そう、私は別に付き合いたくないとか、 好きじゃないとか、直接 否定された訳ではなかった。 驚いた彼女は何も言わずに、 ただ近づいた私を突き飛ばしただけ。
ツウィ
チェヨン
ツウィはいつでも私の心配をしてくれた。 嬉しかった。 この恋愛相談をしてるのはツウィだけ… ダヒョンオンニには部屋で話していたら バレてしまったけれど。 ツウィとは仕事や学校でも1番一緒にいる時間が長かったから、 私はとても彼女に助けられていた。
ジョンヨンオンニへの気持ちはまだあるし 諦めたわけじゃない。 けど、今はちょっと休憩。 あんな瞳で見られたら、 それはそれは傷ついたから。
下校のチャイムがなって、 ホームルームが終わってから 私達は随分のんびり帰る支度をしていた。 今日は仕事もないし、久しぶりにゆっくり 夕日でも見ながら歩いて帰ろって、 私達はマネージャーの車無しで 帰ることにした。
夕日に向かってカラスが飛んでいく。 カー、カー、と鳴きながら仲間の元に 飛んでいく。 そんな景色を見ながら、 私達は腕を組んで歩く。
チェヨン
ツウィ
チェヨン
んー、と下向きがちに考え込むツウィ。 まぁ、いるわけないか、と思っていた時、 急に大きな声でツウィが顔を上げた。
ツウィ
チェヨン
ツウィが指さす方向を見ると、 買い物袋をぶら下げて 歩くジョンヨンオンニの姿。 こちらへ向かって歩いてくる。 スマホを見ながら歩いてるから、 こちらには気づいていないようだ。
昔は歩きスマホはするなって、 私に言ったくせに。
ツウィ
チェヨン
ツウィ
チェヨン
ツウィ
そう言ってツウィは近くのスーパーへと 身を潜めた。 うそ、このままだと本当に ジョンヨンオンニと鉢合わせしてしまう。 だんだん距離が近くなって来る。 答え、なんて。 確かにちゃんともらってないけど、 なんて聞いたらいいのかわからない。
オンニの顔がはっきり見えると、 告白したあの日の夜のことが蘇って 鳥肌が立つ。 もうあんな瞳で私を見て欲しくない。
チェヨン
チェヨン
私はツウィがいるスーパーへ向かう。 やっぱり今は無理だ。 オンニが顔を上げるより早く、 ここから居なくならなければ。
すると
ジョンヨン
チェヨン
大好きな声に名前を呼ばれて、足を止める ああ、違う人のフリして歩いてしまえば 良かったのに。 止まってしまった。
ジョンヨン
固まる私の顔を覗き込んで 軽く微笑むオンニ。
チェヨン
私の声は思っていたより小さくて 動揺しているのがバレてしまいそう。
ジョンヨン
チェヨン
ジョンヨン
チェヨン
ジョンヨン
チェヨン
ジョンヨン
チェヨン
言葉を交わしたの、 1ヶ月ぶりくらいかもしれない。 懐しいその眼差しに胸が締め付けられる。 顔をしっかり見たのも本当に久し振りだ。 彼女の声、顔、その存在が 全神経を刺激した。 好きだ好きだと心が叫んでる。 やっぱり私はずっと忘れられないし、 ずっとオンニが好きだ。 好きでたまらない。
チェヨン
ジョンヨン
チェヨン
ジョンヨン
チェヨン
沈黙。 何、何か言わないと。
ジョンヨン
おんには困ったように笑うと、 すっと横を通り過ぎた。 待って、答え、今聞かないと。 待って、行かないで……
チェヨン
相変わらず私の声は小さくて。 動けなかった。 何も言えなかった。 オンニが通り過ぎても、 私は足が震えて動けなくなった。
久し振りに彼女と会って、 私の中はまた彼女の存在で 埋め尽くされてしまった。 伝えたのにも関わらず、 まだまだ伝えたいと思ってしまう。 好きだと、あなたが世界で一番好きだと。
オンニの姿が見えなくなって、 急いでツウィに連絡した。 すぐにこちらへやって来てくれたツウィは 買い物袋を持っていた。
ツウィ
チェヨン
ツウィ
チェヨン
ツウィ
チェヨン
ツウィ
そう言って頭を優しく撫でてくれるツウィ 私は弱音を吐きながら、 トボトボと宿舎へ帰った。